第1章 生まれましたー
しばらくまた1週間に1回更新くらいになるつもりです。
女神様と受けイケさんとお別れしてブラックホール的なものに吸い込まれた私、姫華です。生まれ変わったら当たり前だけど名前も変わるんだろうなあ〜。
姫華の時、前世?いや今もまだ姫華だけど……なんていうか小学6年の終業式が終わって中学の入学式が行われる前のそんなに長くはないけどある数日の気分。知り合いに会って、『大きくなったわねえ。今何年生?』って聞かれた時の、小学6年って答えればいいの!?中学1年って答えればいいの!?みたいな。
あれ?脱線しちゃった。何を思い出そうとしてたんだっけ…?あっ思い出した!とにかく私、姫華が小学生の頃は名前に『姫』と『華』が入ってるのに大して可愛くも姫っぽくもなかったから周りにからかわれたのだ。
嫌だった。両親がつけてくれた名前だし自分じゃ変えることも出来ない部分だし。もしかしたら大人になったら名前負けしない美しさが出てくれるかもしれないし。………1回親に『お母さん達2人とも特別美人でもイケメンでもないそこそこの顔なのに、なんで娘の私にそんな名前的に可愛い感じを期待させるような名前つけたの』って聞いたけど。反抗期な中学2年くらいの時か?
なんかまぁ、色々理由はあった。親2人のお姫様イメージが2人してすっごい優しい少女って感じで、子供が女の子ならつけたいって思ってたとか、風水?よく覚えてないからわかんないけど、良い画数だとか。そんなこんなで私がオギャーと生まれる前から姫華って名前に決まってたんだそう。…いちおうちょっと派手かなとお父さんとかお祖父ちゃんは思ったそうだけど、オギャーと生まれた私がすっごくきゃっきゃと可愛らしかったそうで、お父さんもお祖父ちゃんも『お姫様みたいだ!』『孫可愛い!』で名前は姫華に決定したそう。聞いた時恥ずかしかった。
あれあれ??脱線?
まあ結局私が何を言いたいかというとですね。
からかわれたりして自分じゃそんな良い名前だとか、似合う名前だと思えない名前でも、何かしらの思いが詰まってたりするだろうから、だから、、、新しい名前を好きになろうと思う。まだ生まれ変われてないから名前ないけど。
そんなことを考えていたら、真っ黒な下へ落下するトンネルみたいなところから光輝く出口が見えて、私の意識はふわっとした。
ざわざわっ ざわざわっ
んんっ。もしかしてもう生まれた?うっすら目を開けて見てみる。
「王妃様っ!目を開けられました!」
大勢の女の人がいた。なんだか慌ただしい雰囲気。ってか、王妃様って言ってなかった?どゆこと!?王妃様がなんでこの場で関係あるの?
「ああっ!私の愛しい子…どうして泣かないの、泣けないの…?弱い身体に私が産んでしまったの!!?」
涙を浮かべて私を見つめる超綺麗な女性。今の話的に、この人が今世での私のお母さんで王妃様?そんで赤ちゃんの私が生まれたのに全然泣かない泣かないから身体が弱いと思って涙を浮かべてる、と。
やっべ。私今赤ちゃんだよ、食う(吸う?)・寝る・泣くが基本の赤ちゃんだよ!
なのにぼんやりして泣いてないよ、泣かなきゃ!オギャー?バブー?あーんあーん?赤ちゃんの泣き声ってどんな!?
これはもし今度女神様に会ったら転生する前に赤ちゃんの泣き声講座ってやつをした方がいいって言わなきゃいかん!いや今はそれどころじゃないな
「お、おぎゃーー、バブー、あーんあーん」
とりあえずなんかそれっぽいのを全部言ってみる作戦!誰かどれがこの世界での普通か教えて!
「良かった!ちゃんと生きてるのね。」
なんかごめんなさい。今世のお母さん。王妃様ってことは私お姫様!?前世の姫華の名前にふさわしい役職だね!わーいわーい
「もしかしたらクリス様はお身体が弱いのかしら…」
「まぁ!せっかく生まれた第1王子ですのに…」
ちょっと周りの女官さーん(?)本人達がいる前でそういうこと囁かないでよね!って、え?クリスって今世の私の名前?第1王子?え?え?え
私、姫華。 女子高生、腐女子☆
↓↓↓↓
私、クリス。第1王子、中身腐女子☆
に変更?あ、男の子なら一人称は僕とか俺の方がいいのかな。男の子だから腐女子じゃなくて腐男子!?腐男子受けBLも結構好きだけど、そういう問題じゃないか。
とりあえず生まれました。次は身体にある魔力を探してそれをぐるぐる回すことをやろうかな。
単純なので、感想もらったり活動報告にコメントくれたりすると更新が早くなるかもしれないです。