第六十二話 やっぱり、しあわせ
「おめでとうチョコ!」
「おめでとうございます、チョコ様!」
今年も、お祝いしてもらえてる!
わたしの新しいお誕生日☆
初めてお祝いしてもらってから、
今年で、5回目
たぶん、わたし9歳か10歳、11歳くらいになってると思う
そろそろ、何歳かに決めておこうかな・・・
セド、すっかりおじさんになってるw
なんかの会長かなんかになって忙しいらしいんだよね~
朝ごはんだけはって、ずっと一緒に食べてるから
少なくとも一日に一度は、ちゃんとご飯食べてるのは確認できてる
まぁ、働き盛りだもんね、そういう時期もあるよね~
ふぁいと、セド!
アルは中学生くらい?
すっかりお兄さんになって・・・
最近はロン達と一緒にセドのお手伝いしてるんだって
なんか、この世界の子どもたちは責任感が強いというか
成長が早いというか・・・
もっと、子ども子どもしててもいいんじゃない?って思うけど
リリとかルルも含めて、みんなそうだから
そういうものなんだろうなぁ~
ルルなんて、すっかりドレスが似合うようになって
でも、魔術も使えるとか、かっこいい感じだしなぁ~
リリなんて、すっかりサナみたいだし・・・
わたしは、やっと護衛さんの抱っこから逃げ出したところなのに
置いて行かれてる感じがいなめない・・・
でも、ちゃんと毎月作品を作って貴族の人に売ってるし
わたしだってお仕事してるもんね!
今年のご馳走はいっぱい!
去年だっけ?一昨年だっけ?
生クリームみつかったんだよね!
だから、それからいっぱい生クリームつかったお菓子作ってもらったの
適当なこというと、ロイが色々考えておいしくしてくれるから
美味しいお菓子がいっぱい!
そうそう、うどんも作ったんだよね~
昔、息子が小さいころに手打ちうどん作ってたから
なんとなく覚えてて・・・
ちょっと失敗もしたけど、なんとかできた!
小麦粉っぽいのあってよかったよ~
天ぷらもできるしねw
かき揚げうどんに、たぬきうどん!
おいしいよね~
異世界転生ものの人たちが、ご飯のこというのわかるわ~
なんか、食べたくなっちゃうんだよね~
でも、こっちのご飯も嫌いじゃないから
なければないでなんとかなるんだけど
時々、思いついたら動かずにはいられなくなっちゃう
これって、性質だからしかたないよねw
この季節になると、みんながソワソワし始めるの
今年のお祝いどうなるのかなって
やっぱり、研究棟のみんながすごいんだよね~
いまは、あの小さかった子たちが中心になってて
今年のくす玉花火は、10発も上がったの
しだれみたいなのもあったし
ナイアガラだっけ?そんな感じのもあった
大玉もあったし
ほんとに、みんなすごいよね!
ロボットたちは、火の玉とか水の中から登場するようになったし
紙飛行機に乗ってたりもする
男の子って、どの世界でも考えること一緒!
カッコイイは正義みたいwww
おばあちゃんは、今年も山盛りのポップコーン作ってくれた!
ずっと食べてられるんだよね~
おばあちゃんの味!
でも、ロイが少しだけとって、キャラメル味にしてくれたりするんだ(*´艸`)
それもまた、おいしいんだよね~
甘いのとしょっぱいので止まらない!
セドの折り紙は、今年はマーブル柄だった!
毎年、違う柄を考えてくれるんだよね
欲しいのあったら作ってくれるし
忙しいのに大丈夫かなって思うけど
職人さんに指示するとやってくれるから大丈夫なんだって
ほんと、みんながやさしい世界だなぁ~
みんなが笑顔でいられますように!
◇
チョコ様が現れてから、5年。
あれから、飢饉などもなく平和な日々が続いている。
どの隣国でも、毎年秋の初めにユリを村民たちが作り、豊作が続いている。
過去にないほど豊かな暮らしが続き、争いの必要がないのだ。
もちろん、権力争いなどはないわけではないが、
我が国が圧倒的に優位で、陛下がうまく調整してくださっている。
アルは、二回誘拐にあいそうになったが、
魔力の多さに加えて、日々の鍛錬のおかげで、返り討ちにしてきた。
本当に、強くまっすぐ育ってくれたものだ。
あとから移り住んできたロンやトト、仲間たちがいたのがよかったのだろうな。
魔術師たちも、邪魔をせず、危険には注意しながら、実験を見守ってくれた。
・・・まぁ、一緒に楽しんでいた感はいなめないが、それがよかったのだろう。
別邸の予算は、いまや王宮の予算を超えるまでになってきた。
サナ・・・どこを目指しているんだ。
王宮との調整が難しすぎるのだが・・・
この先、別邸と王宮の予算管理を統一していく方向にもっていくか。
まぁ、サナに相談だな。
国内にも隣国にもオリガミが浸透して、当たりまえのものになってきた。
もう、チョコ様が望むなら、いつでも町に出てもらって構わないのだが・・・
部屋から出るのは、午前の畑仕事だけは変わらない。
どこかに行きたいとか思ったりしないのだろうか?
それとも、出かける・・・という概念がないのか?
他の子どもたちは、皆、月に一度は町に遊びに行っているというのに。
今度、ロイの喫茶にでも、お連れしてみようか、
あそこなら、チョコ様の好物ばかりだし、喜ばれるのでは?
これも、サナ、いやリリに相談だな・・・
◇
ねぇ、ヤッコ、ぬぅ、チコ・・・
なんにもしないで、おいしいご飯食べられるのって、しあわせだね~
ペコ
『そうだな!』
お布団もあったかいし
今日も、わたしの勝ち!




