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異世界折り紙物語  作者: Chieko


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第五十八話 ん~~~~~~~

なんか、本の部屋の中が居心地よくなってる


ふわふわの毛布があったり

座りやすいようにクッションが増えたし

それに、本がきれいに並んでるんだよね~

リリとトト、時々来ては、片付けてくれてる

しっかりしてるなぁ~


わたしは、多少、散らかってても気にならないんだよね

というか、いろいろ作ってると、周りが材料だらけになって

紙に埋もれて暮らすことになっちゃったりしてたし・・・

片付けできる人って、憧れるなぁ~


今日は、くす玉の本にしようかな・・・

まだ挑戦してない作品に、今日は挑戦してみようっと!


◇


「さぁ、今日は自分のロボットを決めよう!

 チョコの日には、みんなで行進できるようにするぞ!」


トトが折ったロボットは、20体より多い。

魔力によって、合う合わないがありそうだって、

同じものを2・3個作ってくれてる。


チビ達も魔術師達も、ワイワイ言いながら選んでいる。

トトが、ところどころで説明をしている。


俺は、最初に作ってもらったので決まってる。

もうひとつくらい欲しいんだよなぁ~

余ったのからもらえるかな。


・・・・


みんなが、自分のロボットを決めた。


足から順に魔力を込めていく、いままでの練習の成果の見せどころだ。

まずは、立たせる。

チビ達は、うまくいかない子もいた。

そこは、ロンとルルが、うまく説明してくれてる。


俺、説明が下手・・・らしい、

伝わらないって言われるんだよね。


みんなが、ロボットを立てられるようになったら、

次は前進だ!


ロボット、転ぶのもいるけど、

みんなそろって歩いてるのカッコいい!


ロボットが行進して、

その後ろから、ヒコウキでクスダマを運ぶ

ロボットが止まったら

ヒコウキが上に飛んで、クスダマを咲かせる!


ぜったい、かっこいい!


テーブルの上では、ヒコウキを周回させて、

花がテーブルに落ちるのを風で防ぐ・・・


ここは、魔術師達がやってくれるって。

これが、研究棟の発表だ!


チョコは、ユリとヤッコ以外で、

魔術が発動するのを見たことないから、驚くかな。

よろこんでくれるといいなぁ~


・・・・


ん? あのロボットだけ、いつも転ぶ。

あぁ、一番小さい子のロボットだ。

歩かせるのは、むずかしいかぁ~


「ねぇ、ちょっと休憩で、押し合いっこしないか?

 倒れたら負けで」


「へぇ、おもしろそう。やろう!」


「そう、ロン、俺のとやろう!」


向かい合わせにロボットを立たせて、


「よーい、始め!」


俺は、ロボットをグッと前に出す!


よし! このまま押し倒すぞ・・・


あれ?


ロンのロボットが、ひょいっと横に動いた。


「うわっ!」


勢いがついてた俺のロボットは、そのまま前のめりに倒れた。


「えっ!ずるくないか!」


「勝ちは勝ちだろw」ロンが笑ってる。


「押すだけじゃなくて、倒れないようにしないとだろ。

 アルは力業なんだよ!頭使えよw」


「よし、もう一回だ!」


今度は、足に力を入れる。今度こそ、押し合いっこだ!


「押せー!」

「踏ん張れー!」


まわりのみんなも集まって声をかけてくれる。


ロンが左右に力を入れて揺らしてくる。

でも、魔力を足の下まで木の根みたいに広げたら動かない。


「よし!」今度は勝った!!


「やっぱり、アルは強いなぁ~

 コツをつかんだら、全然動かないんだから。」


「僕もやる!」

「私も!」


そこここで、押し合いっこが始まった。


おっ、さっきまで転んでた子のロボット勝ってるじゃん!


「つぎは、どこまで歩けるか競争しようぜ!」


みんなが、研究棟の庭の端から、ロボットを歩かせる。

だれが、一番遠くまで行けるのか競争だ!


魔術師達は、速く動いて先まで行くけど、

ルルなんかは、ゆるゆるとのんびり進んでいく。

結局、ゆるゆる組が勝ったw

速く動かすのに魔力使い過ぎなんだよ!


行進の練習してる時より、ずっといい。

楽しい!


次は、速さ比べ。

一斉にロボットを歩かせて、ゴールに最初に着いたら勝ち。

これは、魔術師達が強かったwww


・・・・


遊んだあとに、行進練習したら、みんなとっても上手になってた。

転ぶ子もいなくなった。


よし!


でもさ、ちょっと気がついたんだけど、

チョコってオリガミは好きだけど、魔術にはそんなに興味ないよな。

これ、喜ぶのか?

・・・まぁ、楽しいから、いっか!


◇


ん~ うまくいかないなぁ~

初見だと、スルスルって折れないことあるんだけど

あぁ~~~~~~~~~~~悔しい


自分にイライラする


ふぅ~って、深く息を吐いて

新たな気持ちでもう一度、最初から折り始める。


きっと、どこかで間違ったんだよね~

なにを見間違ったのかなぁ~


一工程ずつ、丁寧に折っていく

思い込みで折らないように気を付けて・・・

ついつい、手が勝手に折っちゃうことがあるんだよね


・・・・


うん!一回折れたらもう、大丈夫!

あとは、枚数を折るだけ


ふぅ~~~~~~~


できた!


新しいくす玉が折れたから

私の勝ち!


◇


「ねぇ、チョコ様

 チョコ様のお誕生日っていつなんですか?」


リリがオリガミの手を止めないで聞いてきた。


誕生日? 4月だけど・・・

それって、前の世界の誕生日だよね。


あれ?

チョコの誕生日っていつ?

・・・っていうか、何歳?


あぁ~、気にしてなかったけど

謎、多くないチョコ?


・・・


「んっとね~、わかんない」


「そうなんですか?」


「うん」


まぁ、誕生日がなくても困らないからいいよね

美味しいケーキは、おやつに出してくれるし!


そもそも、誕生日ってそんなに思い入れないんだよね~

1回だけお友達よんで開いたお誕生会は

食パンに生クリーム塗って食べるバイキングみたいな会だったし

プレゼントも、実用品のノートとか鉛筆だったなぁ~


妹とか弟の誕生日にはケーキあったけどね

年が離れてたから仕方ないし


・・・


それにしても、リリとのオリガミはいいよね~

たまに、こうやって話すこともあるけど

全然話さなくても、気にならないし

気が置けない感じ


ん~

のんびり時間が過ぎて

わたしの勝ち!

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