第五十五話 かわいいは正義です!
やばい・・・やっちゃった
昨日、外で術式紙ヒコウキを追いかけてたら
チョコを抱えた護衛さんがヒコウキを真っ二つに叩き切った。
そりゃ、そうだよなぁ~
攻撃だって思ったって仕方ないんだけど・・・
今日は、朝からセドが来るって魔術師達が大騒ぎだ。
大人の責任になっちゃうんだろうか・・・
俺が悪いのに?
ロンと目が合った。
同じこと考えてるよな。
頷きあった。
・・・・
「セドリック様、申し訳ございません!」
俺をかわきりに、昨日一緒に走ってたみんなで謝った。
「なにがよくなかったか、わかっていますか?」
「はい、勝手に外で術式紙を使ったこと、
庭を走る時間に、連絡せずに外を走ったことです。」
「わかりました、気を付けてください。
チョコ様がケガをするところでした。
他の人にヒコウキが当たったら、ケガで済まなかったかもしれません。」
「はい、ごめんなさい!!!!」
みんなで頭を下げた。
よくわかってない小さな子も、一緒に謝ってくれた。
ロンが話してくれたおかげだ、すごいなロン。
魔術・・・怖いなって思った
気を抜くと、人がケガをするかもしれないんだって
ちゃんとしなくちゃ!
「アル、ちょっといいですか?」
隅でセドと二人で話す。
「チョコ様は、子どもたちと遊びたいようなのですが
どう思いますか?」
「この間のオリガミ大会だっけ?あれみたいなのだったら、
チョコはしゃべんないし、いいんじゃない?
あと、チョコ、自分がお姫様って呼ばれてるの聞いたぞ。
まぁ、ポプコでごまかせたけど。」
「それは、報告を受けています。
そうですね、オリガミ大会にしましょうか・・・」
「めずらしいからなぁ~、チョコが部屋の外のことに興味をもつの」
「えぇ、そうなんですよ。
ポプコの件も、めずらしかったんですが・・・
赤ちゃんの時もですが、小さな子どももお好きなようですね。
あっ、そういえば・・・
アルは、チョコ様のお誕生日ってご存じですか?
アルの誕生日から、皆に聞いて回っているのですが、
ミド様もご存じなくて・・・」
あぁ~、チョコはしゃべんないからなぁ
「俺も、森で会ってすぐに、ユリの件が始まったら、
詳しいこと聞いてない。
いつ生まれたのか、どこの村なのか、なんにも。」
「そうですか・・・
そうですよね、あの時はバタバタしてましたし
私も気にしてもいませんでしたから。」
「なにかするなら、俺がチョコと森で会った日がいいんじゃないか?
最初のユリの奇跡の前の日だし。」
「なるほど・・・
そうですね、もうそろそろですし。
そうしましょうか、サナに準備をお願いします。」
「俺、研究棟で話してみるよ。
クスダマもやりたい!申請書書くから、いいだろ!」
「そうですね、素敵な一日にして差し上げましょう。」
◇
護衛さん、カッコよかったなぁ~
シュって、紙飛行機、切って!
おっきいだけじゃなかったんだぁ~
でも、紙飛行機って、あんなに速く飛ぶんだ・・・
術式紙って言ってたから、魔術の紙?
魔術すご~いなぁ~
でも、それを追いかけて、アル達走ってたよなぁ
めちゃ、速くなってない?
ちっちゃい子たちも、後ろの方から頑張ってついてきてたし
かわいかったなぁ~~~~~
あそびたいなぁ~
セドに言ったから、そのうち遊べるかなぁ~
まぁ、きっと、めんどくさいんだろうなぁ
わたしってば、たぶん聖女的な立ち位置なんだろうから
あんまり、外に出したくないんだろうなぁ~って
セドの秘密のオ・ン・ナ・・・・なんてねwww
そういえば、お姫様って小さい子たちが言ってたな
対外的には、そうなってるんだなぁ
深窓の令嬢的なやつ?
まぁ、わたしは、折り紙できればいいし
ゴロゴロできて、ご飯食べられて、ぬぅとチコ、ヤッコもいるし
みんな、やさしいし~~~~
前の世界の夢、全部叶ってるかもなぁ~
うふっ、しあわせだなぁ~
なんか、外は大変そうだけど
お部屋は平和で
私の勝ち!
◇
セドリック様から、チョコ様の日について連絡がありました。
リリ達の親御さんたちや、魔力過多の子たちも呼んでのお祝いだそうです。
食事は、カラアゲ、ポタージュ、パウンドケーキ、パンケーキ、お芋の揚げ物、ポプコ・・・
他に、野菜や果物を用意しましょう。
クスダマをするそうなので、花がお料理に入らないように配置を考えなくては。
小さな子たち用のテーブルとイスも用意しなくてはいけませんね。
いくつか、おんぶ紐も用意しておきましょうか。
あっ、チコレでなにか作れないか、ロイに相談してみなくては。
チョコ様に、かわいらしいお洋服も用意しないと。
ぬぅ様、チコ様、ヤッコ様とおそろいもいいかもしれないですね!
リリとルルもおそろい・・・
これは、かわいいので、絶対ですね!!!




