第二十九話 お仕事できた!
みんなが引っ越してきて、一か月
それぞれの生活が落ち着いてきたのかな
みんな、毎日することがあって
いつも一緒にいるリリも、おやつまではお仕事がある
わたしだけ
朝ごはんたべて
おばあちゃんと畑にいって
台所でちょっとお手伝いして
お昼ご飯たべて
お昼寝して
折り紙して
おやつたべて
リリとサナと折り紙して
お夕飯たべて
おふろはいって
寝る・・・・・な日々
働かなくていいのはうれしいんだけど
なんか成長していない!
なにかしたいなぁ~
例えば、まだ折ってない作品を折るとか
折り図がないと折れないような込み入った作品を折るとか
王様に作ったような、額装作品を作るとか
いまある紙を溶かして、違う紙を作ってみるとか
野菜の葉っぱを使った紙を作ってみるとか
あぁ~~~~~~~~~~
悔しいなぁ~
転生前、折り紙の本だけで800冊
論文とか、印刷資料がキングファイルで20冊
他に、紙についての資料とか
千代紙細工とか、フラワーアレンジメントとか
折り紙関連の小説とかも
折り紙に使う資料をいっぱい集めてたのに!
本、見たいなぁ~
自分で新しく考えるより
昔からある折り紙を折るのが好きだったんだよなぁ~
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ダメだ、寝よう!
◇
「セドリック様、お願いいたします!
我が家の当主の誕生祝にチョコ様の作品を!」
「こちらが先です!セドリック様!
我が家では、今年祝い事が多く、広間に飾るオリガミが必要です!
チョコ様にお願いしてください!」
「我が家にこそ、チョコ様の作品を!
娘が生まれた記念でございます!」
・・・・
私は、いつからチョコ様の窓口になったのだ?
チョコ様には、会えない・・・それは致し方ない
国の方針だ
だからといって・・・いや、私だけか
「チョコ様は、作る理由を重視されております。
なぜ欲しいのか、どのようなものにして欲しいのか、
どのような気持ちを込めたいのかなどを書いてください。
その上で、チョコ様と相談いたします。
それでいかがでしょうか。」
「もちろんです!」
「もちろんです!」
「もちろんです!」
・・・そして、私の手には十数枚の申込用紙が・・・
チョコ様に相談しなくては。
◇
「チョコ様、ご相談があります」
セドが神妙な顔して、やってきた。
?
「これなのですが・・・」
セドが出したものは、たくさんの紙
「なに、これ?」
「王宮で『ユリの奇跡』を見た貴族たちから、
チョコ様に作品を作っていただきたいとの要望がありまして。」
「作っていいの?!」
「作っていただけるのであれば。」
ヤッター!
脳内サンバカーニバル!!!
「リリ、サナ! いっぱい作るのできたよ!」
お仕事できたから
わたしの勝ち!
・・・・
それからは、忙しかった!
おばあちゃんの畑も、お昼寝も、お休み!
折って折って、作って作って、また折って!
欲しい人たちが用意した額も、それぞれ違っておもしろいの!
赤ちゃんが生まれたお家
おじいちゃんのお誕生日
お祝い事のあるお家に飾るやつ
成人のお祝い
・・・いろんな理由があるのも楽しかった~
赤ちゃんのお祝いは、ルルにも手伝ってもらったの
ルトカのお花って、お祝いのお花なんだって
かわいいし、お祝いだし、いいよね!
そこに、うさぎさんをちょこっと隠しておいて
紙をつなげてリボンを作って
ん~~~~~~~~~~~~、楽しい!!
でも、セドからストップがかかった
ずっと部屋にいて、よくないからって
おばあちゃんのお手伝いだけはすることになった・・・
そういえば、ご飯もお部屋に運んでもらってたから
部屋から出てなかったかも・・・
お風呂の時は、出てたから、
出てないってほどでもないと思うけど
ダメなんだって・・・しかたない
おばあちゃんのことも心配だしね!
◇
決めた!
今後、絶対に1か月に1作品のみとする。
ダメだ、チョコ様にまとめてお願いしては。
作り始めたら、止まらない。
寝ない、食べない、外に出ない。
こちらで管理しなければ、倒れられてしまう。
この件は、陛下にも報告して、貴族たちへ周知していただこう。
なにか、順番を決める方法を制定せねば。
いつの間にかそばにいたヤッコ殿がペコリ
「ヤッコ殿、ヤッコ殿もそう思いますよね・・・」
ペコリ




