第二十二話 セドの悲劇
わ~~~~い!
セドが朝ごはんに来た!
1週間振りくらい?
目の下にくまができてるし
顔色悪っ!
「セド、大丈夫?」
あれかな、今までは領地の仕事だったのに
急に、国の仕事になったから、大変なのかな・・・
私のせい、とかないよね?
うん!ないない!
「セド、お前、ひどい顔だぞ」
ヤッコ、セドの袖にくっついて
ペコ
「セドリック様、ちゃんと食べないと
あんたがここに2人を連れてきたんだ
倒れたらどうするつもりかね」
「申し訳ありません、気をつけます」
・・・・と、セドが叱られて、朝ごはん
みんな、心配してたんだね
・・・・
「チョコ様、あとで、お部屋に伺っても?」
デザート食べ終わった頃、セドが言った
コクン
ぶどうが口にいっぱいだったから、
話せなかった
なんか、私の負け
◇
あっ、セドが腰抜かした
声も出ないくらい驚いてる?
ちょうどいま、
護衛のロドさんとメイドのサナさんと
一緒に折り紙してたんだよね?
お仕事サボってるって怒った?
「2人、仲良し
悪くないから!」
ヤッコと二人で、二人を守る
あれ?セド、それどころじゃない?
・・・・
ロドさんが、セドを助け起こして
サナさんが、服を整えてあげてる
茫然自失のセドはなすがまま
どうした、セド?
使ったのは、この部屋の紙だし
ちょっと切ったり貼ったりしたけど
基本的には折っただけ
この部屋からは、そんなには出てないし
肖像画のお仕事だってしたし
確かに、ロドさんとサナさんには
お仕事サボらせちゃったけど…
ちょっとくらいいいじゃん!
なにもやらかしてないと思うんだけど・・・
なぜに、そんなに驚く?
しばらくして、再起動したセド
サナさんが手渡したお水を飲んで
「チョコ様、この壁のものはなんですか?
絵を飾ってあったかと」
あれ、そんなに高価な絵だったんだ!
だから、驚いたんだね
ちゃんと、丸めて取っておいたから大丈夫!
セドに、絵を渡した
「そうではなく、これはなんですか?」
ん~
ロドさんを見上げる
「セドリック様、こちらは
チョコ様が、ツルという鳥をいくつも折り
その様々なツルにて作られたものです」
「チョコ様、このツル?のそれぞれの見本は?
前のツルとは形状が異なります」
「ない
・・・折れるけど」
ロド、椅子に座らせて正解!
また、腰抜かすとこだったw
「して、そこの色とりどりの玉はなんですか?」
「くす玉?」
「ユニットとは、異なるものなのですか?」
ん~、めんどくさいな
ユニットは、たくさんの同じパーツを
組み立てるからついた名前で
くす玉は、薬玉っていって
昔は薬草で作っていたものを
紙で作るようになったんだよね
違うといえば違うけど
ユニットは12枚組以上は
くす玉とも呼ぶしなぁ~
ん~
「違うけど、同じかな?」
なんか、ごめん!
セドが、深く深く頷いた
あれ?納得した?
ヤッタ!
「最後に、なぜ、みなでオリガミを?」
????
「楽しいから?」
あっ、椅子から滑り落ちた!
◇
別邸のみんなが食堂に集められた
アルも戻ってきた
護衛さん、30人
メイドさん、10人
コックさんたち、10人
庭師さん、3人
おばあちゃんとアルと私とヤッコ
セドが正直に答えるようにって
怖い顔で言ってる
怖いから、おばあちゃんの後ろに隠れる
「この中で、チョコ様からオリガミをもらった者」
40人
「この中で、チョコ様とオリガミを折った者」
そんなにいないよ
20人くらい?
25人
「チョコ様からもらったオリガミ、
教えていただいたオリガミを
誰かにあげたもの」
55人
全員?
えっ!おかしくない?
会ったことない人もいるよ
もしかして、みんな教え合いっこしてくれた?!
うれしい~~~~
楽しんでくれたんだ!
「この館以外に、オリガミを持って出たもの」
30人
だって、子どもにプレゼントしたのもあるもんね!
ニョロニョロとか、コマとか
でも、多いw
箱とかも、持って帰ったんだね
セドが、膝から崩れ落ちそうになった
今回、護衛さんが近くに待機してたから大丈夫!
ヤッコが、セドのそばに行ってる
疲れてるから、心配なんだね~
セドと目が合ったヤッコがペコリ
ヤッコ、やさしい~
「まだ、禁止されたことではありませんでしたので
責を問われることはないと思います。
問題しかありませんが・・・」
わ~~~~い!
よかった!怒られないって!
「すみません、私は報告に行ってきます
チョコ様、大人しくしていてください
お願いします。」
????
ずっと、大人しくしてるよ?
でも、まっ、いっか
みんな、怒られなかったし!
「いいよ!」と元気に応えてあげた
みんなが大丈夫だったから
私の勝ち!
◇
セドが部屋を出ようとした時、
「お前、ダメだぞ、
ちゃんと、おとなしくしてろよ!」
・・・・
「よい子にしておったさね~」
コクコク
と会話している
3人の様子が目の端に止まった。
「あっ、そうそう、
水の術式紙の飛行機、
水の中なら、すごい早く進んだぜ!」
「気づいたんだ・・・
つまんない」
「知ってたなら、早く言えよ!」
「雨の中、飛ばして」
「それがあったか!
火の術式でやってみようって
話してたとこだったけど、
雨が降ったらやってみるよ!」
・・・・・
そんな報告は上がってきていない
魔術師達、
研究に没頭して、完全に忘れている・・・
ドアの外で、セドが倒れた。




