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異世界折り紙物語  作者: Chieko
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第十話 紙の人、動いた?

「チョコ様、2枚組が落ちていましたよ」


???

なんで、そんなところに?


・・・・


「あの、チョコ様、なにをされましたか?」


え~~~~~

濡れ衣!なんにもしてないよ


ブルブルと激しく首を振る


「少しお待ちください」


・・・・


知ってる、これは、なにもするな指令w

また、器具で測ってる

あの器具、大好きだよなぁ~


「2枚組から、魔力がなくなっております」


えっ!

放電?!

魔法って放電するの?


アルも驚いて振り返って見てる


・・・・


その時、術式紙が1枚

ゆらゆらと動きながら近づいてきた


3人の目が固まる

術式紙で、1人で歩くの?と魔術師さんを見ると

魔術師さんも固まってるから

これは、異常事態だ!


ゆらゆら動いてる紙が、私の前で止まった

……私?


二人の視線が痛い

冤罪だから!という意味を込めて

ブルブルっと、首を振る


ん?下からなにか出てくる???

ん……

なんだろう、見覚えが……



あっ!あっ~~~~~

「奴さん?」


出てきた、奴さんが、ペコリとお辞儀をした

ふぁ~、かわいい~


頭をフルフルして

紙を持って

お辞儀する奴さん


ん~

兜?!


「兜折って欲しいの?」と聞いたら

飛び上がって喜んでる


最強に、かわいい!



なにが起きている?

チョコ様の周りでは尋常ならざることばかり…

術式紙がひとりでに動くなど、ありえぬ…が

ありえている……と思ったら


人型折り紙?が運んでいる……

自分で考え、行動できるのか?

なんなんだ、いったい!



魔術師さんがフリーズしてる間に

術式紙の端っこを、少しだけ拝借

兜を折って、奴さんにかぶせてあげた


顔色は、わからないけど

なんかほっぺたを赤くして

ヘラヘラ喜んでるっぽい


うん!かわいいは、正義だ!

誰も勝てないよ~


兜を被った奴さんが、擦り寄ってくる

ありがとうっていいたいのかも



もはや、かわいいの権化!



「あっ!チョコ!ストップ!!!」

……間に合わなかった

セドのやつ、まだ固まってる


もしかして、チョコは

魔力暴走のこと知らないのか?!

……でなきゃ、こんな怖いことできないよな





魔術師さんが、再起動した

こめかみに手を当てて、頭振ってる

あれかな……怪奇現象にであった気分?


「すみません…

もう、色々、説明いただきたいことしかないのですが、

まず、それを見せていただけますか?」


奴さんがしがみつく?

手が平らだから、しがみつけないけど

気持ちはわかる!


「ダメ!」


珍しく、言葉で返したから

魔術師さんが、また固まったwww


私の勝ち!


「では、そのままで、近くから見せてください」


コクン


これは、奴さんもOKだって



「これは、術式紙ですが……どこから?」


あっ!あの子だ

ぼっちで寂しいから折った奴さん

隠れてたんだね~


「ゆり、のこったやつ」


少し、納得した顔の魔術師さん


「これは、なんですか?」


「奴さん?」


「奴さんとは、人ですか?」

ん~、人?

なんか、大名行列とかで色々する人だったような

ん~、雑用係?執事????


「お手伝いする人?」


でも、存在がかわいくて〇!


伝わらないかなぁ~

このかわいさ……


「そんなことより、セド

術式紙いいのか、使っちゃったぞ」


魔術師さんの目が見開いた!


気づいてなかったのに!

アルのバカ!!!


「セド、こいつ魔力暴走しらないかもしれない

だから、こんなこと、考えなしにやっちまうんだよ」


そこから、私と奴さんは

たっぷり叱られた

魔力暴走のことも、しっかり教わった


爆発とか、怖すぎ!

もう、セドの言うこと、ちゃんときく!


奴さんと二人で頷きあった




いま、奴さんは、アルの12枚ユニットにへばりついてる

どうやら、溜まってる魔力が大好物みたい


しあわせそう~



それを、しっかりメモしているセド

どのくらいで魔力がなくなるのかとか、確認してるらしい



あっ、あの落ちてた2枚組も、

奴さんの仕業で決定!


お腹すいてたのかなぁ~



「ところで、チョコ

こいつの名前、どうするんだ?」



ん~

ん~~~~~~


「ヤッコ?」



「そのままじゃん!」

「そのままではないですか!!」


あっ、セド聞いてたんだwww

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