第十話 紙の人、動いた?
「チョコ様、2枚組が落ちていましたよ」
???
なんで、そんなところに?
・・・・
「あの、チョコ様、なにをされましたか?」
え~~~~~
濡れ衣!なんにもしてないよ
ブルブルと激しく首を振る
「少しお待ちください」
・・・・
知ってる、これは、なにもするな指令w
また、器具で測ってる
あの器具、大好きだよなぁ~
「2枚組から、魔力がなくなっております」
えっ!
放電?!
魔法って放電するの?
アルも驚いて振り返って見てる
・・・・
その時、術式紙が1枚
ゆらゆらと動きながら近づいてきた
3人の目が固まる
術式紙で、1人で歩くの?と魔術師さんを見ると
魔術師さんも固まってるから
これは、異常事態だ!
ゆらゆら動いてる紙が、私の前で止まった
……私?
二人の視線が痛い
冤罪だから!という意味を込めて
ブルブルっと、首を振る
ん?下からなにか出てくる???
ん……
なんだろう、見覚えが……
あっ!あっ~~~~~
「奴さん?」
出てきた、奴さんが、ペコリとお辞儀をした
ふぁ~、かわいい~
頭をフルフルして
紙を持って
お辞儀する奴さん
ん~
兜?!
「兜折って欲しいの?」と聞いたら
飛び上がって喜んでる
最強に、かわいい!
◇
なにが起きている?
チョコ様の周りでは尋常ならざることばかり…
術式紙がひとりでに動くなど、ありえぬ…が
ありえている……と思ったら
人型折り紙?が運んでいる……
自分で考え、行動できるのか?
なんなんだ、いったい!
◇
魔術師さんがフリーズしてる間に
術式紙の端っこを、少しだけ拝借
兜を折って、奴さんにかぶせてあげた
顔色は、わからないけど
なんかほっぺたを赤くして
ヘラヘラ喜んでるっぽい
うん!かわいいは、正義だ!
誰も勝てないよ~
兜を被った奴さんが、擦り寄ってくる
ありがとうっていいたいのかも
もはや、かわいいの権化!
◇
「あっ!チョコ!ストップ!!!」
……間に合わなかった
セドのやつ、まだ固まってる
もしかして、チョコは
魔力暴走のこと知らないのか?!
……でなきゃ、こんな怖いことできないよな
◇
魔術師さんが、再起動した
こめかみに手を当てて、頭振ってる
あれかな……怪奇現象にであった気分?
「すみません…
もう、色々、説明いただきたいことしかないのですが、
まず、それを見せていただけますか?」
奴さんがしがみつく?
手が平らだから、しがみつけないけど
気持ちはわかる!
「ダメ!」
珍しく、言葉で返したから
魔術師さんが、また固まったwww
私の勝ち!
「では、そのままで、近くから見せてください」
コクン
これは、奴さんもOKだって
「これは、術式紙ですが……どこから?」
あっ!あの子だ
ぼっちで寂しいから折った奴さん
隠れてたんだね~
「ゆり、のこったやつ」
少し、納得した顔の魔術師さん
「これは、なんですか?」
「奴さん?」
「奴さんとは、人ですか?」
ん~、人?
なんか、大名行列とかで色々する人だったような
ん~、雑用係?執事????
「お手伝いする人?」
でも、存在がかわいくて〇!
伝わらないかなぁ~
このかわいさ……
「そんなことより、セド
術式紙いいのか、使っちゃったぞ」
魔術師さんの目が見開いた!
気づいてなかったのに!
アルのバカ!!!
「セド、こいつ魔力暴走しらないかもしれない
だから、こんなこと、考えなしにやっちまうんだよ」
そこから、私と奴さんは
たっぷり叱られた
魔力暴走のことも、しっかり教わった
爆発とか、怖すぎ!
もう、セドの言うこと、ちゃんときく!
奴さんと二人で頷きあった
◇
いま、奴さんは、アルの12枚ユニットにへばりついてる
どうやら、溜まってる魔力が大好物みたい
しあわせそう~
それを、しっかりメモしているセド
どのくらいで魔力がなくなるのかとか、確認してるらしい
あっ、あの落ちてた2枚組も、
奴さんの仕業で決定!
お腹すいてたのかなぁ~
「ところで、チョコ
こいつの名前、どうするんだ?」
ん~
ん~~~~~~
「ヤッコ?」
「そのままじゃん!」
「そのままではないですか!!」
あっ、セド聞いてたんだwww




