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20/24

突入開始

(ふふっ、あと数時間でユリアさんとリューク様の婚約!晴れて私はレオン様の婚約者に!最高の気分だわ…!)


私の隣で優雅に紅茶を啜るリューク様。


「ねえ?リューク様。ユリアさんと婚約したらフェルナリア王国との友好関係はどうするの?」


私の言葉に紅茶を置いたリューク様。


「そんなものは決まってる。断絶だ。あの国には対して興味がない。フェルナリア王国がなくともヴァルグア王国はやっていけるからな。」


「ふふっ、そうですか…!」


リューク様って本当に馬鹿なのね…

なんにも分かってないわ…!

だって、今のヴァルグア王国にはなんの価値もないじゃない!それに比べてフェルナリア王国は最高よ…


ヴァルグア王国は終わりね?ふふっ!


リューク様からすれば“悪魔”から令嬢を助け出し、改めて婚約するなんて自分の名声を世に広めるためだけにする婚約。


私からすれば、お金も地位もすべて手に入れるために望むレオン様との婚約。


私がリューク様と婚約?

するわけないじゃない。

この国に私は似合わない。

私が似合うのはフェルナリア王国のように金に溢れ、生涯楽して暮らせる最高な国よ。


ユリアさん、あなたに返してあげるのよ?

あなたの婚約者を。

感謝してよね?


「楽しみですわね!婚約式典が…!」


「ああ、あいつの泣いて喜ぶ姿が見れるだろうな!」


「「あはははははっ!!」」


そうやって笑い合ったときだった。


──ドォーン!!


「な、何!?」


突然、屋敷の扉が吹き飛ばされる。


「なんだ…!」


白い煙が舞い上がる、その中からこちらへ向かう人影。


「…っ!!レ、レオン様…」


(どうして…どうしてここに…)



────────────────────


───レオンside



俺がやって来たことに目を見開いて驚いているアリス嬢とリューク王子。


「…ユリアを返せ。」


俺から目を逸らしまるで話さないという姿勢だった。

早く言えよ…

それでもなく俺は今、怒りを抑えきれないんだ。


「どうして…どうしてレオン様が…!」


「黙れ、今すぐユリアを返せ。お前たちがユリアを誘拐、監禁し、無理矢理ユリアの意思に反して婚約を宣言しようとした。お前たちの企みはすべて分かっている。観念しろ!」


アリスは唇をギュッと噛み締めている。

だが、リューク王子は頭に血が昇っているようだ。


「ふざけるな!ユリアは俺の婚約者だ。何が悪い!」


「お前は知らないのか?フェルナリア王国とヴァルグア王国との友好の条件の一つ、“婚約破棄され国を出たその後、正当な婚約者としてフェルナリア王国の人間が選ばれたにも関わらず、本人の意に反して強制的に連れ戻された場合、それを国際的な人権侵害と認定し、救出作戦を許可する。これを知らないとは一国の王子失格だな。」


「なっ!」


「お前はユリアへ婚約破棄を宣言した。よって、その条件は有効だ。ユリアは俺の婚約者だ。」


「…っ!!くそっ!!」


リューク王子は剣を抜こうとした。

だがその行動を目にした俺がすぐに命令する。


「クリストフ、スターレフ。二人を捕えろ!」


「「はっ!!」」


二人は一瞬にし取り押さえられる。


「痛い!離して!レオン様、私はただ…」


「うるさい、黙れ!お前の話など聞く気はない。お前たちはもう終わりなんだよ。」


「…っ!」


絶望した表情を見せたアリスとリューク王子。

これで、ヨバンナ家はもちろんだが、サトクリフ家も終わりだな。


「レオン王子!」


「どうした。」


「地下牢を見つけました!」


「ほんとか!俺はそこに行く。お前たちはその二人を連行しろ。アンナ、行くぞ。」


「「はっ!」」


「はい!」


…ユリアがここにいる…

やっと…やっと彼女をこの手で…触れられる…

いつも読んでいただき誠にありがとうございます!もしよろしければ、ブックマークや☆評価を頂けますと今後の作品づくりの励みになりますのでよろしくお願いします!!

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