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デザイナーズバトル  作者: ゴスマ
バトル物は修行に始まり勝利で終わる..ハズ。
11/11

第11話 巨大住職

第一章完結になります。

 霊子鯛子姉妹に敗れた俺達の頭上を黒い大きな影が過った。その先には寺に連れ戻される恐怖から逃出したエロ組の二人が必死の形相で階段を駆け下りていた。


 ずううううん


 「ひいっ!住職様!」


 「ぐふぇぐふぇぐふぇっ。お前達はまだまだ修行が足らん。此処から出す訳には行かんなあ。」


 二人の行く手を遮る巨大な男は喉を鳴らしながら目を細めた。


 「ねえねえ、あの大きな人ってパンツをどこで買うんだろうね?」


 羽織が能天気な事を聞いて来た。


 「巨人専用店じゃないのか?」


 「違うわっ住職は褌派よっ!」


 姉が叫んだがそんな情報は耳に入れたく無かった。


 ひかるは脱兎の如く走り出すと今にも掴まれようとしているエロ組達の前にでた。


 そして巨大な住職に向かって指を向けると言い放った。


 「ここに降りて来たのが運の尽き。住職よっ!今ここで俺と勝負してして貰おう。

 そして俺が勝ったらこいつらの事を自由にするんだ。」



 巨大な住職は目を細めて舌なめずりするとあっさりとバトルを受け入れたのだ。


 「ぐふぇぐふぇぐふぇっ。生意気なガキだ、では望み通り瞬殺してくれよう。お題は’ふんどし’、さあ描くが良い!」


 「なんだとっ!そんな物にデザインなんてあるのか?」


 『さあ、早く描いて下さい。』


 動揺するひかるだがジャッジマンに急かされて俺はうんうん唸りながら褌を考える。


 確か褌って腰紐に一枚の長い布が付いた物で長い布を股を通して履く様な代物だったよね?


 「うーん、褌なんて全部同じじゃないのか?」


 『違いますね、見た目で言えば越中ふんどしと六尺褌は全然イメージが違いますし、ふんどし風って名を打つと色々なデザインがあり、色だって色々バリエーションがあります。』


 「ぐふぇぐふぇぐふぇっ。ギブアップか?何なら参考に儂の褌を見せてやろうか?」


 うへえ、絶対見たくない。最悪である。


 「ぐふぇぐふぇぐふぇっ。時間切れだ、儂のデザインをオープンする。」


 うへえ、住職の描いた褌は腰前に四角い布が付いた所謂越中ふんどしで白い布にはこのお寺の威厳溢れる紋所が描かれていた。


 「ぐふぇぐふぇぐふぇっ。因みに下の売店で販売しておるし、霊子ちゃんも今日履いておるぞ?」


 姉が頬を赤らめながら両手で顔を覆った。


 そんな中、集中力を著しく奪われた状態で一筋の光明がひかるの脳裏を過った。


 「えーい、物は考えようだ。詰まる所オリエンタルなTバック下着のデザインって事だろう?

 これで如何だー!」


 そしてひかるが描いたのは色鮮やかな大小のビーズで作られた紐パンツ。


 腰紐からは縦に簾の様にビーズを降ろしたカラフルな逸品だ。


 『これは...歩くたびにジャラジャラ煩そうですね?』


 ジャッジマンも絶句した。


 「煩い、これが俺の精一杯だ!判定は如何に!」


 ジャッジマンは懐から取り出した携帯で電話すると何事か相談を始めた。そして暫くするとニッコリと笑って判定を述べる。


 『うーん、この勝負、非常に不本意ですが生意気なガキの勝利とします』


 「ぐふぇっ、なんだとうっ!」


 『そして、住職及びに霊子さん、鯛子さん。貴方達を本物の住職監禁の罪で逮捕します。』


 「ぐふぇ~、何故バレたのじゃ~。」


 ジャッジマンは逃げようとする巨人と魚人を光り輝く魔法のロープであっと言う間に雁字搦めにするとその巨体ごとちいさな携帯の画面に吸い込まれて消えて行った。


 去り際にジャッジマンはこう残していった。


 『貴方達が住職をおびき出してくれたおかげで仲間が本堂に突入する事が出来ました。本物の住職さんは既に救出済です。助かりましたよ。』


 呆気に取られたひかる達であったが、その後救出された本物の住職さんによって歓待されたのであった。


 ◇

 

 「師匠、羽織さんお達者で。」


 翌日俺とハオリは助け出された住職とエロ組、他のスタッフ達に見送られ寺を後にした。


 エロ組達は悩んだ末に修行寺の復興に力を貸す事に決めたらしいので、笑顔でお別れする事になった。


 「また二人っきりに戻ったわね?次は如何するの?」


 歩きながら羽織がひかるの顔を覗き込んで来た。


 「勿論マックスを倒しに行く。だが、今回修行でレベルアップしたとは言え、まだまだ俺達には荷が重いだろう。」


 羽織がクスリと笑った。


 「じゃあまた修行するのね?次はどんな所なのかしら?」


 「次の街には有名な洋服屋がある。そこではデザイナーバトルで次に作る商品を決める習慣があるんだ。そしてここにデザイナー募集の広告がある。」


 「素敵!洋服のデザインを学べるのね?行く行く。私作りたいTシャツがあるの。光は何か作りたい物があるの?」


 羽織が作りたいTシャツとは恐らく例のヒマワリ柄の事で有ろうが突っ込むのは止めにして於いた。


 「まあ、ふんどしのデザイン以外なら大歓迎だ。」


 「うふふ、ビーズの褌は歩きづらそうだったわ。」


 「言うな羽織。俺達はこれから未だ未だ成長する。行くぞ!」


 そして二人は次の街を目指して走り出した。


 (第一章 終わり)


読んで頂きどうも有難うございました。

第二章の中身はまだ全く出来ていませんので暫く先の投稿になるかと思われます。

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