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僕、天地あまち 征矢せいやは産まれて12年、謎の奇病により衰弱死した。


もともと体が弱く、窓から走り回る同年代の子たちを眺めているだけだった‥‥この奇病で更に体が衰弱して死んでしまったみたいだ。



「あ、気がつきました?」


キレイな声がする誰だろう?病院の看護師さんの声じゃないのは分かるのだけど、目を開けるとなんだかほんわかな印象を受ける綺麗な人が立っていた背中から羽のようなものも見えているからもしかして僕を迎えに来た天使なのだろうか?

それにしてもここはどこだろう?僕は死んだんだよな?辺りを見渡すもまっしろな世界で目の前の人以外何も見当たらない。


 「あの…」


 「あぁ、混乱されてますよね。わかりました私がこれから説明しますので大丈夫ですよ」


 「あ、はい」


 「まず、あなた征矢さんあなたは死にました。それで本来なら次の生に向けて魂を浄化するんですけど…

あなた少々特殊な死に方をしてしまったのです」


 「何か、あったんですか?確かに原因のわからない病気でしたけど」


 「その病気なんですけどほんとは軽い風邪程度のはずだったんですよね~あはは…」


 「え?」


 「じ、実はちょっと病気にバグが発生したみたいでただの風邪が衰弱死するほどの奇病になっちゃったんですよ、………ほんっとにすみませんでした!」


 まさか、あの体中から力がどんどん抜けていくように衰弱していく恐ろしいものが本来はただの風邪だったなんて。そんなこともあるのか…まぁもともと体が弱かったからあれがなくてもあんまり変わらなかったかもしれないけど…


 「そ、それでね!もしよかったら元の肉体のままで他の世界に転移してもらおうかな~と思ってるのどうかな!」


 「えっと、僕は風邪で死んだんですよね?でも他の世界に生きて転移出来るんですか」

風邪でしんだ…か言葉にするとなんだかとても情けなくなるな


 「あぁ、そっかその辺りもちゃんと説明した方がいいんですかね?。えぇと、私たちでも一度死が決定してしまったらその世界ではその人の死が固定されてしまうんです。まぁ理由は他にもいくつかあるんですけど…」


 「とりあえず他の世界でしか生き返ることはできないってこと?」


 「はい、そうなりますね。それで異世界ではどんな職に就きたいですか?」


どうやらこの人の中では僕が異世界に行くことは決定事項のようだ。


 「僕はこのままこの世界で亡くなろうと思うんですけど…」

僕はそれほど生きることに執着していないどうせベッドの上で寝るだけ生活だ。このまま成仏することになっても構わないと思うほどに…


 「はい、では転送をかい…し……え?」


あれ?なんか周りが光ってる?


 「い、行かないんですか!?異世界!もう転送始めちゃいましたよ!

 止まれ!止まれ!あー止まんない~」


あぁ、どうやら僕は異世界に行くみたいだ…ベッドの上で外を眺めているしか出来なかった僕に異世界にいってどうしろっていうんだ、あっちにベッドとか用意してあるのかな?


        そうして僕の意識は光りが強まるともに薄れていった…



 気が付くと周りには草原が広がっていた。どうやら草原で横になってたみたいだ、ということはここが異世界ということなのだろうか?

遠くには柵で囲まれている村?のようなものが見えている。遠い、といっても僕の主観ではの話だ、実際の距離はそうでもない精々1~2キロメートルといったところだろう普通の人からしたら十分近いだろうだけど僕は100メートルすらまともに歩くことも出来ないほど弱い体なのだ。

今でも、上がることすら出来ない状態なのだ


 「やっぱり僕には異世界で生きるなんて無理だったなぁ~」


 「ちょっと!あきらめるの早すぎませんか!!」


うわっ空から声が…この声はさっきの人か


 「あなたは体が弱かったのと何より望んでもいないのに異世界に送り出してしまったお詫びとして色々とサービスしますからちゃんと頑張ってくださいよ!!」


サービス?…あれ?体が軽くなってる、もしかしてあの弱かったからだが強くなってる?


 「にしても立てないほどって…ちゃんと病気にかかる前の状態で生き返らせたはずなのになんでだろ?あぁ、っと、とりあえず上司に掛け合って減給とかはなしにしてもらわないと…

 あっそうだえっと征矢さん!ステータスが見れるはずなのでちゃんと確認しておいてくださいね?」


 「減給って…会社なのかな?」


ふむ、この世界にはステータスがあるのかとりあえずはそれを見てみるのがいいのかもしれない…


 「ステータス出ろ!」


そういうと、僕の目の前に半透明のものが出てきた

あ、へー。これがステータスっていうのなのかこれってすごいのかな?他の人を知らないからなぁ……

でも元がもとだからそうとうこれは低いのかもしれない


名前:天地 征矢

年齢:12

職業:転移者、格闘家、気の使い手

力 B

魔 F

早 B

耐 B

スキル:ステータス表示


スキルっていうのはあれかな漫画とかで出てくる奴か《鑑定》とか有名だったりするよね

それにしても僕は格闘家なのか、それなら例え低かったとしても多少は歩けるだろうか?


歩いていくとそれほど疲れるということもなかったので歩いて行った

体感で20分ほどの時間をかけて村と思われるところまで歩いてくることが出来た。

そうかこの柵はやっぱり村だったみたいだなとりあえず中にはいって…

 「おい!お前さんどこのもんだ村では見たことねえガキだな」


村に入ろうとするとがたいのいいおじさんが僕に対して話しかけてきた身長は2メートルほどあるだろうか?。確か僕の身長は145cmくらいだったな、どうあがいても勝てる気がしないな

とても強そうに見える、ここはおとなしくしておかないと…


 「えっと、僕は天地征矢といいます」


 「そうか、アマチセーヤっていうのか変わった名前だな、親はどうした?てか、どこから来たんだ?隣の村か?いや近くに村なんかあったっけか?」


 「日本というところから来ました、それで親にはもう会えませんこの世界にはいないので…」


 「……なんかわりぃこと聞いちまったな。ニホンってのは聞いたことねえな」


がたいのいいおじさんとそれからいくつか問答を交わして結果、おじさんのところでしばらく面倒を見てくれるということになった。この人、見かけよりすっごくいい人だった。


こうして僕は異世界生活の初日をどうにか超えることが出来た。

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