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第15話 エピローグ

 りょうが舞台から降り、観客席の玲奈れなたちの所にやってきた。

 3人組が凌に拍手する。


「お疲れ!」

「惜しかったね」

「でも良かったよ!」


 凌は軽く頭を下げる。


「ありがとうこざいました。お礼に何かおごりますよ、今日はオレが……」



 学園祭、屋外の模擬店――

 テーブル席に4人は陣取っている。


 玲奈たちと談笑する凌。

 美月みつき優花ゆうかも言いたい放題だ。


「ていうかさ、本当に惜しかったよね」

「でも、あの負けっぷりがいさぎよかった!」

「相手が帰国子女だと、英語ではやっぱり苦しいかな」



 盛り上がっているテーブル席に女子高生2人組がやってきた。

 もじもじしながら凌に声をかける。


「あの、凌さん……」

「ん?」

「今日は……すごくカッコよかったです!」


 2人、顔を赤くしながら逃げていく。


「……え?」


 走り去る姿を見ながら凌はあっけに取られていた。


「やったじゃん!」

「ついにモテ期到来?」


 美月と優花に冷やかされた。

 凌は戸惑う。


「いや、そんな……」

「ふふ、ちゃんと正面から受け止めてあげなよ」


 玲奈が笑いながら凌を指導した。



 日が傾き、学園祭の終了が近づいてきた。

 美月みつきりょうに尋ねる。


「来年もまた参加する?」

「いや、僕は明日から受験勉強に専念しようと思っています」

「凌くんは受験があったんだ! 私たちはエスカレーター式だけど」

「家に帰ったら母に結果を報告して……今日はゆっくり眠りたいですね」


 りょうが3人に挨拶するために席から立ち上がった。


美月みつきさん、優花ゆうかさん、そして玲奈れなネエ。僕にとって今回の学園祭は高校生活で最高の思い出です。今日まで……」


 思わず言葉に詰まる凌。

 何故か鼻の奥がツーンとする。


「今日まで、本当にありがとうございました!」


 そう言って深々と凌が頭を下げる。

 玲奈たち3人が拍手した。

 次第にその拍手が周囲のテーブルにも拡がっていく。


 秋の爽やかな風が人々の間を吹き抜けていった。



(「いざ出陣!~マドンナ獲得ゲーム~」 完)

読者の皆様、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。「男子、潔くあれ!」というメッセージが届けば、作者としてこれ以上に嬉しいことはありません。皆様がリョウくんに負けない素晴らしい高校生活を送ることを祈っています!

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