シギョン①
ボクは荒野を越え1つの国にたどり着いた。
聖女が統治する国、、、
シギョンが居る国、、、
ボクは胸元をギュッと握り締めて国を目指した。
世界を旅し色々な出逢いや別れを体験して心は限界に来ているのだろう。
『シギョン。。。』
ボクは大きい国を眺めながらそこに居る彼女を思った。
近くの川で身支度を整えると国に向かって歩みだした。
壱
のどかな国だった。
シギョンらしい優しい国に出来たのだろう。
ボクはあの日の約束をまだ、果たせてない。
それでもボクはいつものように旅支度をしてから王城へと向かった。
『ココにシギョンがいる。。。』
王城への道も賑やかな笑顔で溢れている。
ボクはそんな道中に彼女の笑顔を思い浮かべながら足を軽くして歩いている。
不穏な雰囲気がない場所は久しぶりだった。
シギョンは王女として役目をきちんと果たしているその証拠がコレなのだろう。
『それなのにボクは。。。』
ボクは不意に後ろを振り向いた。
ボクの後ろには無数の骸が横たわっている。
ボクが殺した。
ボクが死なせた英雄達。
無数の骸を背負いながらボクは王城へと向かった。
弐
王城へとたどり着いたは良いが門番に阻まれてしまった。
そりゃ旅人風情が訪問したらそりゃそうなるか、、、
ボクはしばらく考えて、昔の紋章を門番から聖女へと渡して貰うようにお願いしてみることにした。
王都でボクが働いていた時の紋章、、、
「なんだ?この汚い紋章は?」
「。。。」
『まさか知らないとは。。。』
門番は紋章をボクに投げ返してきた。
う~ん、、、
かなり有名な自信があっただけに他の手が思い浮かばない。
「聖女様と1目逢いたいんですが。。。」
「ふん。なら、明日の教会で行けば教義を話してるのを見れるだろう」
門番は見下したようにボクを見つめてきた。
ボクは肩を落としながら宿を探しに城下町へと戻ってきた。
『逢って話がしたい。。。』
ボクは紋章を強く握り締めるとそっと大切にしまった。




