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ヘル③

集落からヘルの愛用しているフルアーマーを着込んだ兵士を集落から領主の元へ飛び出した。

「さぁ!行こうか!」

ハルバードをコツンと大地へ叩きつけるとヘルは気高く鼓舞をした。

それと同時に森から遠吠えが怒号のように聞こえた。

敵もヘルが居ない今を好機と思ってるのだろう。

ヘルを残しボク達は森へと疾走した。

森に居るビーストテイマーさえ何とかすれば、、、

『今度こそ。。。』

ボクは小太刀を握り締めながら森に居るソイツを見据えた。



森に入ると各々散開してビーストテイマーを探す。

彼等が散ったのを確認するとボクはまっすぐに走り出した。

『地理を考えれば場所は1つしかない。。。今度こそ。。。』

木々の隙間を縫うように走りながら煙玉を握り締めた。

森に出来ている唯一の平坦地そこにビーストテイマーは必ず居る。

ボクは速度を上げながら目的の地へ駆け出している。

『早く。。。』

木々の裂け目から少し広げた場所が見えた。

魔方陣が描かれた中心に立ち獣達に指示を出すビーストテイマー目掛けて煙玉を投げ付けながら小太刀で魔方陣の一部を削り取った。

「げほげほ。なんだ!キサマは!」

ボクは状況を理解できてないビーストテイマー目掛けて小太刀を素早く切り裂こうとした。

だけど、ボクの身体は次の瞬間後方に勢いよく飛ばされた。

「雑魚の癖に!邪魔をしおって!」

侮蔑の言葉をボクに投げ掛けてくる。

足跡の残る腹部を押さえながらボクは手持ちの火炎瓶に火をつけて投げ付けた。

ビーストテイマーは煙に紛れてるそれを軽く弾き飛ばすと森が燃え始めた。

「矮小な身で!邪魔をしおって!」

憤怒に燃えるビーストテイマーを煙の奥で感じながら、ボクは不適に笑った。

「やはり。。。ボクの負けだよ。でもこれで、勝ちだ」

その瞬間ビーストテイマーの背後から無数の矢が飛び交った。

「なっ!」

その一言を前にビーストテイマーは幾重の矢のもと崩れ落ちた。

「皆!早くヘルの増援へ!」

最後の力を振り絞り大声を上げた。

周りから気配が無くなるのを感じてボクはその場で意識を失った。



意識を取り戻した時には夕暮れを迎えて夜になり始めていた。

『ボクは今日も勝てなかった。。。それでも。。。』

ボクは小太刀を鞘に納めると杖変わりにゆっくりと集落へ向かった。

戦況的には有利のはずだ。

誰も死ななくてすむはずだ。

そんな事を頭を回しながら森を抜け集落へ向かっている。

『良かった。集落から異変を感じない。。。』

ボクは安堵しながらゆっくりと集落へたどり着いた。

たどり着いて違和感を感じた。

集落の中心で葬儀ような雰囲気がしている。

ボクはその中心に向かうと、、、

そこには安らかな顔で眠る傷だらけのヘルと折れたハルバードが置いてあった。

「お前のせいで。。。」

「そうだ。。。」

「お前のせいで。。。」

背後から憎悪に満ちた呟きと視線を感じた。

ボクは自身の荷物を取りに行き荷造りし始めた。

『分かっていた。襲うと言うことは勝算があっての事だ。つまり、ヘルを倒せる戦力もしくは強者を従えていた。だから、ボクがヘルを死地へと追いやった。。。』

コツンとボクの背中に何かが当たった。

「でてけ!」

それは少年だった。

次の石をに持ち涙を流す少年、、、

ボクは一瞥すると集落の人々は次々に近くの石を拾い始めた。

ボクはそんな光景を尻目に石を投げられながら集落を後にした。

夜明けは間近なようで辺りが明るくなり始めてる。

スナック小説リハビリ1作目1章終わり

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