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常勝の神④

残り5日、、、

夜明けボク達は城壁へ視線を向けていた。

森から隊列を組んだ軍団がこちらに向けて進軍してきた。

ボクは周りを見つめた。

視線もボクに集めた。

ボクは軽く頷くと旗を高く振り上げた。

隊列を組んだ敵国の軍団がだいぶ近付いたのを確認してから、ボクは旗を大きく鳴らしながら振り落とした。

その合図と共に全ての兵士達は次々と矢を放ち続けた。

敵兵に当たればよし!

当たらなくても低いが進路を妨害する矢による棘道になる。

進軍のスピードは落ち敵国の何兵かは直撃をしている。

「そろそろですな。。。」

老兵10数名がボクの前に現れて声をかけてきた。

「いや、このままなら。。。」

「無理な事はお分かりでしょう?」

「。。。」

ボクも分かってる。

思わずの物資を気にしない矢の五月雨それに動揺も数分も持たないことを、、、

「ガリッ!」

ボクは奥歯を噛み絞めると老兵に向き合った。

「第一部隊、作戦遂行。。。しろ」

俯くボクの肩を軽く叩きながら、笑顔で老兵は「後は頼んだぞ」「隊長から大丈夫じゃ」等々声をかけながらロープから降りていき敵軍に向けて駆けて行った。

「全軍援護射撃を!」

降りたのを確認すると更に物資を気にせず矢を放たせた。

1番槍の老兵が敵軍に紛れるといくつもの槍で身体を刺されながら導火線に火をつけて爆発した。

その爆炎に隠れて第二の爆発。第三の爆発と続いていった。

その場に居た全員が涙を堪えながら爆発の音を聞いていた。

爆発が森近くまで近付いて、音が止んだ。

黒煙が上がると森とこちらとの間に動いているモノは何もなかった。

射ち漏らしも他がカバーして止めを刺してから歩みを止めなかったのだろう。

ボクは旗をあげてから、中腰で1/3の兵士を仮眠取らせるように手で指示をした。

兵士は理解すると予定を組んでた兵士にそれぞれ声を駆けて行った。

少し少くなっても自爆を意図わないそんな覚悟が決まった軍団への攻めては少ない、

相手の動揺がある内にこちらは夜戦の準備をすることにした。


肆


昼頃にも襲撃はあったが動揺の作戦で抵抗した。

しかし今回は不発もあり森入り口まではいけなかったが、将らしき手練れの衆は何人か巻き込めた。

闘争が終わる度に仮眠を部下に指図する。

ボクは眠くなればその場で寝て10分で発狂をしようとする声を抑えながら起き上がり指揮をする。

夜になると薄い油袋を一斉射撃してそこに火矢を打ち込んだ。

高低差により相手は黒煙から僕達は見えない。ボクはその間に1/2を休息させて黒煙の上から炎の明かりで敵国の動きを見つめた。

残り4日、3日、2日、1日、、、当日と兵士を減らしながら防衛を繰り広げていた。

残った兵士は数名しかいない。

もう城壁での利は活用できない状況のため城門前に簡易敵な防衛を作った。

集まった数名の瞳に輝きはなかった。

「大丈夫。もうすぐ来るから、敵も将や強者はほぼいないはずだ」

ボクが鼓舞をするも気遣う笑顔をボクに向けてくる。

「全く。。。隊長!俺達喉乾いたので川に行ってきますね」

「それなら俺も」

最年少の訓練生が先輩達に賛同を求めるように声をあげると先輩兵士達は順番に少年兵に頭をポフポフと押さえながら優しい言葉をかけていた。

ボクはガリと奥歯をならしていた。

「隊長。。。」

不安そうな顔が兵士達が見える。

『行かせたくない』

ボクは奥歯を噛み締めて血の味を感じながら出来るだけの笑顔を向けた。

「本番はこれからなんだから早く戻れよ」

兵士達は次々に「ありがと」「ごめんな」とボクに囁いて歩き始めた。

少年兵が続きそうになるのを止めたが兵士達は歩みを止めない。

少年兵はボクに振り返りすがり付くように涙を浮かべていた。

「分かってるんでしょ!?」

少年の声が刺さる。

分かってる。

千載一遇のチャンスは相手にある。

時間は相手にない。

その結果の次の策略は分かってる。

口の端から血が流れた感じがする。

少年兵はボクを見ると大人しく座った。

しばらく経って森の中で爆発音が響いた。

命の弾ける音、、、

最低の作戦だ、、、

ボクは呆然としている。

しばらくの続いていた爆発音が鳴り止み森の焼ける音しか聞こえなくなった。

涙が自然と流れたのを感じた。

ボクは森の向こうで弾けた命に想いを募らせていると森から敵兵が出てきた。

遠目にも分かる。

憎悪と憎しみが溢れている。

だが、連日大軍で迫ってきていた敵兵が小規模だった

それを見た少年兵は小太刀をボクに渡した。

「今までありがとうございます」

「。。。だめだ」

「僕の役割が来たようです」

「許さない。。。」

「それでも僕の役目です」

少年は既にしていた火薬を更に身に纏い倍以上の火薬をボクに見せた。

「あと少しなんだ!」

「はい。その少しを稼いで来ますね」

「だめだ。だめだ。だめだ。だめだ」

少年は優しく微笑めると特攻する敵国小隊に向かって走り出しだ。

何本矢を受けても速度を弛めず敵陣の真ん中に乗り込むと自爆した。

爆風はボクを城門に叩き付けられた。


伍


意識が朦朧としている。

たぶん気絶をしていたのだと思う。

馬の蹄の音が近付いてくる。

「くっ。。。」

人の形でしか認識出来ない。

ボクは小太刀を杖代わりにして立ち上がると小太刀を抜いた。

「~~~」

何かを人の形をしたのは言っている。

ボクは間合いにきたそれに対して袈裟斬りをしたが、金属の何かで阻まれそれはボクに抱き付いた。

「離せ!捕虜になんて成らない!ボクは皆と共に逝く約束なんだ!」

遠くから更に馬の蹄の音が怒号のように聞こえる気がする。

ボクは自身の火薬に火をつけようとした。

しかし人の形のそれは導線を握り締め火を消してしまった。

「ロキ!!もう大丈夫だ!」

ボクの名前を呼ぶ懐かしい声が聞こえた。

ボクの目から涙が流れる感覚は分かるが声が出なかった。

そうしているとふわりと優しい抱擁が更にボクを包んだ。

「ロキ。。。頑張りましたね」

ボクの視界が涙が流れる度に視界が戻ってくる。

「トール。。。シギョン。。。」

2人はボクの声を聞いて泣いている。

ボクは青天の空を眺めながらボソッと呟いた。

「死に損なっちゃった。。。」

その後張りつめた意思はなくなり、ボクの意識はなくなった。

常勝の神編は終わりです

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