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保体委員 初仕事 グラウンド編


 放課後になったら、今度はジャングルジムなどの遊具のチェックにかかった。

 でも、横八小の遊具といったら、とにかく大きい!ジャングルジム、登り棒、雲梯、梯子、タイヤ飛び、丸太(1本橋みたいだけど横に置いて傾斜も付けたり、地面に埋まってあるのがいっぱいあったり) 、あと名称がよくわからないものとかも8つもあるわ。

「本当は6~8人ぐらいがあたるんだけどね。だだ、うちのクラスはこの人数で十分だよ。ナナちゃんが超働くし。」

「トモくんだってよく働くよ。ボクといれば、大人数でやるよりも手際が良いもんね。」

「そうだね。確かに。」

 なるほど、だから私らのクラスの保体委員は人数が少ないんだ。ナナちゃんとトモくんがいれば、それはそれは非常に心強いもんね。体力面でも挽回してるのもあるけど。


 およそ40分かかったけど、ようやく終わったわね。

 でも、トモくんの顔色が何かおかしいわ!真っ赤よ!何があったのかしら?



 あきらちゃん、ちょっと隙があるなぁ。よりによって今日はスカート履いてるし。ちょっと屈めば、あきらちゃんの太ももが見えちゃうから、どこに目線を変えればいいのかに困っちゃうなぁ。

 下だけじゃなく、上も。たまに、ブラの肩ひものところが見えてるよ。見た感じだと、黒だったな。

「トモくん?どうしたの?顔真っ赤よ?」

「い!いやー…なんでもなイヨ。」

 げっ!これはバレただろ。言葉尻が変な感じだったな。

 あーやっぱり見てるよ。「嘘ついたでしょ?」って訴えかけてるな、その目は。

「わ、分かったって!正直に言うから、その突き刺す様な目線やめい!あきらちゃんさぁ、今日、結構可愛い服装だよね。」

「えへへ…。」

 あっ!照れてる!そういう顔されちゃうと、こっちも照れるよ。

「もしかして、トモくんがずっと顔が赤かったのって、私がこの服を着てたから?」

「そ…そうだね…。」

 今日、あきらちゃんが着て来たその格好、ちょっどだけ、姐さんが通う中学の制服と似てる。唯一違うのは、スカートの色が紺色になってるとこかな。姐さんのはグレーだもの。ただ、このスカートって、風で少しめくれるんだよなぁ。だから、気にしてないと本当に中が見えてしまう…。


「珍しいわね。トモくんが服装の事言うなんて。」

 なっ!気付くなって!かなちゃん!

「うふふ…。もぉ、トモくんったらぁ。」

 わ、分かったからやめろって!スカートをひらひらとめくらなくてもいいの!



 ふふふっ…。ちょっと意地悪が過ぎたかな?あんなに恥ずかしがって動揺するトモくん、可愛いんだもん。

「あきらちゃんの着てる服って、何となく女子高生っぽく見えるね。ボクが同じの着ても、どこか背伸びした感じに見えちゃうから、あきらちゃんはいいなぁ。」

 まっ…またなの!?かなちゃん。人には人それぞれに合った衣服があるんだから、無理しなくてもいいわよ。


 あっ!そういえば以前、かなちゃんと着てる衣服を交換したら…

「んー。大きい…。」

「えっ!?私のってそんなに大きいの?かなちゃん。」

「あ、いや、服自体はサイズにちょっとゆとりが…あっ…。」

 私の方に振り向いて話をした途端…。

「あきらちゃん!おへそが出てるよ!」

「いやぁ、出ちゃうのよ、どうやっても。」

 あの時の恥ずかしさといったらなかったわ。確かに、男子が覗き見てる様子はなかったけど、でも、おへそが見えたら、またかなちゃんになぞられそうでちょっと怖かったんだもん。そりゃ、毎日身体洗ってるから、なるべく清潔は守ってるけど、それでもおへそは手入れが行き届いてないと汚くて触れたものじゃないわよ。


「(傍白)はぁ…胸が大きいのも厄介だわ。」

「何か言った?あきらちゃん。」

「いいや。独り言だから気にしなくてもいいわよ。」

 一通り遊具の点検が終わったので、小山先生に報告して、今日の活動は終了した。


 こんな感じで保体委員はいろんな仕事があって大変だけど、全部ひっくるめて楽しく活動できてるわ。何と言っても、よく知ってるクラスメイトがいるのと、あと…トモくんがいるから…。トモくん、入ったばかりの私に色々と教えてくれて頼もしいわ。

 この間はついに、下級生の男の子相手に傷口の消毒をして、絆創膏も貼れたよ!ただ…トモくんの目線が微妙に妬いてるように見えたのは…気のせいよね?気のせいだよね!?


End.

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