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都市開発スキルで楽々異世界街作り!  作者: 井上みつる/乳酸菌/赤池宗


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村の改造2 66

 次の日の朝。朝日が顔を出すかどうかという時間に、インターホンが鳴った。寝ぼけて少しふわふわした頭で寝室を出て、インターホンの方へ向かう。壁に設置された画面にはマルサスの姿があった。


「早っ!」


 朝から驚きの声を上げつつ、玄関を開ける。


「迎えに来た」


「は、早いです……」


 溜め息交じりにそう告げると、マルサスは階段の上を指し示す。


「……あの人間たちが起きてくるかもしれないからな。早めに迎えに来たのだ」


「なるほど……じゃあ、ちょっと準備してくるよ」


 マルサスにそう断ってから、顔を洗いに向かう。すると、寝室からぱたぱたと足音が聞こえた。


「ま、マルサス兄様がきた?」


 現れたのはカラビアだった。カラビアは寝癖もそのままに、玄関に向かって足早に歩いて行く。その騒ぎで目が覚めたのか、ミドも寝室から出てきた。


「おはよう、ございます……あ、お水をいただいて、きます」


 眠そうだ。


 カラビアは玄関を開け、マルサスと嬉しそうに会話をしている。一方、ミドはその様子を確認してから台所へ向かった。皆、だんだんとこの暮らしに慣れてきたようで嬉しい。


 そんなことを思いつつ、顔を洗ってささっと身支度をし、マルサスのもとへ戻る。すると、まだカラビアがマルサスと会話をしていた。嬉しそうで何よりだ。


「お待たせ」


 そう声を掛けると、マルサスは頷いてカラビアに顔を向ける。


「それでは、一度村へ行ってくる。また来るぞ」


「は、はい!」


 マルサスの言葉に、カラビアが嬉しそうに頷き、答える。尻尾がついていたらブンブンと音が鳴るほど振っていたことだろう。カラビアの境遇は不運だったかもしれないが、仲が良い二人を見ると微笑ましい気持ちになった。


「それじゃ、カラビアはミドと一緒に待っていてね。調味料も買ってきたから、美味しい物が食べられるはずだよ」


 カラビアはそれに素直に頷いて返事をした。外へ出て、軽く背伸びをする。服をもう少し買っておいた方がよかったかなどと思いながら、外の景色を見回す。今のところ、魔獣の気配は感じない。朝も早いせいか、リリー達の姿もなかった。


 マルサスに連れられて森の中に入り、険しい道のりをサクサク進む。だんだんと森の中を歩くことに慣れてきた気がする。思ったよりもすぐにザガン族の村まで辿り着くことができた。


 やっぱり順応していくんだな。もう立派に森の住民になったと言えるだろう。


「む、ソータか。久しぶりだな」


 村の中心まで行くと、ハウラスの姿があった。ハウラスはこちらを見て、いつもの無表情で挨拶をしてくれた。


「おはようございます。ちょっと、ドラゴン対策の設備を作ろうかと思って」


「……む? 今からか?」


 驚くハウラス。それに笑いながら、タブレットの設備を確認する。目的の建物は設置可能だ。


「うん、大丈夫そうだね。ただ、思っていたより村が大きいから、もしかしたら二ついるかな? そうなると、少しやり方を変えた方が良いかもしれないけど」


 そんなことを呟いていると、ハウラスがマルサスの顔を見て眉根を寄せた。それに、マルサスが首を傾げてみせる。ちょっと面白い。


「……いや、家を建て直しても良いかな? 皆の身長を考えると、家というか倉庫かもしれないけど」


 口にしつつ、頭を悩ませる。建物で鬼人族の皆が住めそうなものは、倉庫、馬小屋、一部店舗……そこまで考えて、閃いた。


「……あ、建物じゃなくても良いのか」


 そう口にすると、マルサスが眉間に皺を寄せて唸った。


「……なんの話だ?」


 不思議そうにそう言われたので、改めて選択してもらうことにする。


「いや、大きな屋根の建物を建てようかと思ったんだけど、それなら地下街でも良かったかな、と……地下街は結構天井が高かったから、鬼人族の皆でも大丈夫だし、ドラゴンみたいな大型魔獣も入ってこれないからね」


「地上か、地下に住むか選べということか? ふむ……族長、どうする?」


「地下……良く分からないが、危険はないのか」


「ソータが住んでいるのも地下だから、危険はない筈だ」


 そんなやり取りをして、ハウラスがこちらに向き直った。


「……屋根のある建物とはどういうものだ?」


「えっと、大きな亀の甲羅みたいな建物ですね。大型ドームという名前で、直径四百五十メートルあるから、現在の村の大半がその中に入ると思うんだけど……」


 そう答えると、ハウラスは腕を組んで唸る。


「……それほど大きな建物であっても、ドラゴンの脅威に対抗できるかは分からんな。ならば、確かに地下の方が安全かもしれん」


 ハウラスのその言葉を聞き、軽く頷いてタブレットを開いた。


「地下街にします? それなら、CP的にも少しゆとりができるから、他の設備もサービスで作れるかも……」


 言いながら、タブレットを操作して鬼人族の居住地改造計画を練ってみる。鬼人族の人間離れした図体をどうにか出来て、尚且つ、安全な住居だ。うん。どうしても選択は絞られてしまうな。


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