勢いだけで東方に来たわけだが、東方のホテルというか宿屋は想像以上のものだった。その参
前回のあらすじ、
日本人が異世界で寿司を食べて感動する。
「ルールは簡単、まず全員にチップが20枚渡されます。このチップが20枚から5枚減って15枚になったら1枚脱ぎます。そして10枚、5枚となってもまた脱いでいきます。脱ぐものは衣服限定であり、例え取り返したとしても着衣は出来ません。そしてチップが全損した場合は無論全裸になります。
Do you understand me?」
「Yes」
「Yes,I do」
(い、いぇす……?)
「では勝負開始」
忍がポーカー開始の宣言をする。
ちなみに親は忍から時計回りに忍、ダナー、俺、ミシェルの順番である。
「はい、じゃあみんなに5枚ずつ」
忍が普通にシャッフルして普通に配る。
普通すぎて特徴がない、形容しがたく、表現しにくい。
現在の俺の手札はスリーカード。
中々良い手である。ここは2枚チェンジしてフォーカードやフルハウスを狙うべきである。
「2枚チェンジ」
「あいよ」
えっと……2が2枚でフルハウスか。これなら安全に攻められるな。
「私はノーチェンジ」
「りょーかい」
ダナーは良い手が来たようである。
初っ端からノーチェンジで攻めてくるってことはそういうことなのだろう。
(わたしは5枚チェンジ)
「「5枚だと!?」」
ミシェルの驚きの行動に戸惑う。
これでは良い手がないと言っているようなものである。
しかし、この5枚で良い手が来る可能性も十分ある。
「じゃあ、ボクは1枚チェンジするね」
忍が最後に1枚チェンジする。
1枚ということはツーペアでフルハウス狙いか、もしくはフラッシュやストレートという強力な役狙いか……どちらにせよ気を付けておこう。
「さて、参加料を1枚」
「じゃあ俺は5枚レイズ」
ここでミシェルが5枚チェンジしたからと言って手加減はしない。
ミシェルだって『勝負の世界は常に非情。甘やかすことは愛とは限らない』と言っていたし、これはつまり『本気で……来て』と言うことなのだろう。
萌えてきた!!※誤字ではない。
「攻めるね、コール」
「私はドロップ」
(じゃあわたしもコール)
ダナーは降り、それ以外の2人が勝負に出てきた。
「フルハウス」
「ありゃりゃスリーカード」
(わたしはワンペア)
イエス!勝利!
「ちなみにダナー、お前は?」
「ストレートです。降りて正解でした」
「一応確認しておくが、ズルはしてないだろうな?」
「まさか、確かに見ようと思えば見えますが、チートを使った勝利に何の価値があるのですか?遊びなのに。なんらかの成果や賞品が手に入るならまだしも」
正論である、脱衣と言う罰ゲームはあるけど。
最近は『勝つためには手段を選ばん』と言う人間が多い。
最近のガチゲーマーはネットで赤の他人に罵詈雑言をメールに書いて送っていると話題になってるからな。これだからオンライン要素が強いゲームは嫌いだ。
ゲームは1人でこつこつやるのが楽しいんだよ。
アイテムブックの中身をコンプリートするのとかメチャ楽しくない?
達成感半端ないよ?
攻略本と睨めっこしてエンカウント率の低さにイライラしたりしてやっとの思いで手に入れたレアアイテムの感動と言ったら……。
なのに最近はやれ課金だ、やれゆとり仕様だと甘いゲームが多い。
もうちょっとゲームとして気合入れて欲しい。
P○2の頃のゲームが一番面白かった気がする。
P○の頃のゲームはしたことが無い世代だけど。
「さて、では脱いでもらおうか」
にやにやとした変態みたいな顔になっているだろうが、そんなのは気にしない。
(しょうがないなぁ……)
そう言いながらスカートの中に手を入れてパンツをスルスルと脱いだ。
な、なんだと……!?
まさかのノーパンシチュエーション?
くっ!ビジュアル的には何の変化も無いのになぜこんなにエロいのだろうか?
興奮する!
ある人が言っていた。
全裸に興奮することは人間的ではなくただの獣である、と。
人間だけが自ら服を着る。だから人間だけが服を着た異性に欲情できる。
だからこそ着エロという文化が存在するのだろう。
ま、衣服や下着にばかり集中しているとブスや女装癖のオッサンとかそういう残念なオチが待っている可能性もあるからほどほどにな?
衣服や下着と言うのは履いた人間の価値であってそれ以外は新品の布、または使い古しの雑巾と同じ程度の価値しかないのだ。
(ふぅ……、ノーパンでスカートを履くのってなんだかムズムズするよ)
何だろうか?このナチュラルなエロスは?
こう言うのを高校時代に体験したかった……。
「じゃあボクも」
と言って数秒でスカートを脱いだ。
全く興奮しませんね。
男心を理解していない脱ぎ方であります。
減点対象な。
「では、私の番ですね」
タラァと優雅にリフルシャッフルするダナー。
こいつは本当に何でも出来るな。
「恐縮です」
そして謙遜しない豪快さ。
シャッフルから数秒でカードを4人に配る。
「ん?ダナー、お前にはミシェルが見えるのか?」
「もちろん、見えませんし認識もしていません」
まだ認めてないのかよ、こいつも。
しかし、ちゃんと配ったからよしとしよう。
「ダナー、2枚チャンジ」
「はい、忍お嬢様」
2枚とは普通である。
良い手になるか悪い手になるかは予想できない。
「こっちは1枚チェンジだ」
「はい、マスター」
俺の役はクローバーのフラッシュ。
前回に引き続いて、かなり良い手である。
(3枚チェンジお願いします)
「ダナー、ミシェルは3枚希望している」
「アイマム」
ミシェルは3枚、こちらも良い手は来ないだろう。
「さて、では参加料を」
「ボクは10枚レイズ」
攻めるな。まぁいい、俺はフラッシュ、そうそう負けるけることはない。
「コールだ」
「ドロップです」
(わたしもドロップ)
2人はここで退いた。
残念、ミシェルを脱がせたかった。
「勝負だ、忍。こっちはクローバーのフラッシュ」
「ごめん、7のフォーカード」
なんだと!!!?
「テメェ!イカサマしてるんじゃねぇのか!」
「イカサマ?これは驚愕。いったいボクがどのようなイカサマをしたって?」
「だ、だが、あんな所で10枚も賭けて都合よくフォーカードなんて……」
「負けると思ったのなら降りればよかったはずだ!負け犬にもう用は無い、とっとと消えろ!」
くっ!
カオルーン公爵の時に言ったようなことがこうやって帰ってくるとは!
「脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!」
「うるせぇ!」
(脱ーげ♪脱ーげ♪脱ーげ♪脱ーげ♪脱ーげ♪)
「ちょ!ミシェルまで!?」
「マスター、潔く脱ぎましょうか」
正論だけど、お前も言うの!?
そんなわけで俺は女性陣に見られながら服を脱ぐ。
ダナーとの出会いなんて全裸の上に体中を弄られたのだ。
この程度、痛くも痒くも無い。
とりあえずさっき5枚勝ったのでシャツを脱いでブラジャーの状態になる。
この程度はもう慣れっこのためどうということはない。
問題は全裸だ。全裸になった後でまた何をされるか分からん。
▽
中略するが、試合結果は俺の負けである。
後半からは運が全く来てくれず、ブラフを張っても忍が真っ向から攻めてくるため話にならない。
「で、なんで俺が全裸にならないといけないんだ?」
ぷるぷると妙な振るえが体から消えない。
「そりゃ敗者だからさ」
ムカつく……これだから運ゲーは嫌いだ。
手で股間だけは死守する。
忍とダナーは良い、だがミシェルだけは良くない。
俺の尊厳がそこに羞恥心と威厳の間に介在する。
「さて、じゃあお風呂に行こうか」
「そだな、服を着るから待ってくれ」
「は?何言ってるの?脱衣所でまた脱ぐんだからこのままで良いでしょ?」
「………………はぁ?」
「いや、だから脱衣ポーカーで負けたんだからさ。そのくらいはやらないと」
「テメェの頭は沸いてんのか!!どういう思考回路してたらそんな発想になる!!」
「光栄だね、褒め言葉と受け取っておこう」
このクズが!!!




