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虚構の世界に介入して登場人物を全員幸せにするまでの物語、パーフェクト・バージョン!  作者: 秋乃晃
13回目の偽アカシックレコードの世界=虚構の世界編
63/100

「Epilogue?」


 こんなのってないよ。


 どうしてこうなった。




 おれが急ぎすぎたからか?


 慎重に、アカシックレコードで読んだままの歴史をなぞればよかったのか?




(ぼくはきみを信じている)




 やめてくれ!


 おれは誰かの期待に応えられるような人間じゃない!




 最初からやり直そう。


 やり直させてもらおう。


 もう一度おれとお前の2人でやっていこう!




(このクールなぼくが消滅してしまうのは人類にとって大いなる損失であることはぼくも認めよう。


しかしぼくの信じる“もう1人”のぼくがこの世界の“ヒーロー”となるのであれば、それはぼくがこの世界を救ったのと同義である)




 同じじゃないよ!


 おれはお前の顔になっても、身体を手に入れても、魂まではお前と同一ってわけじゃないじゃん。


 考えてることも違うし。


 導き出す答えも変わってくる。


 お前じゃないとこの世界は救えないから、クリスさんはお前を“ヒーロー”にしたんだ。


 姿形が一緒なだけの別人には成し遂げられない。




 おれが消えるべきなんだ。




(作倉部長はきみが『“未来”を変えなくてはならない人』だとおっしゃっていた)




 その言葉は。


 おれが“組織”に勧誘された時の。




 あのとき、おれの人生がようやく報われると思ったんだ。


 この人はおれを必要としてくれているんだって、「おれは無価値じゃない!」って思い込んだ。




(ぼくではなく、きみがパーフェクトに! 誰も命を落とすことのないトゥルーエンドへと物語を導きたまえ)




 できるのか?


 おれ1人で?





「お別れの準備はできました?」


「考え直してもらえない……?」




 おれは食い下がってみる。


 聞かないよりは聞いてダメと言われたほうが諦めもつく。




「待ってあげたあげくそれですか。創造主クリスは人選を誤っていますね」




 ダメっぽい。


 第一、なんでおれなのだろう。


 おれ以外にも世界を救いたい人はたくさんいるだろうに。


 世界を救いたくて仕方ない人にやらせればいい。




 それって、やっぱりおれが消えてぼくが残ったほうがいいじゃん?





「“ぼく”に“おれ”の気持ちを理解していただけるように、“ぼく”には“おれ”が受けた仕打ちをフルコースで味わってもらいましょう」




 白菊美華のこの一言の後、おれの視界がブラックアウトした。







【Epilogue?】




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