表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚構の世界に介入して登場人物を全員幸せにするまでの物語、パーフェクト・バージョン!  作者: 秋乃晃
13回目の偽アカシックレコードの世界=虚構の世界編
45/100

「Justice」


 度々振り向いておれを気にしているそぶりを見せつつ前を歩いていく天平先輩と導を追いかけていく。

 お前とおれはオーサカ支部へ仲良しごっこをしにきたわけではない。

 本来ならば天平先輩から“さっちゃん”というニックネームをいただくのだが。

 これは難しそうだ。

 この距離の取り方は、物理的にも心理的にも隔たりを感じざるを得ない。


 繰り返し念ずる。

 仲良しごっこをしにきたわけではない。

 それに、オーサカ支部にはあの大悪人の築山蛍がいる。


(築山支部長が大悪人?)


 お前は普段からテレビも見ずに自己鍛錬に勤しんでいるから知らないだろうが、築山は一昔前にバラエティ番組に引っ張りだこだった。

 奇跡のマジシャンだとかもてはやされてな。


 ある旅客機が上空で“エンジントラブル”を起こして大破した事故があったことは、流石にお前も知っているだろう?

 築山はその旅客機の乗客の1人だった。

 キャサリンの当時の彼女はキャビンアテンダントとして搭乗していて、亡くなっている。

 そりゃあ上空で急に爆発したら誰も助からないよな。


 爆発することを知っていて、安全を確保して脱出できる手段を持っている奴以外は。


(支部長の能力は【粒状】――指定の物体や人間をBB弾のサイズに収納できる能力だった。

 当時の支部長は爆発物を機内へ持ち込んで移動中に起爆、自分はBB弾サイズになって難を逃れたと?)


 その通り。

 たった1人の生存者となった築山は有名人!

 多くの人の命を犠牲にして平気な顔をし続けている。


(……そんな人がどうして“組織”に?)


 わからん。

 作倉さんに聞けばよかったな。

 そんな危ない人間を支部のトップに据えておく意味を。


 たぶん作倉さんの【予見】でタネも仕掛けも見破られて“組織”に引き込まれたんだろう。

 過去も視える能力だからな、アレ。


(この2人はその事実を知らない?)


 オーサカ支部のメンバー全員が知らないんじゃないか?

 キャサリンだって自分の仇敵が近くにいるなんて夢にも思っていないだろう。

 わざわざ築山が自慢することもないだろうし。

 機体は大破していて証拠を探しようがないから、いわば完全犯罪ってやつだ。

 事故で片付けられた過去の事件だ。


 でもおれは知っている。

 おれには未来の情報があるのでね。


 年明けにオーサカ支部が爆発炎上して、その混乱の最中に築山が逃走する。

 そこでクレバーで勘のいいお前は旅客機の事故との類似点に気付くんだ。


(どうにかして支部長を自首させられないか)


 うーん……。

 本人に反省する気持ちがあるならすでに刑務所入りしていそうではある。

 現状を考えると難しいのでは。


 お前が心を込めて説得したら聞き入れてもらえるかもしれない。


 串カツ屋が見えてきた。

 この建物の2階が現段階でのオーサカ支部の拠点だ。

 そのうち串カツ屋が小火を起こして拠点を移動するが。




【Justice】



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ