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*

頭の中で反芻する。


───飾らない真っ直ぐなところ


それは、私が私であるということ。

”私”という存在を認めてくれたような気がして、胸が熱くなった。

ぶりっ子でもない、可憐でもない、私は私。

どうしようもないほど嬉しくて、いろんな想いが込み上げてくる。


「で、返事は?」


「嬉しいです。よろしくお願いします。」


言うや否や、繋いでいる手を引き寄せられてぐっと距離が近くなった。

温もりが伝わって、ドクンドクンと鼓動が聞こえるようだ。


「可憐、愛してるよ。」


真さんは言う。

私にだけ聞こえる囁き声で。


「私も、愛しています。」


そう答えた私に、真さんは優しい笑みを浮かべて、目尻に柔らかなキスをくれた。

どうしようもなく嬉しくて幸せで、顔を見合わせては微笑み合う。


それは、暖かい午後のこと。

春はもうすぐそこに。

穏やかな日差しが、私たちを後押ししてくれているようだった。



【END】

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