表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/93

*

明日美と話をしているとだんだん落ち着いてくる。

それに、話を聞いてもらうだけでいくばくか心って軽くなるものなんだ。

そんな私の空気を感じ取ってくれたのか、明日美がちょっと遠慮がちに言う。


「あのさ、知ってるかもしれないけど、紅林さんの離婚原因って奥さんの浮気らしいよ。」


「えっそうなの?何で知ってるの?」


「…大島さんに聞いたんだ。」


まさかの大島さん登場に、私は驚いた。

大島さんったら、本当にお節介なんだから。

きっと私が“紅林さんがバツイチ”ってばらしてしまったから、探りを入れてくれたんだろう。

大島さんも明日美も、私に甘いなぁ。

ほんのり胸があったかくなった。

てか明日美ったら、大島さんにそんなこと聞いちゃうってことは、二人仲良くなったのかな?


「大島さんと仲良くなったんだ?」


「うん、まあねぇ。」


「そっか、よかったね!大島さんいい人だし、明日美のこと大事にしてくれそうだよね。」


「そういうとこ、可憐のいいとこ。ありがとね。」


「うん?」


何だか照れぎみな明日美の声が新鮮で、私は思わず顔が緩む。


「可憐、クリスマスがダメならお正月だよ!初詣!それ誘おうよ!」


「あはは、ポジティブ~!でもそれいいかも。」


あんなに沈んでいたのにいつの間にか笑い合っていて、気付けば心がすっきりしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ