神話
デルタ達は、神についてのありとあらゆる資料を手当り次第に目を通していくも、 行けど暮らせどやはり何も記載されていなかった……。
「…………ガルロウア、 か。 一体アイツは何者何だかわかんねぇや」
「ただならぬ嫌悪感しかありませんが、 探すしか無いのが癪です」
癪とか言うなや……。
しかし、 こうまで何も情報が無ければどうする事も出来ない。 それこそ、 書類を漁くるしか……。
「……しかし、 無駄骨ではありませんでした」
自信満々の顔で『フフン』と鼻を鳴らすそのエルのドヤ顔は……。
うん、 なんか可愛いわ。
「なんか情報でも掴んだのか?」
「まぁ、 そんな所ですね……神殺しを始めたデルタ以外の2人ですが、 既に残りの十二神が5体になる位まで来てます」
「……っ!? それってつまり……」
十二神が残り5体。
「……つまり、 この短時間で彼らは7体の神を殺してます」
初めに殺された神、 ギルドゥが殺されてから、 3日ほどしか経過していない。
彼らはこの3日で神を7体も殺した……のか?
「……そもそも、 神ってそんなにも簡単に殺されるものなのか?」
「いえ、神は基本的には人間からは触れる事は出来ません。 何故なら彼らは信仰の対象、 崇められる存在なので、 神を信仰する者は触れる事はできません……。 しかし、 何の神も信仰していないものは触れる事は可能です」
かつて神は、 人を憎んだ。
人は願うばかり。
行動には決して移さない。
かつて神は人を憎んだ。
人は言うばかり。
言動には決してならない。
かつて神は人を憎んだ。
人は思うばかり。
思想のまま、時がすぎる。
かつて人は神を殺めた。
己よりも上位の存在が気に食わなかったから。
だから神も人を殺める。
その連鎖は途絶えず、
ただひたすらにも繰り返される。
その連鎖が途絶えたのは、 世界が壊れてから。
それこそが『世界崩壊』。
そしてもう一度、 神は人を創った。
十二体の神から造られた世界。
『大神』。
神々は自らが造った世界をこう呼ぶことにした。
『終焉』、 と。




