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第六話、『暁学園ランチタイム ~ラ・ムー降臨編~』

「俺様は声を高らかにして言おう――『世の中全部ラブコメでいいじゃないか』と」

「……そこまでハッキリ言われると、なんか痺れて憧れるな」

 六月はまだ春なのですね……突然、バカが空に向かって叫び始めましたよ。

 まあ、このバカについては常時そんな奇行に走ってもおかしくない奴だから心配無用です。

 むしろ、このバカの言葉にちょっとグッときてしまった自分自身を心配しよう。でも、いいよねラブコメ。ボクも優しいラブコメ・ザ・ワールドにいきたいよ……。


「今日のお昼ゴハンのメニューを話す前に聞いて欲しい」

 既にボクにとっては毎度おなじみになりつつある屋上でのランチタイム。

 もちろんメンバーはいつも通りの会長&バカ縁です。

「話せば長くなるんだけど、兄さんの友達に自衛隊員な人がいるんだ。それで、なんでも自衛隊というのは数年に一回、北海道まで行って、一ヶ月ぐらいな~んにもないところでテント暮らしとかする訓練があるらしいんだよな」

「それは……過酷だね。一ヶ月もしたら浦島太郎な気分になっちゃうんじゃないの?」

 ボクとしては訓練よりも、テレビの人気番組を一回見逃しただけで会話についていけなくなる現代社会で、一ヶ月間も隔離されるという事のほうが恐ろしい。マヂで恐ろしいと思う。

「ああ。でも、携帯ゲームみたいな娯楽用品しぶつを少しぐらいは持って行っていいらしくてさ。そんなアイテムを駆使して戦士達は自分達が人間であることを忘れないようにするらしいんだけど……兄さんの友達はそのアイテムに『カセットコンロ』を選んだそうなんだよ」

「……は?」

「その人はさ、出発前に部隊の先輩達から綿密な情報収集をして知っていたんだ……実はそのテントで寝泊まりする場所からちょっと離れた所にある『売店』をほぼ毎日利用できるっていうことを! そして、彼は美事にその売店で毎日『北海道の特産品』である『羊肉』を手に入れ、毎日ジンギスカン祭を開催したらしい。……その結果、過酷な訓練が終わった後、テントには香ばしい香りが染み付き、その人は訓練開始前より増量したという……」

「……なんか、楽しそうだね、自衛隊」

「で、その人から余った『使い捨てジンギスカン鍋』もらったから、今日はジンギスカン」

「学校の屋上でする料理じゃないよッ!」

 まるで『この味がいいね』でサラダ記念日ってノリで言ってくれましたよ、この漢。

「じゃ、太陽はいらない?」

「モチロンいただきます」

 鍋があるから今日はジンギスカン記念日。それでいい。それでいいのだ!


 カセットコンロに鍋をセットし――点火!

 その自衛隊員さんから貰った『使い捨てジンギスカン鍋』というのは、想像したより頑丈そうなものでした。てっきりホイルかなんかをそれっぽくしたようなのを想像してたのに……薄いけど普通にスチール製で、むしろ使い捨てしにくそうなレベルの一品だよ。

「これ、ホントに『使い捨て』なの?」

「うん。その人もその『使い捨て』って言葉を心配して二枚買ったんだけど、洗って使ったら普通に一ヶ月持ったらしいんだよ」

 ――……だから、その余ったもう一枚がココにあるというわけですか。

 さすが技術大国日本。物作り大国日本。信頼の技術力!

 だけど、一応言わせてもらおう。

「……使い捨て用品を一ヶ月も使いまわさないでよ」

 ぶっちゃけ、使いすぎだと思いました。

 ……まあ、そこまで使われたならきっとかれも本望だっただろうけどね。

 ボクが本気で言っていないことは解っているようで、会長は特に何も言わず、側に置いてあったクーラーボックスから『ナニかのカタマリ』を二つ取り出す。モチロン、肉ですね。肉。

 ――……さすが会長! 学校にクーラーボックス持ってくるとか……フリーダムっ!!

「とりあえず、近所のお肉屋さん探したら、ラムとマトンがあったので、両方買ってきた」

 ここら辺でも売ってるんだ、羊肉!?

 ……でも会長、普通の高校生男子はスーパーには行っても肉屋には行かないと思うよ?

「たしか、ラムが子羊でマトンが成体だったっけ?」

「うむ。その昔、失われし大陸・ムーの王、ラ・ムーに捧げられた生贄の子羊……それがラムの語源なのだ……」

「縁、それっぽい嘘をつくな。太陽が信じるだろ」

「うむ。悪いとは思っている……それでも俺様は思いついたら言わずにはいられんのだッ!」

「「……駄目だこいつ……早くなんとかしないと」」

 空気を吸うように冗談ウソを言うバカの未来が不安でたまりません。

 コイツ自身というより、ボク等の心の平穏の為に、性格矯正の必要性を感じましたよ……。


 数分後、ジンギスカン鍋が温まってきたのを確認した後、鍋中央の盛り上がった部分に肉を置き始める会長。外周部には野菜――ジンギスカンという料理は、この盛り上がった部分から流れた肉汁が、下々の野菜に味をつけるらしい。

 野菜に興味はないが、そういう話を聞くと食べてみたい気分になるよね。ジュルリ。

 そして、次第に『ジュ~』っと肉が焼ける良い音が響き始める中――


「そういえば……焼肉を一緒に食べるカップルは深い関係にあるっていうよね」


 突然会長が変な事を言い出しましたよ。

「皐月、いきなりそんな事言われても俺様返事に困るぞ。まあ、俺様達も深い関係といえば、深い関係だと思うけどさ……」

 デレてるよ、この漢女さん。

 そういうモジモジ照れてるとことか見ると、美少女にしかみえない。カッコつければ美男で乙女チックな仕草をすると美女……相変わらず凄いバランスだね、この存在は。

「あ、でも、ボクも知ってるや。たしかタモ○さんが十年ぐらい前に言っ……」

「「で、太陽――山野さんと一緒に行った焼肉はどうだった?」」

「――たッ!?」

 は・め・ら・れ・たッ!?

 突如、絶体絶命のピンチ到来…………って正直無理です。勝てません。逃げられません。

 多勢に無勢なのもあるけど、ぶっちゃけボクにはコンビを組んだこの二人に勝てるイメージが浮かばないのです。勝てるイメージが浮かばないのに、勝てるわけ無いよ!

 でも、たとえ勝てなくても、せめて――


「……あとで話すよ。いまは……食べよう」


 時間稼ぎをして、ボロが出ないように話をまとめておこう。

 勝てないなら巧く負ける手段を――せめて最小限の傷ですむような説明を考えるだけさ。

「かまわないよ。たしかに焦げちゃったらもったいないからな」

「うむ。俺様もいいだろう。食べながら、急所をエグルような質問でも考えるかな……」

 一時休戦――戦力が均衡している時、それは互いの戦力を充実させる諸刃の剣となる。

 ……ミスったかも知れません。


 さて、それでは気持ちを改めて――初ラム食うだっちゃ!

 ――……羊肉には臭みがあるというけれど、どんなものかな……。

「ん、けっこう普通? むしろ美味い?」

「ああ、なかなか味があるな、羊肉」

「まあ、味付きだからな」

 今回した肉はあらかじめ調味料に漬けて、味をつけてありました。

 でも、そういう意味じゃないからね会長。

「会長、バカ縁はたぶん……ちょっとクセはあるけど、どっちかというと臭みというより風味だって言いたいんだよ。たぶん」

「うむ、そのとおり。通訳ご苦労」

 ムカっ!

 せっかくフォローしてやったのに上から目線だよ、このバカ。

 ……フ。いいさ。お前がそういう態度なら、こっちにも考えがあるから。

「そ・し・て、『皐月が用意してくれた料理なら俺様なんでも食べるから。皐月大好き。お嫁さんになって。俺様、毎日お前の作ったお味噌汁が飲みたい』と、言いたかったんだよネ」

「太陽ッ! キサマッ!!」

「……『お嫁さんになりたい』じゃなくて、ボクに『嫁に来い』っていうあたりが縁ぽい」

 復讐完了――真っ赤になる会長&バカ縁は結婚しちまえよお前ら、って感じで微笑ましい。

 そして、そんな状況から話を逸らそうと、真っ赤な顔で新たな話題を振ってくるバカ縁の必死さは可笑しい。なんだかボクの中のSの遺伝子ファクターが目覚めそうだよ。

「……な、なんかさ、イノシシとかヒツジとかの肉は臭みがあるってよく聞くけどさ……俺様が思うにコレに比べるとアレだよ――そう、レバーの方がよっぽどアレだよな?」

「「反論できないね」」

 思わず会長と一緒に声を揃えて肯定。

 かなり強引な振りだったけど、レバーがヤバイのは心底同感ですから。って言うか、高校生レベルの味覚でアレに耐えることは不可能なのですよ、コンチクショー。

「そういえば、昔マンガに『レバーを牛乳につけると美味しくなる』って書いてあったんで、試しに牛乳買ってきてやってみた事があるんだけど……」

「おお、どうだったの?」

 さすが会長! なんともチャレンジャーな漢!

 チーズフォンデュといい、ジンギスカンといい、会長のチャレンジ精神には感服ですよ。

「たしかに少しは食べれるようになった……けど、その後残った牛乳の処分に本気で困った」

「料理漫画の死角ッ!?」

「……レバー味の牛乳はさすがにどーしようもねーな」

 その後、彼がその産業廃棄物さんぱいをどう処分したかは聞かないほうがいいだろう。

 ……捨てても飲んでも後味が悪いことは間違いないだろうからね。


 そんな感じで、楽しく肉を食べていたら……不意に気になった。

 それは、この料理の起源に迫る疑問。そして、この不思議な形をした焼肉鍋を生み出した文化への興味ゆえの質問。すなわち――

「……そういえば、このジンギスカンってモンゴルの料理だっけ?」

「うむ。偉大なるモンゴル皇帝、チンギス・カンの名前から名付けられた料理だ――実際は北海道の郷土料理で日本発祥って話だけどな」

「バカ縁、またボクを騙そうと思っても無駄だからね」

「失礼な! 俺様の言葉が信じられないというのかッ!?」

「うん」

「……オオカミ少年の童話みたいだな」

 それは有名な『ウソツキが真実を言っても信じて貰えない』というお話。

 でもボクが読んだ本では、信じなかった結果、村中の羊を狼に食べられちゃうって話だったんだよね……その場合、羊は羊飼いの少年のモノってわけじゃないんだから、損するのは村人で……アレ? そう考えると、アレってどんな嘘でも信じたほうが良いって話な気が……。

 ――……ああ、そっか。『信じてやれ』って言ってるんだ。

 まったく、この男は。

 ホント、結婚しちまえよって冗談抜きで思うよ。まったく……ハハハ。


 ……残念ながら、どんなに楽しい時間でも物事には必ず終りが来るモノ。ってワケで、最後のお肉がバカ縁の胃袋に収まった瞬間=異端審問開始だったんだよ、コンチクショー。

「で、太陽、山野さんとのラブコメはどんな感じなんだ?」

「お前もしつこいですね、バカ縁サン」

「それが俺様が提供した情報の対価だからな。踏み倒させる気はねーぞ」

 そういえば、そうでした。

 たしかにコイツは相談&情報の対価として、『ラブコメ話』の報告を求めていましたよ。

 ――……これが、いざ支払いの時になると渋る返済人の気持ちか……。

 まあ、でも約束は約束。

 食べてる最中に、誤魔化すためのシナリオを色々考えたけど、ここは正直にいこう。

 ボクは嫌いな奴とのどうでもいい約束なら踏み倒すけど、友達との約束を踏み倒すような外道になるつもりはない。ボクは友達が少ないからね。その分、濃くて重い友情を育むのさ!

「……まあ、なんというか、最近変な感じ、かな」

「変と恋って漢字は似てる。つまりそれは恋だな」

「縁、黙ってろ。で、太陽、何が変なんだ?」

「先々週、ブラジル焼肉に行くために、銀行行って貯金下ろして……懐具合が暖かくなったんで、魂のおもむくままス○ミナ行ったんだけど……」

「……宵越しの金は持たない主義か。嫌いじゃないぜ!」

「縁、黙ってろ。でも太陽はもうちょっと計画性を持ったほうがいいぞ」

「……ゴメンナサイ。で、そのスタミ○行って一人バイキングを楽しもうとしたら……前に行った時のような手応えがなかったんだ。なんというか、物足りないというか、楽しめないというか……大切なモノを忘れてきたような……」

 ホントおかしな話だった。

 ボクの情熱も店のメニューも変わってなかったし、体調もモチロン万全だった

 それなのに、満足できないんだから……ホント、なんなんだろ……。

 そんなボクを見て、友人たちは――


「「恋だね(な)!」」


 声を揃えて言う。

「会長っ!?」

 話をマジメに聞いてくれた会長と、適当に聞いてたバカ縁が同じ結論に達していることに驚く。しかも、それはバカ縁が最初に言ってた結論で……。

 ――……偶然?

 だけど思い出す――コイツが先日のブラジル焼肉での敗北を、行く前から予言してたという事実を。でも、あれはそもそもブラジル焼肉自体がバカ縁の紹介で、内容を知っていたからこそボク達が勝てないことを予測していたと考えることもできた。

 でも、今は『最初の一言』で結論を言い当てている。

 ――もしかしてコイツ、予知能力でも持ってるんじゃないか? 怖ッ!

 そんな恐怖を押し殺し――悟られないように極力平静を保って――ボクは話を続ける。

「で、でも、恋愛ってそんな単純なもんじゃないだろ!?」

「ああ。単純じゃない。だからこそ、単純に考えるべきものだ!」

「――!?」

「人の組み合わせの数だけ愛のカタチはある――すっごく簡単に考えても、三十五億×三十五億で……えっと千兆ぐらい? な感じで愛の可能性はあるわけだ。そして、その一つ一つは似ていても同じではない! そんな複雑なものを難しく考えても迷うだけさ。恋のラビリンスにはまったら抜け出せなくなるぜ!」

「……恋のラビリンス!」

 なんか心惹かれる言葉で、つい繰り返してしまいました。反省。

「だから、単純に魂が感じるままに進めばいいんだ。草壁太陽――お前はどうしたいんだ?」

「……ボクは……」

「みなまで言うな。お前の言いたいことは解っている」

「そこは言わせてやれよ、縁」

 ホントだよ!

 聞いといて、返答をスルーとか……怒っていい場面だとボクの魂が叫んでるよ。

「例え周囲からロリコン扱いされても愛ゆえに突き進むお前に、俺様からためになる名言をプレゼントしてやろう。いいか――」

 と、タメを作って空気を緊張させてくれるラブコメバカ。

 無駄に高まる緊張感が最高潮に来た時を見計らって――その爆弾は落とされる。

「愛っていうのは、躊躇わないことなんだぜ!」

「ギャ○ンっ!?」

 ここでまさかの宇宙刑事! 二番だと悔やまないことになるヤツだ!

 ――……ボクの緊張感を返せッ!!

 だが、そんなボク達を見もせずバカは続ける。

「そして、恋は甘くて苦いものだ!!」

「とらド○っ!?」

 二連発!?

 いや、待て! 奴は、奴はまだ止まっていない!!

 一回目で衝撃を与え、二回目で撃滅し、最後の一撃でボクの弱さを抹殺するつもりだッ!!


「つまり、恋愛とは『甘くて苦いものを躊躇わず食いあえる関係』ってことなのサ!」

「なんか綺麗にまとめやがった――――――――ッ!!」


 スゲェっ!

 ギャバ○からこの結論は予想できなかったよ。しかも、ボクに合わせて『食う』って表現を使う芸の細かさ……これが、これこそが斉藤縁の真骨頂!!

 ――……これが自称『ラブコメマスター』の真のチカラか……。

 恐ろしい。コレがさっきバカな冗談を言ってボクからの信頼度を下げまくったのと同じ人間だと思うとホント恐ろしい。ラブコメな話題に関しては会長並みのお気遣いだよ。

 ……そんな奴だからこそ『次の質問』ができたのも必然だったのであろう。

「そういえば太陽、彼女との契約の方はどうなったんだ?」

「ん、さっきも言ったけどこの間ブラジル焼肉食いに行ってきたよ。お前の予言通り、惨敗だったけどね。コンチクショー!」

「そうじゃなくて、最初に彼女から言われたメリットの方」

「……へ?」

「ケーキバイキングに一緒に行ってくれるって約束だったんだろ?」

「…………」

「「太陽?」」

「わ」「す」「れ」「て」「たぁぁ――――――――――――――――――――――ッ!」

 どこまでも澄んだ空に響き渡るボクの絶叫。

 大地には、コンクリの床にゴロゴロ転がるボクの姿。

 そしてボクは、自分が白さんを本気で好きになってることを自覚しました……って言うか自分のメリット抜きで彼女を喜ばせることだけ考えてたら言い訳できないよ、コンチクショー!!



 さ~て、それでは次回の戦場選定会議を開催させていただきます。パフ、パフ、パフ♪

 選定といっても今回はケーキバイキング限定。

 そう考えると選択の幅が無い……というかボクには心当たりが一件しかないよ。

「――となり町の稲荷神社の近くにあるケーキ屋さんがケーキバイキングやってたよね」

「あ、太陽もそこ行ったことあるんだ。ジュースが一杯ついてケーキ食べ放題で、パンも食べれるナイスなケーキ屋さん。やっぱそこがいいんじゃね?」

「うむ。そこも悪くはない……だが今回の俺様のお薦めは第二新東京市の駅から、車で二十分ぐらいのトコにあるケーキ屋さんだな」

「……あ! もしかしてそれって、ちょっと前にテレビで紹介してたとこ?」

「うむ。やはりスイーツはそれなりに知名度のあるトコの方が安心だからな」

 それは偏見でありましょう。

 無名でも良い店はある――むしろ、そういう店を自分で見つけ出すと楽しさ倍増なのです。

 ……だが、だからこそ『行ったことがない店』という事にも心惹かれてしまうのですよ。

「フフフ。どうやら決めたようだな――目がキラキラしてるぜ、文字通り太陽のようにな」

「……お前に嘘は付けないな、バカ縁……フフ……」


「「ア――、ハハハハハハ――――――――――――――――――――――――――ッ!!」」


「さーて、片付け、片付け」

 視界の隅で、会長がジンギスカンの後片付けに勤しんでおりました。

 手伝わなきゃとは思うんだけど、笑いを止めるタイミングが掴めなくて、酸欠になるまで笑い続けました。はい。バカです。ゴメンナサイ。



 ……まあ、そんなワケで次回はスイーツだ。

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