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【第9話:ピンク色の胸キュン朝ごはん……からの、狂犬パパの日本刀でみじん切りの刑!】

どうも、作者です!

前回までの「ゴミ処理場死闘編」を終え、ついに……ついに来ましたよ!

全読者が待ち望んだ(?)【ガチのイケメン・パオタン】の解禁です!!

もう変なアヒル着ぐるみも、筋肉ゴスロリもありません!

今回はマジで「少女漫画」してます。全編ピンク色のフィルターかかってます。

……まぁ、後半で全部ぶち壊れるんですけどね(笑)。

それでは、甘い朝食から始まる「地獄の鬼ごっこ」、第9話スタートです!

ゴミ処理場での地獄のような夜を乗り越え、瑞希はパオタンとNo.2(レッドたん)を抱え、ボロボロになりながらも無事に家へと帰還した。彼女はできる限り優しく俺たちの汚れを拭き取ると、疲労のあまりベッドに倒れ込み、そのまま泥のように眠ってしまった。

そして、爽やかな日曜日の朝……。カーテンの隙間から、柔らかな陽光が寝室に差し込んでくる。

青いスポーツバッグの姿で学習机の上で大人しくしていた俺は、微かな振動を感じた。瑞希が目を覚ましたのだ。彼女は起き上がって背伸びをした。寝癖のついた髪が、限界突破レベルで可愛い。やがて、彼女の大きな瞳が俺の方をじっと見つめた……。今日の彼女の視線は、なんだかいつもと違う。「単なるモノ」や「お守り」を見るような目ではなかった。

「ねえ……パオタン……」

彼女は両手に二つのアイテムを持って俺に近づいてきた……。一つは『白いVネックTシャツと、クマさん柄のエプロン』(誰の私物かは知らないが、超デカいサイズ)、そしてもう一つは……『キンキンに冷えた氷水が入ったグラス』だ!!

(おいおいおい! 待て待て星野さん! こんな日曜の朝っぱらから、ただのバッグとして平和にゴロゴロさせてくれよ! 変な遊びは勘弁してくれ!)俺は心の中で全力で抗議した。

しかし瑞希は聞く耳を持たず、Tシャツとエプロンを俺のジッパーの中に手際よく押し込んだ。(ちなみにレッドたんはクローゼットの奥にぶち込まれていた。俺と二人っきりになりたいからだろうな……おっと、また都合のいい妄想をしてしまったぜ)

「お腹空いちゃった……。一緒に朝ごはん、作って?」彼女は少し甘えるような声で言うと、グラスの氷水を俺のロゴマークに直接ぶちまけた!

ザバァッ!

ピシャァァァァァァァァァァァン!!

寝室の中心で、青と黄金色の閃光が爆発した。瞬く間に筋肉と骨格が再構築され、光が収まると……。

今回は、股間が食い込む巫女服でも、チアガールでも、ゾンビアヒルでも、クソダサいゴスロリドレスでもない!

清潔感のある白いVネックTシャツが、分厚い胸板と広い肩幅を強調し、その上に不釣り合いな可愛いクマさん柄のエプロンを身につけた巨漢の青年が、部屋の真ん中にそびえ立っていた。アンバランスな組み合わせだが、奇妙なほど温かみがあり、頼りがいのある『最強の主夫』オーラを放っている。黒髪が少し額にかかり、鋭い瞳が目の前の少女を見下ろした。

「朝から何の冗談だよ、瑞希ちゃん。変身すると俺の貴重な水分ゲージが減るって知ってるだろ……」俺は照れ隠しに首の後ろを掻きながらボヤいた。

瑞希は一瞬フリーズした。彼女の目はわずかに見開き、甘く可愛らしい顔がみるみるうちに赤く染まり、耳の先まで真っ赤になった……。

ドクン……ドクン……。

(えっ……?)瑞希は自分の胸に手を当てた。(なんで……なんで普通の格好したこいつが……こんなにカッコよく見えるの!? あの広い肩幅……低い声……それにクマさんエプロンが妙に可愛く見えてきちゃうし……ダメダメダメ! 星野瑞希! しっかりしなさい! あれはバッグよ! 毎日学校に持っていってるスポーツバッグなのよ!!)

「あ、……朝ごはん作りに行こう! 早くキッチンへ!」瑞希はクルッと背を向け、真っ赤になった顔を隠すように、早足で部屋から出て行った。

――星野家のキッチンにて。

香ばしいバターの匂いがキッチンに漂っている。瑞希は目玉焼きとソーセージを焼こうと奮闘していたが、普段は母親任せなパーフェクト美少女の料理スキルはマイナス値だった。フライパンの油がパチパチと跳ねるたびにビビり、1メートルほど離れた場所からフライ返しを突き出している。

「きゃっ! 熱っ! なんでこんなに油跳ねるのよ、もう!」

腕を組んで黙って見ていた俺は、深いため息をつき、彼女の背後へと歩み寄った……。

俺はバッキバキの筋肉が詰まった左腕を彼女の肩越しに回し、跳ねる油から彼女をガードする。そして右手で、フライ返しを握る彼女の小さな手にそっと手を重ねた。瑞希の背中が、俺の広い胸板にピタッと密着する。

ビクッ……。少女の体が瞬時に硬直した。

「そんなへっぴり腰じゃ焦げちゃうぞ、バカ。少し火から離せ……」俺は彼女の耳元に顔を寄せ、極限までイケボを作って優しく囁いた。そして彼女の手を誘導し、目玉焼きを綺麗にひっくり返した。

「あっ……うん……」瑞希は震える声で答えた。彼女の顔は今や沸点突破の茹でダコ状態だ。男物のほのかな香水(俺がバッグ用消臭スプレーを浴びていた匂い)が彼女の鼻をくすぐる。これはまさに、少女漫画からそのまま飛び出してきたような胸キュンシチュエーションだ!

(ヤバいヤバいヤバい! 心臓が止まる! なんでこのバカパオタンからこんな破壊力抜群のオーラが出てるの! 温かい……なんだかすごく安心する……)

朝食が完成し、俺たち二人はダイニングテーブルで向かい合って座った。テーブルには目玉焼き、ソーセージ、トースト、そして香ばしいコーヒー……。これは、転生して以来【初めて】、人間として(水分の制限時間付きだが)人間と一緒に食卓を囲む瞬間だった。

「「いただきます」」

俺は目玉焼きを口に運んだ。久々に味わう人間の食事に、涙が出そうになる。「うまい……最高にうまいよ、瑞希ちゃん! 君の(俺が手伝った)手料理、天才的だ!」俺は一切のカッコつけを捨て、心からの満面の笑みを彼女に向けた。

瑞希はその笑顔を見て、思わずつられて微笑んだ……。彼の笑顔はとても明るく、温かく、誠実で、彼女の胸を大きく高鳴らせた。彼女はその瞬間、はっきりと自覚した……。彼が自分のバッグだからでも、命を救ってくれたからでもない……。自分は今、目の前にいるこの青年に【恋に落ちてしまった】のだと。

「美味しいなら……また今度……(あなたが手伝ってくれたら)作ってあげる……パオタン……」彼女は小さな声で呟き、照れ隠しのために皿に顔を近づけた。

ダイニングテーブルの周りは、今や完全にパステルピンクの空間と化していた。満開の花のエフェクトが舞い散り、世界には俺たち二人だけ。なんて平和で美しい世界なんだろう……。

ガラララッ……。

キッチンの引き戸が開く音が、その静寂をぶち破った!

「ん? なんだかいい匂いが……。瑞希、お父さんの分も朝ごはん――」

浴衣姿で目をこすりながらキッチンに入ってきた、狂犬の如き冷酷サムライ義父、星野武……。彼の言葉は途中でピタリと止まった。彼の視線の先には……愛する一人娘と向かい合い、クマさんエプロン姿で甘ったるい笑顔を浮かべているマッチョな大男の姿が!!

ピンク色の世界がパリンッ!と砕け散った!! 花のエフェクトは、漆黒の殺気に塗り潰された!

武パパは目をカッと見開き、こめかみに十字マークの青筋を浮かべた。スーパーコンピューター並みの速度で、俺の顔と体格を脳内で照合する!

「その顔……その筋肉……。貴様! 娘の部屋に忍び込んだ変態泥棒野郎!!!!」

「えっと……あの、お義父さん……」俺の顔から血の気が引く。

「それにその体格……その異常な筋肉……。貴様、この前娘の風呂場に現れた変態アヒル忍者でもあるな!!」

「ちょ、待って待って! 落ち着いてお義父さん! 誤解ですゥゥゥ!!」俺は椅子から飛び退き、両手を挙げて降伏のポーズをとった。

「忍者の隠れ身の術で俺の目を欺いたばかりか……今日という今日は、堂々と食卓にまで入り込み……しかも俺のTシャツを! 俺のクマさんエプロンを着て!! 俺の娘と目玉焼きを食っているだとぉぉぉ!!!」

武パパの理性の糸がブチッと切れる音がした! 彼は背中に手を伸ばし……何もない空間から、長大な【日本刀】を引き抜いた!!(おい! なんで浴衣の背中から刀が出てくるんだよ!? 四次元ポケットかよ!!)

シャキィィィィン!!

朝日に反射する白刃の輝き。放出される殺気でキッチンの温度が急降下する!

「お、お父さん! 違うの! この人はパオタンなの! 私のバッグなのよ!!」瑞希が両手を広げて俺を庇おうとする。

「退きなさい瑞希!! その変態悪魔の黒魔術に操られてはならん! 今日こそ、こやつを粉微塵にして豚のつみれ汁の具にしてくれるわ!! 星野流剣術・第十二の型:『狂虎玉ねぎ微塵斬り』!!」

ブォンッ!!

日本刀が空気を切り裂き、俺の鼻先2ミリを通過した! 頑丈なチーク材のダイニングテーブルが、真っ二つに叩き割られて轟音を立てる!! 目玉焼き、ソーセージ、コーヒーが天井にぶち撒けられた!

「ぎゃあああああああ!! 俺の人生、命懸けのデスゲームばっかりじゃねーか!!」

俺は絶叫しながら間一髪で凶刃をかわし、光の速さでキッチンから逃げ出し、勝手口へと猛ダッシュした!

「逃がさんぞ目玉焼き泥棒!! 戻ってこい、今すぐ三枚おろしにしてやる!!」武パパが鬼の形相で追いかけてくる。手にした日本刀が、行く手を遮る鍋や釜、ボウルを次々と両断していく!

「うわああああん! 星野さん! さっきのロマンチックな空気は幻だったのかよおおお!!」俺は涙と鼻水を流しながら、日本刀を持ったサムライから裏庭を逃げ回った。

こうして……主人公とヒロインの(甘くなるはずだった)ピンク色の朝食タイムは、大パニックの追いかけっこへと変貌した。どうやら……俺がこの家の娘と平和にイチャイチャできる日は、一生来ないようだ!!

作者ァァァ!! たまには甘いシーンを甘いまま終わらせてくれえええええええ!!!

(次回へ続く……)

お読みいただきありがとうございました!

……おい作者(自分)。俺、前世で何か悪いことしたか?

せっかくのイチャイチャ朝ごはんが、なんで「微塵切りデスマッチ」になるんだよ!!

あの親父さん、どこに日本刀隠し持ってんだよ! 四次元ポケットかよ!

朝から命を削りすぎて、パオタンの水分(HP)はもうゼロですよ……。

今回も「パパ怖すぎワロタ」「イケメンなパオタンに惚れそう」「目玉焼き返せ」と思った方は、ぜひ**【ブックマーク】と、下の【評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)】**をお願いします!

皆さんの評価が、パオタンの生存率をあと1%くらい上げます……たぶん!

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