集う両陣営
‐大柱書斎‐
「アレウス、言われた通りに来たよ」
結は相変わらずの無神経さでマナー完全無視のノーノックで書斎に入り、ここが雷神家の中でも大物が仕事をする場だという自覚を一切せずにズカズカと中に入る。
その様子にアレウスも少々彼女の将来を心配するような吐息を漏らすが、一旦話を進めようと細かいところまでは追及しない素振りを見せた。
「まあ掛けてくれ、何かコーヒーでも入れようか?」
「私コーヒー飲めない~」
「はは、そういうところはちゃんとお子様だな」
「誰がお子様よ誰が!子ども扱いされるほど若くないんだからね!」
アレウスに子ども扱いされた結は不貞腐れた表情を見せながら客用のソファに座り、腕と足を組んでそっぽを向いてみせることで不満の度合いを示した。
「冗談はここまでにして、今日お前を呼び出したのは当主選のことについてだ」
「まあ、大体そんな感じかなって薄々感付いていたけど」
そもそも重要な話と聞いて当主選と予想できないほど結は馬鹿ではなかった。
話すとすれば恐らく残り少ない日数で自分達は何をして、どこまでの準備をするべきなのか、恐らく彼が言いたいことというのはそんな感じなのだろうと入浴の際に思慮深く考えていたのだ。
「選手の登録は後五日以内に中立側の神官に提出しなければならない。恐らく現当主側は既に提出済みだと思われる、序列入り七人は完全にあちらのものとなっているというわけだ」
「それじゃあ、私達も早く選手登録しないといけないね」
「まあ待て、今の状況ではこちらが明らかに不利だ。今の俺達には必然的に数がいると思わないか?」
アレウスは序列入りの神技を使う雷神家の中でも実力者が七人現当主派に就いていることに焦りを見せていた。
現当主派の勢力は序列一位、三位、四位を除き二位、五位、六位、七位、八位、九位、十位がいる状態となっている。
大して新当主派陣営は三位と四位しかおらず、一位でもいなければこの当主選の勝利の希望は薄いのがアレウスの本音であったのだ。
「正直序列一位がこちらについてくれれば話が別なんだが、少なくとも後数人は欲しいところだな」
「ん?なら何で一位の人を新当主派に勧誘しないの?」
結はふとした疑問を投げ掛けたつもりで序列一位のことについて聞こうとするが、どうやらそれはこの家の者として愚問な問い掛けだということに後々気付かされるのだった。
「何故って、現在この家には序列一位の神技を使える者がいないからだよ。そもそもあれは雷神家の英雄である四代目神神『ムーン・シャウト』が唯一使えると言われた神技だ。神雷級階の中でも郡を抜いて強力な技なんだよ」
「へえ、その名前は何ていうの?」
「『ネオプラズマ』、漆黒の雷光を持つ最強の雷だ。恐らく先代と一戦交えようと思えば序列入り九人が協力してようやく同等と言えるほどに次元が違う神技だと言われている」
今回の当主選で唯一新当主派が優遇されたことと言えば『ネオプラズマ』の神技を使う者がまだ雷神家に現れなかったことである。
何せそんな強力な雷の使い手が現当主の陣営に就けば勝負は決したも同然だったからであり、新当主派が負けるにしても当主選開催前に絶望することなく挑む事ができたからだ。
「何それ、そんなのって……」
「す、すまん、何か不安にさせたか?」
「めっちゃカッコいいね!良いなあ私もどうせ神技覚醒するんだったら『ネオプラズマ』とかが良かったよ~」
アレウスは当主選前に不安にさせることを言ってしまったかと察した様子を露にするが、その心配は杞憂であり彼女は至って平常運転だったことに一安心してみせる。
流石潜在能力№1、この状況でこの調子が保てるのはもはや神の所業であるか、はたまたただの馬鹿か。
「まあそんなこんなで俺達は今圧倒的に不利な立場にある。雷神家内では敗北がほとんど確定していると思われている新当主派に協力する物好きがいるとも思えないが、少しでも勝機を見出す為に戦力を増やす必要があるのは事実だ」
「うーん、でもアレウスって雷神家内では友達いないんでしょ?当ても無いのに探すのは無謀じゃない?」
「だから友達ぐらいいるって、多分……ユイ、俺達友達だよな?」
「そ、そうだね!多分そうなんじゃないかな!多分!」
本当に自分には友達がいたのか疑心暗鬼になり始めたアレウスに救いの眼差しを向けられた結は、年下に友達である事実を確認しようとしている彼に思わず救いようのない感情に襲われつつ、若干戸惑いながらも心を抉らないように濁した返事を返す。
「あ、でも一つだけ当てはあるかも」
「当てって、まだ雷神家に仮入家して一日目のお前にか?」
「まあね、それもアレウスが直々にお願いすれば当主選の参加もすんなりと了承してくれそうな人だよ」
「はあ?いやそんな奴がいるわけないだろ……」
結はパッと閃いたように頭の中でとある二名に目星を付けていた。
その内の一人はアレウスが声を掛けさえすれば、容易く落ちてしまうとすら思える程に新当主派陣営への協力に有力な候補であったのは自信があった。
「どうする?紹介料として貸し一つにしておくけど」
「……分かった。どうせ役職階級の奴等は現当主派に屈しているからな、お前のその当てというものに賭けてみることにする」
小柱以上の役職階級に所属していた入家者達は形式上では無派閥を称してはいるが、その殆どが現当主派に屈服している役人だった為にアレウスはそれ相応の実力者を仲間にするのは無理だと悟っていた。
だからこそ結の当てという物に賭け、アレウスは僅かにでも勝率を上げる選択をしてみせる。
「それじゃ、明日の朝に食堂で集合ね」
「今日じゃ駄目なのか?」
「だって、あの人も色々と準備があるだろうからね。まあ絶対に承諾してくれると思うから安心してって♪」
一体何故結がこれほどまでに自身があるのかアレウスには理解しかねている様子であったが、彼は仕方なくその条件を飲む意思を伝えた。
そして今日の作戦会議は終了、結は自分の部屋へと戻る為にアレウスの書斎を後にするのだった。
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早朝の食堂、そこには多くの入家者達が朝食を食す為に並べられた席に腰を掛けていた。
だがしかし、付け足しで説明を加えるとしたら食堂の机の席に佇む三人を除いては何不自由なく通常通りの習慣をこなしていたということだ。
「てな訳で、二人も当主選に参加してくれないかな?」
「いや、無理だよ?」
「ええ!?な、何で!?今の話のどこに不満があったの!?」
結は先程まで必死に目の前のアリサとロサに当主選に参加するメリットをPRしたが、どうやら彼女達には全く心に響かなかった様ですんなりと断られてしまう。
想定外、いや、それを越して心外とも思えた。自信でもこれ程までに完璧なプレゼンテーションは一生できないであろうとすら思えた筈なのに、彼女達の心には何一つ響かなかったのだから。
「ユイ、さすがに私達が参加しても戦力にはならないよ。だって相手は序列入りしかいないんだよ?どうせ誘うなら役職階級以上の人を誘ったら?」
「っ……それはできないんだよ……」
「できないって、どうしてよ?」
「役職階級の連中は無派閥を主張してはいるが、実質は現当主派の傘下のようなものだからだよ」
すると前方のカウンターから朝食を取りに行っていたアレウスが三人の会話に割り込む形で、結の隣の席に腰掛けアリサ達を驚かせてみせた。
「あ、アレウス先輩!?一体どうしてこんな所へ……」
「何、たまには食堂で食事というのも良いかなと思っただけだ。隣に来られては嫌だったか?」
「い、いやいや滅相もございません!むしろ嬉しいというかその、あはは……」
後半小声で本心とも解釈できるアリサの発言の意図を読めずにいたアレウスの様子を見た結は、まるでどこかの鈍男に似ていた風にも思えた為にもどかしい感情に襲われる。
だがやはり他人の恋を俯瞰するのは中々絶景だったからか、結は自然と表情が緩み口角が上がっているのが自身にも伝わった。
「それで大柱、さっきの話はどういう事ですか?」
「ああ、言葉通り役職階級以上の無派閥の入家者は現当主派に加担している。いや、現当主に屈しているといったところだ」
「……え?」
それを聞いた二人はまだ言葉の意図を読み取れないように呆然としていると、アレウスは即座に彼女達が納得するまで説明しようと内容を付け足そうとする。
「信じてくれないと思うが今の当主は相当黒い、汚職、族神官との癒着、犯罪組織との繋がりや数々の家内の左翼派閥を不正に蹴落とす非情さ、このまま彼等に雷神家を支配され続けばいずれこの家は滅んでしまうと俺は考える」
「ち、ちょっと待ってください。急に何を言い出すんですか大柱、だって当主は信頼が厚い人のはずですよね?」
「……ああ、表ではそうなっているのかもしれないな」
アレウスの衝撃の告白に二人は思わず真実に怯んでしまう様子を見せるが、それが現実だとまずは彼女達に納得させる為に彼は裏の事情を全て伝えたのだ。
するとまだ現実を受け入れることができていなかったロサを見計らい、アリサは小さく手を挙げて些細な疑問を言い放とうとする素振りを見せる。
「あの、もしそれが真実だとして役職階級以上の無派閥も仲間にできないとしても、どうして私達なんですか?」
「お前達の成績は第一階級の稽古内では上位だ。特にロサはクラス三位の実績、アリサも五位の実績と実力的には申し分ない、後一ヶ月足らずの期間内で鍛えれば相当強くなると見込んだからだよ」
「そ、そんなに期待されても困ります……私結構ドジなところあるし、当主選に参加しても絶対迷惑掛けると思いますから……」
アリサがモジモジとして申し訳なさそうに断っていた姿を見ていたアレウスは席を立ち上がり彼女の両手を掴んでみせると、突然の彼の行動に動揺したアリサは思いがけず「ひゃい!?」と謎の奇声を上げて顔を紅潮させていた。
そして彼は熱心な表情で、困り果てたような声質でアリサに呼び掛けてみせる。
「頼む、俺と一緒に戦って雷神家を変えないか?」
「あ、あの、手、手が……」
「お願いだアリサ!俺にはお前しかいないんだ!」
「あ、あ……はい……」
あまりの出来事にアリサは脳をショートさせてしまい正常な思考力を失ったのか、彼女は耐えられず当主選への参加を承諾すると、緊張が解けたように椅子の背凭れへと倒れる形でだらしない姿勢をとった。
「本当に、アレウスってよくそんな事平然とできるね」
「お前が誠心誠意お願いすれば受け入れてくれるって言ったんだろうが」
「あーはいはい、雷神家の若き天性の女たらしさん」
「はあ?」
あれほどあからさまに反応していたというのに相手の気持ちに気付かないところは何故か兄に似ているとも思えたが、どうやらこれを無自覚でやっているというのだから鈍感さで言えば新介の引けを取らないのではないかとすら考え込んでしまう。
「それじゃあ、ロサにも返答を聞いてもいい?」
「……正直さっき大柱が口外した内部の真実を今すぐ信じろっていうのは無理な話、そしてそれを受け入れて当主選に参加しろっていうのはもっと無理な話だわ」
「そっか……」
やはり合理的な一面があるロサはアレウスの説明だけでは納得できない様子を見せると、結もここまでかと諦めかけそうになってしまう。が
「でも、少なからずユイやアリサがこの家を変えようとしているのに、私だけ蚊帳の外に立つのは嫌だわ。それに、大柱が言ったことが真実なのか当主選に参加して確かめてみたいって気持ちもあるしね」
「え、それじゃあ」
「私も参加する、ユイやアリサにも負けてられないからね」
ロサは当主選に参加するユイやアリサに対しての闘争心、そしてアレウスの言う現当主の真実をこの目で見定める為に当主選への参加を承諾する意志を顕著に露にする。
これで新当主派陣営の人数は四人、依然として戦力不足は補えず現当主派と渡り合う為には人数が必要な現状は変わらずにいたが、ようやく派閥と言える程度の最低人数には達したのだ。
「__隣、良いかしら?」
「え?ああ、うん……」
ふと考え込んでいた結は自身の横に朝食を乗せたお盆を両手で持ち、隣に座らせて欲しいと懇願する少女の姿があったことに気付く。
見渡した感じまだ食堂の席は空いているにも関わらず何故隣に座りたがるのか結は少々疑問を抱いてしまうが、それでも断ることは悪いと思ってしまい思わず承諾してみせた。
「……」
「……」
「……四人は、新当主派として当主選に出るの?」
不思議なオーラを放つフワフワとした長髪が印象的な少女は突如として四人に向けそう問い掛けると、結はアレウスとアイコンタクトをして「この子は一体何なんだ?」と言った意思疎通をしようとする。
だがその少女は新当主派の四人から返答を待つことをせずに話を続けようとした。
「良かったら、私も新当主派の一人として当主選に参加させてほしい」
「え?」
その独特な話の間と予想外の発言に場の空気は完全に彼女のペースに包まれ、大柱のアレウスですらその少女に異質さを感じ始めたかのように言葉を詰まらせていた。
「だってアレウス、どうする?」
「ど、どうするって、だってそこの女の子、見た感じユイより子どもっぽいぞ?」
「いや私基準で考えるの一旦やめてもらっていいかな」
だがしかし結から見ても彼女は少し幼すぎるようにも見えた。
服装はともかく、日本人で言えば小学生とも思える童顔に全体的にフワフワとした髪質、そして何より身長が160cm弱の結の胸辺りまでしかないと思われる体の小ささがより少女を幼く見せていたのだ。
「えっと、名前は何て言うんだ?」
「アンジェリカ・ハーメル、アンジェリカでもジェリカでもどちらでも構わない」
ジェリカと名乗る少女は大人しい雰囲気とは打って変わって自分から愛称を教える一面も見せると、美少女には目がない結は心の中で湧き上がる欲求を必死に抑えようとしていた。
「ならジェリカ、お前の歳と階級を教えてくれ」
「今年で十三歳、厳密には十二歳と九ヶ月。所属階級は第二階級、神技も一応覚醒している」
「そ、そうか、何ていうか、若いな」
ここに来て最年少の登場はまさに予期していない事態だったアレウスは思わず頭を抱え込んでしまい、これは何かの冷やかしではないかと一瞬疑うかのような素振りを見せてしまう。
そして堪えきれなくなった様子のアレウスは不本意ながらも結に助言を要求してもらおうとした。
「おいユイ、お前の意見を少しだけ聞いてもいいか?」
「別に良いんじゃない?私にとっても愛で……じゃなくて新当主派の頭数を増やすことができるしさ!」
「おいお前、さっさ絶対碌でもないこと考えてたよな?この幼気な少女に煩悩向けてたよな?」
「そんなことないよ!嫌だなあパートナーたる者信頼して欲しいよ」
思わず本音が洩れそうになった結は急いで訂正をして発言を撤回するが、アレウスに本心を察せられてしまいそうになり急いでパートナーという盾を巧みに使い回避した。
「ああ分かった。ならジェリカ、どうして完全に不利な俺達に加担したい理由だけを聞かせてくれ」
「理由――お父様が、自分が正しいと思ったことをしなさいって言ったから……?」
「……何だよ、その理由」
まるで親が幼い息子にした躾の言葉を鵜呑みにしたかのように、彼女は父に良心を身に付けろと言われただけで本当に己の身を危険にさらそうとしていた心情をアレウスは理解しかねている様子でいた。
だが結はそんな事など一切気にせず、アレウスの思慮深さとは真っ向から相反する形でジェリカの意志を尊重しようとする。
「うん、それじゃあこれからも仲間としてよろしくね!」
「ユイ!さすがにまだ十二歳の子どもを入れるのは危険過ぎる!」
「何で?だって同じ考えとか利害が一致して集まるのが派閥なんでしょ?だったら私達が断る理由なんてないじゃん」
「いやまあそうだが、いくら何でも十二歳は……」
結の言葉は至って正論だった、だがアレウスにとっては実力不足や経験不足の人材を取り入れることへの問題よりもまず大柱として幼い子どもに危険な戦闘をさせるべきかという安全への配慮をめぐらせていたのだ。
特に第二階級はまだ実戦練習もまともに実施されてなく神技を覚えることを重点的に稽古している階級であるが故に、ジェリカは戦闘未経験者のズブの素人であるのは明白である。
「大丈夫だって、まだ一ヶ月近く期間があるんだし。実戦練習すれば何とかなるって!」
「……分かった。だがその代わりに三人にはみっちり俺から戦闘に関する稽古をこの二週間で受けてもらう、無論ジェリカもだ」
「分かった」
「やったあー!ジェリカちゃんが私達の仲間になってくれたよ♪」
合間の時間にアレウスの稽古に参加することを条件にジェリカの新当主派加入が決まると、結は嬉しかったのか早速彼女に抱きついて頬をスリスリと擦り合わせる。
しかし彼女は以前と無表情で人形のように結の思うがままにされている光景を見て、アレウス達もまたジェリカの人物像がイマイチ定められずにいたのだった。
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‐当主書斎‐
コンコン__
木製のドアに二回ノックを掛け男は中に入ると、そこには既に数名の人物が来客用のソファに座ったり壁に凭れていたりして彼を待っていたかのように入室早々振り向いてみせた。
「遅かったな、ルーシー」
「遅れてすいません当主、今朝までずっと神官の仕事があったものですから」
現在奥の椅子に座る当主と会話している人物こそ神雷級階序列五位『エストルシェル』の神技を使うルーシー・エグジードであり、神官の中でも重要な役職に就き雷神家では第二位の役職階級である大柱筆頭を務める現雷神家の中でも№2の存在だった。
「それで、今回の当主選の現当主派メンバーは私を含めてこの七人ですか?」
「ああ、当主選という名のパフォーマンスを成功させる為に集まってくれたメインメンバーだ」
誰もが政府の中でも神官の階級に属している天界の中でも重要な人物であり、序列入りされた神技を使う実力者であった。
そして彼等は不気味に嗤う、まるで勝負が始まる前に勝利を確信したのかように。
「これは何と言いますか、当主も大人気ないですね」
「ふん、奴のパフォーマンスに全身全霊で乗ってやろうと思ったまでの話じゃ。まあどの道あの若僧は潰すがな」
ダグラマは幼き頃から我が子のように強く鍛えさせたアレウスを平然と罵倒してみせるが、誰も彼の行動に唖然とするどころか笑って共感しようとしていた。
「だがいらなくなったゴミを捨てるのも労力が掛かる、だからこそここまでアイツを泳がせておいた。儂が統帥する雷神家は正常に活動していることを餌に世間に信用を買わせる為にな」
「さすがです当主、あなたはどこまでも思慮深い」
すると当主は立ち上がり、皆に向け今回の当主選への意気込みを宣誓しようとする。
「さあお前達、新当主派を駆逐してやるぞ」
「「「了解」」」
当主選まで一ヶ月足らず、両陣営は着々と人数が揃い始める
一方では己の欲を満たす為、一方では己の雪辱を晴らす為
そしてまた一方ではまた違う目的の為に、彼等は互いの自己実現欲求をぶつけ合い争い合う
当主選開幕まで、あと二十五日___
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