表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/22

その9 病人の苦労


こんにちは、これで登場十回目の翔太だよ。

今日は土曜日や日曜日じゃないから、日民家には誰もいないはずなんだけど・・・

「あ、翔太。何か欲しいの〜?」

智奈ちゃんは学校がソーリツキネンビだとかで休みなんだとさ。

「ゲホッゲホッ!智奈、タオル替えてくれへん?」

英恵さん(久しぶりだね)は風邪でダウンしたんだとさ。

「ちょっと待ってて、お母さん。」

んで、ちょうどいいから智奈ちゃんが英恵さんを看病してるんだとさ。

「はいお母さん、タオル〜!!」


ドサドサッ!!


う、うわぁ、タオル雪崩だよ・・・

「と、智奈!こんなに持ってきてどないすんねん!」

うーん、あれは看病っていうのかなぁ?

いたずらしてるようにしか見えないや。


さて、時と所かわって台所。

智奈ちゃんがお粥を作っている。

「ふっふっふ、唐辛子入れて、と。」

お粥・・・?

「唐辛子は体があったまるもんね〜。」

なぁんだ、またいたずらで入れたのかと・・・

「そこでイモリのしっぽ投入〜!」

え゛っ!?

「カナちゃん特製の黒焼きだよ〜♪」

あの黒マント!!

「智奈、なに入れようとしてんのや・・・?」

「あ゛・・・」

ナイスタイミングで英恵さんの登場。

「べ、別に、唐辛子とかイモリのしっぽとか入れようとしたりはしてないよ!!」

「自分でバラしてるがな。・・・ってちょいまち、イモリのしっぽ!?」

そりゃびっくりするよね。

「カナちゃんにもらった特製黒焼きだよっ!」

「開き直ってんとちゃうで!母親を殺す気かいな!?」

「えへっ☆」

「えへっ☆、とちゃうわ!」

・・・・・・

うん、これは一時間ぐらい続くかな。

ふふっ、楽しみ♪


・・・三十分経過・・・


「はぁ・・・、風邪やのに怒らせんといてや。」

「・・・ごめんなさい。」

あ〜あ、終わっちゃったぁ。

英恵さんは風邪で元気無いし、智奈ちゃんは智奈ちゃんで遠慮してたみたいで、思ってたよりも続かなかったよ。

あーもう、つまんないや。

「疲れたし、もう寝てくるわ。」

「おやすみ。」

英恵さんは部屋へ戻って行く。

智奈ちゃんはなんだか静かだ。

さすがに反省・・・

「次は氷枕に・・・ふっふっふ・・・」

してないよね、やっぱり。


今、智奈ちゃんが英恵さんの部屋へ行ったところ。

多分そろそろ悲鳴か何かが・・・

「つ、冷たっ!!?」

そりゃ冷たいよね。

だって液体窒素(約−196℃)詰めてたもん、氷枕に。

どこから入手したんだろう?

「と〜も〜な〜」

「きゃ〜!ご、ごめんなさい〜!!」

また怒られてる。

でも、どんなに怒られても智奈ちゃんは懲りないんだよね、多分一生。

ま、楽しいから別に構わないや。

ただ・・・

「だって、だって翔太が〜!」

毎回毎回、僕を巻き込むのはいい加減やめてほしいよ、ホント。


この「にゃんだふる人間観察記」を読んでくださって、ありがとうございます。

こんな駄文でも読んでくださる人がいるということに、驚きを感じつつ過ごしている今日この頃です。

さて、本題です。

実は、そろそろ次の連載か何かを書きたいと思っております。題名は、「集え!我らが変人たち(仮)」となる予定です。(あくまでも仮なので、いくらでも変わり得ます)

多分ジャンルはコメディー&ファンタジーです。連載開始し次第後書きで連絡しますので、読んでくださると嬉しいです。

ちなみに、この「にゃんだふる人間観察記」はまだ続くと思います。こちらもよろしくお願いします。


久乃 銑泉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石コロ防衛本部事務所
↑作者のサイトです
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ