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11/78

11,花見

 四月の終わり。近所の公園に花見に行くことにした。


「うん、予想通り全部散ってるね」

「あばば」

「花咲か爺さんでも居たら満開の桜が見えただろうけど、そんな魔法の灰なんてないから仕方ないね」

「あばば……。あーば、あば!」

「ん? どうかした?」

「あー……ばー……!」

「え、発光してるけど、もしかして宇宙人パワー使おうとしてる?」

「あばばばばー!」

「……うわお。見事な満開の桜が目の前にあるけど、もしかしなくてもシグの仕業だね」

「あーば、あばば!」

「そんなに桜が見たかったの? インターネットでいくらでも画像が見れたのに」

「あば、ば? ……あばば!」

「はいはい、よかったね。綺麗だなあ」

「あば!」


 シグの宇宙人パワーは物を直すだけではないらしい。


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