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異世界で最強の冒険者は現代グルメに敗北する〜美味い飯に感動していたら最強従魔が太りました〜  作者: 砂糖


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お取り寄せの素晴らしさに気付く

翌日。


リックが目を覚ましてリビングに行くと珍しくフェンが早起きしていた。


『主よ、昨日の北海道物産展とやらにもう1度行こう。』


──気に入りすぎて早起きして待っていたらしい。試食目当てか?


だが、残念なお知らせがある。物産展は昨日が最終日だ。


『なに!?何故それを先に言わない!』


──いや、俺も昨日の夜今日も行こうかと思って調べたら昨日が最終日だったのだ。


フェンが凄く落ち込んでしまい、リックも苦笑いするしかなかった。


近くで他にも物産展がないかスマホで調べていると気になるサイトを見つけた。


───“お取り寄せグルメ”?


「フェン、家にいても各地の美味しいものがお取り寄せ出来るらしい」


『お取り寄せ?』


「たった数日で、買った各地の美味しいものが家に届くみたいだ」


『早く頼むのだ!』


近い近い、そんなにシッポ揺らしながらこっちに来るなって。



────────────────────


「これより第1回お取り寄せ会議を始めたいと思う」


『──ん?』


ご飯を食べながら急に始まった会議にフェンは何がなんだがわかっていなさそうだが、話し合いを始めた。


「昨日の北海道の食べ物は全部美味かったから他にもこの“ジンギスカン”と、“スープカレー”というのはどうだ?」


画像をフェンに見せながらどれがいいか一緒に考えていく。


『うむ。このスープカレーというのはわからないが、ジンギスカンという肉は美味そうだ』


──肉ならなんでもいいんだな、多分。


フェンは圧倒的に肉ばかりを欲しがるので、岐阜の飛騨牛や滋賀の近江牛、宮城の牛タン、後は兵庫の神戸牛をカートにポチポチしていく。


俺も異世界にいた時は肉ばっかり食べていたが、昨日の夜ご飯に食べた海鮮丼はとても美味かった。魚を生で食べるなんて…と思ったがハマってしまったのだ。


他にも魚が食べてみたいと思い、俺は美味しそうな魚を探していく。


「これにしよう」


静岡が養殖発祥の地と言われているらしく、うなぎが有名らしい。その蒲焼きをカートに入れた。後は、魚ではないが広島の牡蠣にしよう。生で食べられるらしい。


うん、食事中に会議なんて始めるんじゃなかったな。あれもこれもと気になりすぎて全然手が進まないじゃないか。

ちなみに食べているのは、昨日買った“焼きそば弁当”というカップ焼きそばだ。弁当という名前が付いているのにカップ麺とは謎だが、

この付いているスープが美味い。これだけで販売してくれてもいいのではないか?


──おっと、話が逸れたが他のお取り寄せグルメも見ていく。


麺系だとこの辺だろうか?


福岡の博多ラーメンに福島の喜多方ラーメン、三重の伊勢うどんや長崎のちゃんぽんもいいな。ちなみにここ神奈川だと横浜家系ラーメンなんてものがあるらしい。これは食べに行かねば。


後は他にも、栃木の宇都宮餃子や石川の金沢カレー。スイーツ枠として京都の八ツ橋を注文しておいた。…買いすぎた感はあるが美味しければ全てよし、気にしたら負けということにしておこう。


「──にしても、日本人はこんな日頃から美味しそうなものばかり食べているのか?」


これはやはり早めに全国を巡る旅を計画せねばなるまい。いつでも転移できるようにしておかないと、うちの狼がうるさくなりそうだ。


その後もフェンと一緒に、次はこれがいいあれがいいとお取り寄せサイトを見ているとあっという間に1日が過ぎていった。


───これは恐ろしいサイトだな。沼だ。









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