第10話 眠り姫
神奈川総合大学病院のVIP専用病棟に務める木下樹亜は花音の担当看護師である。毎日血圧や清拭身の回りの世話をしている。休みの日以外は
「ねー樹亜、眠り姫の様子どう?」
眠り姫とは花音に着いたあだ名である。現在運ばれて2週間たっても目が覚める気配がない。
「はぁバイタルとかは異常ないんだけどなあ」
「運ばれた当初打撲痕酷かったでしょ?その影響って総帥も言ってたじゃない?」
「だけどこんなのって酷いよ。折角好きだった彼女と一緒に入れるようになってその彼女も余命宣告を受けてるんだよ?本当だったら笑ってデートしたりしてたんだよ?あまりにも可哀想すぎるよ」
「私だったら絶望するわね。でも強いねあの子自分も大変なのに毎日お見舞いに来て」
「うん、早く目覚めてよ眠り姫……」
◆
私は今花音君が入院してる病室に来ている。あれから千夏君と毎日来ているのに動く気配もない。
「ねえ花音君起きてよ……」
震える声で花音に囁く
「花音お前がいない学校お通夜状態だぞ。早く目覚まして一緒に学校行こうよ。」
千夏がそう言うと微かに体が動く。
「ねぇ千夏君花音君今動いたよ!」
「え、まじか!?」
すると徐々に花音の目が開いてくる。
「「花音!!」」
と2人は花音に抱きつく
「う、うーんここは?」
「ここは神奈川の病院だよ。」
「え、なんで神奈川にいるの……?」
花音は近くにあったスマホの日付を見る。
「え、2週間たってる!?」
すると廊下の方から走る音が聞こえ
「花音!起きたのか!?」
「え、父さん……なんでここに?」
「まぁ後で事情は話す。とにかく無事でよかった……」
そう言いとりあえず花音は安静にということで一旦みんなに帰ってもらった




