表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神の異世界配属騒動 異世界転勤したら死亡率が高すぎて仕事が終わりません  作者: 海苔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/5

規則


皆さんどうも日本から異世界転勤してきた死神ライと申します。

今日も大量に回収が入っておりますので向かいましょうか。明け方から仕事で数も日本の時の倍って、ふざけてんですか。


最初はご老人。ライからすれば年下ではあるけども。まあそこは気にせずに。


「おお、儂もついにお迎えか・・・どうもどうも。初めまして」

ほっほっほ、とザ・老人といった笑い方のご老人。

「ああ、はい。初めまして。あの、落ち着いてらっしゃいますね?」

この反応はあまり予想していなかった。地球ではないタイプだし。

「十分生きましたので」

「左様ですか。では逝きましょう。御案内させていただきます」

「よろしくお願いします」

大変丁寧な方でした。以上。



大抵は直ぐに受け入れて次へ向かわれるので大変ありがたい。だが忘れてはいけないのは此処は異世界だという事。

ライの所属する輪廻組合には、世界に合わせた規則とが存在する。当たり前ではあるけども。

そしてこの世界と地球とではかなり内容が異なっている。


・町など、平和に暮らしていた者の回収は80歳以上の者、又は生前に死のみを切望していた者。未練の無い者。


纏めるとこんな感じだ。

尚、

『魔物(魔獣、魔族、これぞ魔物!というもの)との戦闘(異種族間、国などの戦争も含む)はその限りではない)自業自得や自然の摂理での死亡は問答無用で輪廻の輪行き』

ともなっている。ライの上司――クダがかなり要約したものだが。

メモにまで個性を出すな読み難い。


取り敢えず地球とは大分違うとだけ。

向こうでは蘇生なんて無かったし。ライとしては無いままが良かったのだけど・・・世界の基盤がまだ整っていないからそこは仕方ない。現状死神はライだけであるし。

何故こんな話になったのかと言うと、これから蘇生対象の許へ向かうから。昨日も一度したけれど、今回の対象は・・・なんというか、うん。惜しいとしか言えない。

さっさと片付けて仕舞おう。


「どうも」

声を掛ければ目が合った。

「おお、儂もついにお迎えか・・・どうもどうも。初めまして」

「初めまして」

薄らと透け、魂の姿をした彼は白い髪をそっと撫で付ける。

「十分生きさせていただきました」

満足そうに笑う魂に、何とも言えない気持ちになってしまう。

「・・・・・・」

「おや、どうされました」

「えっと、ですね・・・」

言ったら気まずくなるだろうなと若干遠い目になる。

「はい」

「その、大変申し上げ難いのですが・・・」

「なんでしょう?」

「・・・・・・まだ」

「まだ?」

「寿命が、残っています」

この死者、ギリギリ七十代であった。

「は?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ