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俺、私の望んだ世界  作者: 佐倉志保
第一章 最初の選択
20/25

平穏な日常の終わり?中

今回も普通の話です。キャラ登場させ過ぎて整理が追い付かない。


今日は五月二十六日、月曜日───週の始めとも言える日。社会人なら仕事、学生である俺は当然学校だ。そして今日は久しぶりに天候は雨。この頃雨などは降っておらず精々曇り程度だった。


「今日は.....やる気が起きないなあ~」

朝、俺は何時ものように自分のクラス、my席に座ってだらけていた。

学校が怠いのはいつもの事。何故怠いかって?特別に教えよう!今だクラスに馴染めていないそれだけの理由。


毎日友達とつるんでいるだけで他の子たちとは何ひとつも会話すら出来ていない。


皆、近寄りがたいような雰囲気してるし何か言いたいことあれば言えば良いのに。


「おはよう!」


「おう、おはよう!」


ざわざわ~


朝、恒例の挨拶が今日も室内に響く。その中に俺の友達でもある正輝君の姿も......


「おはよう、綾瀬さん」


「う、うん...おはよう」


このやり取りはいつもの事。毎朝、こう言った挨拶が俺は好きだ。


そうだ!昨日のお礼を言っとこう。正輝君には昨日とてもお世話になり慰めてくれたり、相談に乗ってくれたりとお礼は必要。


「あ、あの!昨日は...ありがとう、お陰で仲直りできたよ♪」

想いを伝える。本当に感謝しているよ。


「あ、ああ。それは良かったな。それと俺も...綾瀬さんの隣で散歩できたのが嬉しかったから.....」


「ん?ちょっと聞き取れなかったけど何て言ったの?」


最初の部分は聞き取れることが出来たのだか後半、小声になるから聞き取れなかった。


「嫌、何でもない。まあ...これからも困ったときは相談してくれよ」


正輝君は明らかに不自然な様子をして答えた。でもこの人はなんて超好い人なんだろう。


それから正輝君は他の男子たちの方に行きまた一人になる。.....この時間が何となく暇.....


俺はすっかりとこの体にも馴れてしまった。今や本格的な女の子に近づいているのでないのか?


そんな筈は無いと思うけどどうしても女の子ってのは男の時と違って感情が表に現れてしまう。


今後、戻れる方法は見つかるのだろうか。


「おはよう~葵ーちゃん!」


「ひゃ!.....あ~や~か~ちゃん!また驚かして。おはよう」


またまた別の友達が来訪してきた。いつも悪ふざけをしてきてはの繰り返し。そんな繰り返しこそが俺の安らぎとでも言えるのだろうか?良くわからん。


「ごめん、ごめん。ねぇ...さっき里谷君と話していたでしょ?前よりか仲良く話していたからどしたのかなーって気になった」


前より...ね。


彩香は俺と正輝君が話していたところを見ていたようだ。その光景がいつもと違ったように見えたのか直接確認を取ってきた。


「そうかな?わたしにとっては普通のいつものだったような?」


俺は彩香が何を言ってるのかあんまり理解出来ていなかったので平然と言い返す。


その言葉を聞いた彩香は『先は長そうだね~』と言い二人を交互に見て微笑み、呆れた表情をした。


話し合いをしていたところで時間を見るとすっかり8時9分といつの間にか朝のHR1分前と言うピンポイントな時間帯だった。


「それじゃ今日もがんばろ!」


「うん、そうだね」


予例が鳴り彩香やその他の生徒たちは自分の席へと配置に着く。


「ああー皆、久しぶりだな。会うのは二日前かな?今日からまた学校だ。勉学を疎かにせずにな。」


担任教師は教室へと入ってくる。そうして俺達に向かい休日ぶりに一言挨拶をする。これは四月からの恒例みたいなものだ。


「今日は話すことは無し、以上だ。俺は帰る」


そう言い残し先生はここにいる一番誰よりも早く教室へと出ていく。


おいおい、大丈夫なんか、あの教師は。何か日がたつほどにひどくなってねぇーか。


俺が思っていたことはこのB組の生徒全員が頷くほど呆れた表情でしかり馴れたのか誰一人も言葉で指摘することは無かった。


それからもいつも通りの授業を受け3限前の休憩の時。俺は屋上へ続く階段を登っていた。

何故昼休みではなくこの時間なのは次の授業が決して嫌いな訳ではない。


特に理由などない...気分転換みたいなものだ。

扉を開ける。今日の屋上は生憎の天候で雨が降っていた。


ヤバ!今日は雨だった事を忘れていた。我ながら恥ずかしい事をしてしまった。そして誰かに見られてないか辺りを見渡す。


見渡した先には一人、先客が居た。


こんな雨の日なのに俺と同じ事を考えていた人も居たんだな~。

ちょっとは安心した。自分と別に仲間が居たことが嬉しいと言うんじゃないからね。


でもあの子は何してるのだろうか?気になる。


呆然として見ていると例のあの子が此方を見て興味良さそうに見てくる。


遠くからで良く見えないが見た感じ性別は女性でポニーテールが似合うそんな女の子のようだ。


そうして見とれている間にその子はこちらへと歩いてくる。


「ねぇ?貴女、凄い可愛らしい子ね。」


その子は急に俺に向かって話し掛けてきた。急の出来事で驚く。


「え、ありがとうございます?そ...それとわたしに何か御用ですか?」


てっきり自分の教室へと帰っていこうとしていて此方に来たのかと思ったがやはりこんな雨の中、屋上にわたし以外居るとは思わなかったんだな。所謂お互い様的な。


「んー嫌、ただ気になったから声かけただけ。ごめんなさいね。じゃわたしは行くね、綾瀬葵さん」


その子はそう伝えて俺の横を通りすぎる。うん?待てよ、さっき俺の事を名前で言ったよな。今日が初対面で俺はその子の事は詳しく知らないし、そもそも入学当初はそれなりに俺の事は噂されていたが今じゃ目立つ事などしてない。


では他の生徒でも聞いたのかと思ったが直接本人に聞いて見よう。


「あの~すみません、わたし、貴女に名前教えたことありましたか?」


この発言により階段を降りようとしていたその子は不意に止まり再び此方を見る。


「いいえ、教えてもらったことはありませんよ。ただ.....」


「ただ?」


「ふふっ、見えただけですよ。貴女の記録(データ)がね。」


その子は少しイタズラぽい微笑みに俺の事に意味のわからない事を告げる。


「わたしの名前は霧矢羽夜て言うの。まあ何れ、何かの縁でもう一度逢えるでしょうね。」


最後に名前を告げて去っていった。不思議な子だったな、確か霧矢羽夜って言ってな。何処かで聞いたことがあるような?


思い出せない俺は結局やることが無かったため自分のクラスへと戻ることにした。



───五月二十七日火曜日天候晴れ、午後17時


俺は何時ものように授業を受け今はもうとっくに日が暮れそうな時間だった。


何時もなら一時間前には学校を出ている俺は今日は何故かお兄ちゃんの部活へと足を運んでいた。

別にお兄ちゃんと同じ部活に入っていない俺だが今日はどうしても『葵、来てくれ!』とまあ頼まれたわけですよ。


約束の時間が来たのに俺はその部室の扉の前で突っ立ったままである。


(どーしよー‼何言って入ったらいいんでしょうか。迷ってます。)


別に緊張するとかじゃなくてお兄ちゃん以外の年上の人が嫌な訳でもない。


じゃあ何故入れないって.....緊張するのに決まってるでしょうが!


結局は緊張して入れませんでした。嘘ついてすみません。

でも今日に限って何で来てくれって頼まれたんだろう。良くわからない。一様ここまで来たんだから恥ずかしいがらず入るとしましょう。


気合いを入れ部室の扉を『ガラッ』と開ける。


そこに広がった光景はまさしく驚きを隠せなかった。


「お、ようやく来たか。遅いぞ葵。」


兄の海斗は変わらない態度で接して来る。


「ん?あれが例のお前の妹さんか。」

「え~何々、海くんの妹さん~」

「先輩の妹さんですって?」


兄、以外の人たちが俺の訪問によりざわざわと騒ぎ始める。俺は部室の中を辺りを見渡す。兄を入れてざっと四人いて男子と女子が二人とまぁまぁバランスが取れていると感じられる。


「ああ。皆に紹介しとく、彼女が綾瀬葵。俺の可愛い♡妹だ」


可愛いってちょっとやめてよ〜。俺は兄に褒め言葉を言われて。


「も、もうおに.....兄さんはわたしに何を求めてるのですか?お世辞にも限度があります。」


あれ?俺何言ってるんだ?どうしてこんな気持ちになってしまったんだ。

無意識に発言した言葉はそのまま解釈してみるとただ褒められて素直に喜びない人のような所謂ツンデレそのもの。


「わー海くん海くん。妹さんかわいいね~」


海くんと仲良さそうな相性で俺の兄に抱きついている先輩?もかわいいを連呼してくる。


「これは驚きだ。生でツンデレを見れるとは...」


興味深そうに俺の事をじ~と見つめている彼は何処かで見たことがある人のような?


「所謂ちょろいって奴ね」


ぐふっ!最後のはとても聞き付けならない言葉の一撃。例えると腹にみぞおちを喰らったそんな感じ。


「大丈夫か?それとお前ら折角の助っ人が来たんだから自己紹介でもしたらどうだ?」


お兄ちゃんの言葉により皆さんが方は一気に雰囲気が変わり真面目に自己紹介をする。

てっきり俺は『わかってるよ』とか『ごめんなさい~』とか『そうだな』とかを想像してたが違ってた。


この男子こと先輩は相馬静夜(そうませいや)先輩。兄の一番の親友らしい。


次に兄に抱きついている人、朝宮真依(あさみやまい)先輩。昔、お兄ちゃんに助けられた事があり好意を抱いてるらしい。


最後にちょっと冷たい態度をとる彼女、榊由佳莉(さかきゆかり)先輩。この部で唯一の二年生。以前は元生徒会直属の風紀委員長だったらしい。


こうした愉快な仲間が集まった部活、裏組織ASO部。前にも部活動紹介の時に紹介していたことを思い出す。


「ねぇ?おに...兄さん。ASO部ってどういう意味?」

このASO部って一様正式な部だって前言ってたな。何故、正式に認められてるのか気になる。


「ああー。そういや葵には言ってなかったな。いい機会だから教えてよう。それはな...」


「えーとね。それはね部の名前は表上ではASO部だけどほんとーは対生徒会連盟つまり執行部だったよね...か~いくん!」


兄はこの部の説明をしようとした途端、横から朝宮先輩が割り込み変わりに説明をした。


対生徒会連盟=執行部と聞かされあまりの事に脳の理解が追い付けない。そもそもそんな部活より対生徒会連盟に関しては聞いたことがない。そもそも何でそんなものが存在するのかわからなかった。


「うっゴッホん!つまりだ。まあ今日はお前に来てもらった理由は簡単な事だ。まあただの助っ人として」


助っ人───わたしはこの部の助っ人として働くことになった。理解が追い付けないわたしにとってこの時、助っ人として呼ばれた理由の本当の意味は後に起こる学園中を巻き込む大騒動に関係していくとは思わなかった。



おまけ


「海くん海くん。ほら」


「うっ近寄りすぎだぞ。集中できない。」


皆が出掛けている今、留守番をしている海斗と真依。二人っきりの部屋。


「もう...少し。」


もう少しで終わる。


「がんばって~♡応援してるよ~♡」


真依はとても息を荒くしてエロい声で応援する。しかも海斗の耳元で呟いている。


「や・め・ろ!集中出来ぬ」


海斗は少しだけだが顔を真っ赤にして目の前の事に集中する。


「もう少しだよ♪海くん~」


お互いが近くに密着している中、あれから五分程経っている。


「ああ~~もう少し、もう少しだよ♡早くやらないとわたし、ははぁ~○っちゃう」


海斗と真依は互いに体が熱くなって今、していることに集中する。


「よっしゃー!終わったー。討伐完了」


「はぁ~はぁ~そうだね~お疲れ様、海くん!」


喜び合う二人。ん?今さっき何をしていたかって?ただのASOのゲームのレイドボスを二人だけで倒していただけだが?


何、嫌らしいことでもしてると思ったか?悪かったな、誤解させて。


それはあのバカ(真依)に言って来れ。







正直ネタが無かった。読者はどんな感じの話が好きなのかな?もっと勉強しないとね。

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