同居人が到着
(「「「「U!N!K!O!う◯こ!!」」」」お前等ッ!ちゃんとやれやァァァァ!!)
「昔の再放送だけどいいなこのメンバー」
あの日以降…代々木さんは来ていない。
やっぱり詐欺だったのか…そんな考えが現実味を帯びてきたその時。
(ピンポ〜ン)
家の呼び鈴が鳴らされた、噂をすればだ…。
「はいはい」
テレビを消して玄関に向かい来訪者にドアを開き出迎える。
「お久しぶりです、雪さん」
「おひさし…ぶりです」
「今日は私服なんですね…」
いつもの黒服ではない私服の代々木さんが新鮮だったため少し驚いた。
「そんなに驚かないで下さい、私のことを黒しか着ない人みたいに思ってますか?」
「はい、そうですが…何か?」
「はぁ〜言いたいことは沢山ありますが…今回は聞き逃します」
自分の印象に一瞬眉をひそめたが、一旦その事は置いておき、今日の訪問の理由を話始めた。
「この度正式に親善大使となった貴方の担当を務めさせて頂きます代々木です、これからよろしくお願いします」
「え?担当付くの?しかも代々木さんが!?」
「なんでそんなに驚くんですか?契約書に描いてあったでしょう?」
確かに渡された書類にそんな様な事が書かれてた、気がするのだが…。
「俺、書類とか最後まで読まないタイプなんだよね」
「ちゃんと読んだ方がいいですよ…怪しい詐欺に引っ掛かちゃいますよ箱だけSwit○hみたいに」
「ッ…確かにな…」
流石、俺に詐欺まがいをかけてきた人だ。言葉の説得力が違うと謎に心の中で感服する。
「とにかく、何かお困り事があったらお助けしますので、これからよろしくお願いします。雪さん」
「よろしくお願いします代々木さん」
こうしてお互いの挨拶が終わり、いよいよ同居人との初対面へ。
「よし挨拶も済んだし、こっちへおいで」
そう呼びかけると代々木さんの背後からゆっくりと姿を現したのは、全身体毛で覆われた大きな獣人だった。
(で、でかい…)
俺の背丈を余裕で越える長身に驚くが、流石獣人といったところだろう。
「あの〜大丈夫ですか?」
そんな俺に気遣ってか「大丈夫?」と聞きてきた。
「あ、あぁ…獣人を見るのは始めてで、驚いてしまいました」
「そ、そうですよね。人間さんから見たら私達って大きくて怖いですよね…」
少し落ち込んでしまったのか獣人さんは、がっくりして、うつむいてしまった。
「えーと、怖くはですよ。最初は驚きましたが」
「そ、そうですか…えへへ」
そう言葉を伝えると嬉しそうに表情をかえ、喜んでいるのか尻尾を振っている。
(嬉しかったみたいだな…)
「では雪さん顔合わせは済みましたね、それではご紹介します。貴方と1年間共にする獣人さんの…」
そう紹介された獣人さんは自己紹介を始めた。
「こんにちは…私は蝶音と申します。貴方の事は代々木さんから聞いています、短い間ですがよろしくお願いします」
相手の方から丁寧な挨拶をされこちらも挨拶を返す。
「こちらこそ、蝶音さんよろしくお願いします」
最初はその大きさに身構えていたが話してみたら、とても良い獣人さんだったためひと安心だ。




