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親善大使任命!?

一週間以内に一本出せるように頑張ります。

昔…大きな大陸で獣人と人間は共に生活していた。


だがある日を境に…。


「私達は獣とは相容れない」


そんな一言《スローガン》でお互いの仲に亀裂が出来てしまった、事の発端は身体の違いだった。口は肉食獣の様に鋭く、成人男性3人分の力を持ち、全身を覆う毛は特殊なアレルギーを放っていた。


その特徴の違いから獣人差別へと繋がってしまった。


迫害された獣人達は東側に〈獣王国〉を建国した、反対に人間達は西側に〈煌蓮国《コウレン》〉を建国し長きに渡り度々戦争を繰り返す歴史を辿ってきた。


しかし今日を持って終戦した、とある人物の働きにより獣王国と煌蓮国は和解する事になったのだった…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(朝のニュースです、獣王国との和平交渉が本日行われ両国の首相が仲良く手を取り合い…)


「そうか姉貴が…帰ってくんのかぁ〜」


テレビをつけると長かった戦争が終結に向かっていることを知り安心する。


「……くッ…ふう〜ッ!」


「あっぶねぇー!あと一年続いてたら俺も行くハメになってたってッ!!」


涙で顔をぐちゃぐちゃにする、ここまで安心するのは訳があるのだ。煌蓮国は徴兵制で18を迎えた国民は強制的に従軍させられ戦地に向う事になっており最悪戦死してしまう事もしばしば…。


「マジでよかったぁ…ありがとう御座いますッ!!」


「助かったぁ、こんなボンクラ使えないから!だがら国同士のいざこざに俺を巻き込むじゃねぇよ」


涙を拭きそしてテレビのニュースに感謝しつつ、ずっと溜まっていた愚痴を一斉に吐露するのだった。


「安心した所で朝飯にするか…」


ひとしきり言い終えると、台所に向かい料理を始める事にしたまずは…。


「え〜と取り敢えず牛乳にパンそして蜂蜜を使うか」


「器《ボウル》に牛乳を入れて、千切ったパンを投げ入れて最後《トドメ》に蜂蜜を投入《イン》すれば!!」


「うん!完成〜俺特製蜂蜜牛乳《あまあま》パンスープ!!」


出来上がったのは器に溜まった真っ白な牛乳の上に浮かぶパンそして重くて底に沈んでしまった蜂蜜…これは凄い。


「あっめぇ!うっめぇ!うん我ながら見事な腕前!」


そんな人様が見ればゲテモノにしか視えない物を食していると不意に部屋のチャイムが鳴った。


「誰だ?こんな朝っぱから何の用だろう?」


(ピンポン!ピンポン!ピンポン〜!)


呼び主はせっかちな様で呼び鈴を連打している。


「はいはい、今出ますよ!」


(ピッピッピッ!ピンポーン!!)


「そんな鳴らさんでも出ますって!新手のピンポンダッシュですか?」


「どうも42号室の雪さんですね?初めまして私は代々木《よよぎ》と申します、本日は貴方様にご与件がありましてお伺いに参りました」



玄関のドアを開くと怪しい黒スーツにサングラスを身に纏う代々木と名乗る人物が立っていた…。


「あっ、宗教勧誘なら大丈夫です、私が神ですから」


一言断りを入れてドアを閉めようとすると…。


「ちょっと!待ッ」


「待って下さい、私は怪しい者ではありません!」


なんとドアに足を入れてきて無理やり阻止してきた。


「すいません、怪しい人はみんな怪しくないって言うんですよ…特にMen 〇〇Blackみたいな格好してる人は特にね?」


「誤解しないで下さい!変な機械とかで記憶を消したりしませんから!!」


「私は国の職員です!貴方様に大事な話があるから、ここまでお伺いしたんですよ!!」


ドアの隙間から胡乱な眼差しで見ていると、埼が明かないと自分の疑いを晴らすため懐から手帳を取り出し見せてくれた。


「これで分かりましたか?よーくご覧になって下さい!」


紋所の様にこれでどうだと言わんばかりに目の前に突き出し、自らの身分を明かしてくれた。


「で?お国の職員さんがなんの御用ですか?」


「そうですね、まずは雪さんに簡単な質問させて頂きます」


「え〜と動物は好きですか?」


まったく質問の意図が読めない…重大な事を告げられると覚悟していたが肩透かしの返答が戻ってきた。


「まあ好きだな…」


「じゃあ猫か犬だったらどっちですか?」


「散歩が面倒だから猫だな」


「そうですねぇ〜体が大きな子はどうでしょうか?」


その後も聞かれるのは動物《ペット》に関連する質問ばっかりで話の意図がまったく分からん。


「では最後に一緒に過ごす事に抵抗はありますか?」


「まぁお金の余裕があればですね」


「はい、質問に応えて頂きありがとう御座います。本日はこれにて終了となります、後日結果を報告しに来ますのでよろしくお願いします」


よく分からない質問を話し終えた代々木さんは、ゆっくり頭を下げ帰っていた。ようやく解放された事に歓喜し部屋に戻り食べ残した特製スープを飲み干すのだった。



(その2日後…)


「え〜とさっき…なんて言いましたかね?」


また家に代々木さんが訪ねてきて用件を話したのだがこれまたまったく理解が出来なかったそれは。


「もう一度言いますね雪さん貴方はこの国を代表して親善大使をやって頂きたいんです!!」


「えーと、すんません丁重にお断りします」





俺特製蜂蜜牛乳パン《あまあま》は私が幼少期に本当に作って食べていたスープです、本当に美味《びみ》なので宜しければ一度食べてみて下さい…ぶっ飛びますよ。ここまでありがとう御座います次回に続きます。

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