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同じブランケットで

生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。

苦手な方はご注意くださいませ。

 季節の変わり目の夜は、空気の切れ方が違った。

 昼間まで残っていた穏やかさが、急に失われている。窓を閉めても、肌に触れる空気が薄い。ソファに座っているだけで、肩がすくむような冷え方だった。

 まりもが立ち上がった。淡い緑の長い髪が背中に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを鈍く返す。クローゼットからブランケットを一枚引き出し、何の前置きもなく私の肩から膝までかける。


「冷えている」

「……うん」

「人間は、こういう変化に弱い」


 そう言ったきり、まりもは自分も同じブランケットの内側へ入ってきた。距離が一気に縮まる。膝が触れ、腕の外側が重なる。断りも、確認もない。当然のように同じ布の中へ身を置いた。


「え、まりも?」

「このほうが効率がいいからな」


 言い訳は短かった。反論する隙間もない。

 布の下で、まりもの体温がこちらへ移ってくる。森を思わせる香りも、いつもより近い。呼吸をするたびに、髪の匂いが鼻の奥まで届く。心臓の拍動が、自分でも分かるほど大きくなった。特別なことをしているわけではないのに、体の内側がざわつく。


「狭いね」

「我慢しろ」


 そう言いながらも、まりもは離れない。肩の力が少し抜けて、私の側へ体重が寄っている。指先がブランケットの端を握ったまま、動かない。拒む気配はどこにもない。

 外では、風の音が時々強くなった。部屋の中だけが、二人分の熱を閉じ込んでいる。まりもの耳が、私の動きに合わせて小さく揺れた。視線は前を向いたままだ。なのに、距離だけははっきりと近い。


「……なんだか落ち着かないよ。まりも」

「まりもって呼ぶな」


 低い声が返る。

 その声は、布の内側でいつもより輪郭を失っていた。

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