↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/52

猫とコロコロ

生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。

苦手な方はご注意くださいませ。

 とある朝、部屋の掃除をしていた。

 掃除機は使わず、床に落ちた髪の毛や細かいゴミをコロコロで取っていく。粘着テープが転がる音が、静かな部屋に小さく響く。

 ソファの方から視線を感じた。

 まりもだった。淡い緑の長い髪が肩に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを受けて静かに揺れている。興味深そうに、こちらの手元を覗き込んでは、たまにちらりとこちらを見る仕草。身を乗り出すようにして、じっと見つめる姿が、なんだかとても可愛らしくて。耳が、わずかに前に向いていた。


「……それは何をしている」

「掃除。ゴミを取ってるの」

「その転がすものは」

「コロコロ。粘着テープで髪の毛とかを取るやつ」


 まりもはソファからさらに少し身を乗り出して、じっと見ている。転がる音と、テープの表面にゴミがくっついていく様子が、どうやら気になったらしい。

 ふと、思い出した。

 猫のなかには、この粘着テープに興味を示す子がいるらしい。近づいてきたり、触れようとしたり。動画で見たことがあった。

 まりもは猫の精霊だ。


「触りたいの?」

「……触りたいわけではない」

「でも、見てる」

「観察しているだけだ」


 そう言いながらも、まりもは視線を外さない。コロコロを転がすたびに、耳が小さく動く。興味はあるのに、近づきすぎない。プライドが、それを許さないらしい。


「……猫は、これに興味持つことがあるんだって」

「ぼくは猫ではない。精霊だ」

「そうだね」

「……似ても似つかん」

「そうだね」


 文句を言いながらも、まりもは最後までコロコロから目を離さなかった。掃除が終わるまで、ソファの上から静かに監視している。


「……なんだか、かわいいね。まりも」

「まりもって呼ぶな」


 低い声が返ってくる。

 でもその声は、覗き込んでいた時の名残を引きずるように、わずかに前のめりで響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。