猫とコロコロ
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
とある朝、部屋の掃除をしていた。
掃除機は使わず、床に落ちた髪の毛や細かいゴミをコロコロで取っていく。粘着テープが転がる音が、静かな部屋に小さく響く。
ソファの方から視線を感じた。
まりもだった。淡い緑の長い髪が肩に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを受けて静かに揺れている。興味深そうに、こちらの手元を覗き込んでは、たまにちらりとこちらを見る仕草。身を乗り出すようにして、じっと見つめる姿が、なんだかとても可愛らしくて。耳が、わずかに前に向いていた。
「……それは何をしている」
「掃除。ゴミを取ってるの」
「その転がすものは」
「コロコロ。粘着テープで髪の毛とかを取るやつ」
まりもはソファからさらに少し身を乗り出して、じっと見ている。転がる音と、テープの表面にゴミがくっついていく様子が、どうやら気になったらしい。
ふと、思い出した。
猫のなかには、この粘着テープに興味を示す子がいるらしい。近づいてきたり、触れようとしたり。動画で見たことがあった。
まりもは猫の精霊だ。
「触りたいの?」
「……触りたいわけではない」
「でも、見てる」
「観察しているだけだ」
そう言いながらも、まりもは視線を外さない。コロコロを転がすたびに、耳が小さく動く。興味はあるのに、近づきすぎない。プライドが、それを許さないらしい。
「……猫は、これに興味持つことがあるんだって」
「ぼくは猫ではない。精霊だ」
「そうだね」
「……似ても似つかん」
「そうだね」
文句を言いながらも、まりもは最後までコロコロから目を離さなかった。掃除が終わるまで、ソファの上から静かに監視している。
「……なんだか、かわいいね。まりも」
「まりもって呼ぶな」
低い声が返ってくる。
でもその声は、覗き込んでいた時の名残を引きずるように、わずかに前のめりで響いた。




