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第48話〜清泉、旧地再訪の果てに〜


「…リア!フィーリア!!」


涙声で必死に私を呼ぶアンサスの声。


「う…ここは…?」


私が目を覚ますと、アンサスの泣き顔が視界いっぱいに広がっていた。


「私…どうなったの…?ドラゴンは…?」


私はアンサスの手を借りてゆっくりと起き上がる。


私のもう一方の手には…《白金の杯》が輝いていた。


「…大した紫水晶だな…其方は。」


見上げるとそこには、ドラゴンがこちらを静かに見つめていた。


「貴方は…皇帝ですね…?神器を隠した…。」


私がそう言うと、ドラゴンは目を見開いて驚いていた。


「何故…それが分かった…?」


「確信はありませんでした…。でも、貴方の言葉の端々から神器を護らされていると言うよりは、()()()()()()()()…というのを感じたのです。」


すると、ドラゴンは大きな声で笑った後


「大胆かつ聡明なその頭脳…やはり其方は紫水晶の血筋なのだな。」


そうしてドラゴンは宙を一周すると


「其方たちならば…神器の力を正しく使えるだろう…。余が見守っていよう…いつまでも。」


そう言って泉の中に飛び込み、深く沈んでいった。


残された私たち。


アンサスは予想外のことに呆気に取られているようだった。


「…帰りましょう、アンサス。」


「あ、ああ…。やっぱり、君には僕にも敵わない、凄い力があるんだね。」


アンサスは、我に返って私の頭を優しく撫でた。


「無事で何よりだよ、フィーリア。―――帰ろうか、僕たちの家に。」


「ええ。」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


ひとつでも「面白い」と感じていただけたら、

評価やブックマークをしていただけると嬉しいです。


とても励みになり、執筆続行の支えになります。


これからも読者様に楽しんでいただける展開を届けられるよう頑張ります。


どうぞよろしくお願いいたします!


本作は、毎週 月・木・土の20時に更新予定です。

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