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神の鬱  作者: 紅きtuki
希望編
38/62

第40話「科学の街」

 ナンバー1と秋葉とサイエンスは今、どこにでもありそうな車で隣町へ向かっている。

しかし、隣町と言っても実際の距離は隣どころで済まなかった。そんな隣町が『隣』と言われているのには理由がある。

単に町が2つしかないからだ。たったそれだけ。と言っても小さい村や小さい町ならたくさんあるが……

この『隣町』なのだが、人によって隣街と言ったりする事もあるようだ。

そんな『隣町』なのだが、そこはナンバー1たちの住む町とは大きく文化が違って、

ナンバー1が住む町は超能力の発達した町なのに対して、一方、隣街は科学が進化した町なのだ。

この世界の住民は皆、超能力が使えるのだが隣町はそれを科学で補う事で超能力の存在を消しつつあるのだ。


「なぁ、サイエンスよ。『科学』とはいったいどんな物なのだ?」


「科学か……君は学園に登校する時、歩いてくるだろう? しかしその街では歩かない。

と言うのもリニアモーターカーと言って宙に浮かんだ乗り物に乗って登校する。

そして、もっと凄いのが運転はロボットと呼ばれる物がするみたいだな。」


「なんだその、病弱な奴らはケンカしたら一瞬で勝ってしまうな! ハッーハッーハッーハッ!!」


「それが、そうもいかない。奴らには私たちには想像もつかない護衛型ロボットや兵器などあるからな。」


 結局、3人は速度がかなり遅いとはいえ車に丸1日も乗り続けて隣町へ着いた。

障害物がほとんど無い、直進コースでだ。そしてその街に入る為には、まずパスが要る。

その次に外来者なので体から離すとすぐさま街の防衛者が来る仕組みになっている、発信器を持たされる。

その他にも検査があるが3人は何とか終わらせ、中に入る事が出来た。


「それでは私はこれで、後は好きにしてくれると良い。帰りの待ち合わせ時刻は分かっているな?」


「あぁ。じゃぁな。」


 そうして、車から降ろされた秋葉と共に街を徘徊する事にした。




 その頃、オークションで出品されたHIMはとある少年の所へ届けられていた。


「まったく、また父さんが勝手にこんな物を……」


 その少年は呆れた眼差しで人がちょうど1人くらい入りそうな長方形の箱を見るととりあえず開けてみる事にする。

スイッチを押すとプシューと音を立てながら箱が自動で開き始める。

少年はそれを見るなり顔を真っ赤にして、


「ちょ! おま! 何て格好してだ、ゴラァ!」


 と言いながら顔をそらすと、中の少女はむっくりと起き上がり、


「初めまして、ご主人さま。できれば新たな服がほしいのですが……」


 と、一言。幸いにもこの少年は金持ちで服などすぐに用意できるのであった。


「ところで、お前、何て名前なんだ?」


 フリルの着いた白いブラウスに茶色のネクタイ、可愛い絵柄だがどこかシンプルなスカートに黒のサイハイソックスを

着た少女にいきなり裸体を見せつけられた少年はいまだに顔を赤く染めながら頭をかき、名前を尋ねる。


「ヒューマンインストルメンタリズム19,3です。」


「なんじゃそりゃ。呼びにくいな……仕方ねぇな……俺が新しい名前をくれてやる。ハルア……とかどうだ?」


「ハルアですか……」


「嫌か?」


「いえ、とても嬉しいです。」


「嬉しい……?」


 その時、少年が付けていた腕時計が鳴り響く。どうやらそれは学園の登校の時間になると鳴る仕組みで、

その音は少年のトラウマになっていた。


「学校か……お前も来るのか?」


「はい、私の目的はご主人さまの護衛ですから。」


「なぁ、ご主人さまって言うのやめてくれないか? 俺の名前はレイって言うのがちゃんとあるんだ。」


「では、レイさま」


「呼び捨てでいいよ。」


 そう言ってレイはハルアの手を掴み玄関を出る。

しかし、玄関を出た所でハルアが立ち止まり、その事に対して疑問を抱いたレイはハルアの方を見る。

すると、ハルアはガラスともプラスチックとも言えなくない軽く黄色がかかった透明の板を胸元のポケットから取りだす。

レイはどこに隠し持ってたんだ? と言う疑問が生まれたがよく考えてみれば最初ハルアがそれを握っていた事を思い出した。

その板は最初、横5cm、縦3cmぐらいだったのだが、ハルアがそれを取り出し、手から離れた瞬間、

ハルアの胸元あたりで浮かび、横33cm、縦22cmの丁度パソコンの画面くらいの大きさになった。

それをハルアはキーボードを打つみたいにボタンを次々におすと押された場所が軽く光っている。

レイがそれをぽけ~とした顔で見ていると……



こちらのミスで、この話が抜けてしまっていたので後から投稿です。

申し訳ない。

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