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神の鬱  作者: 紅きtuki
希望編
12/62

第13話「初めての教室」

「まったくもう! 遅刻じゃん~~!」


 紅葉とヘルは廊下をものすごい速さで走って行った。……いや、滑っていた。

ヘルが地面を凍らし、その上をヘルと眠りから無理やり覚まされた紅葉が滑っている

しかし滑り終わった後、綺麗に氷が消えていく。


「お、おい。地面の氷が勝手に溶けてるけどお前がしてるのか?」


「まっさかー。めんどくさい。ここは心剣の為の学園よ。

心剣によって及ぼされた物はすぐに消えて行くのよ。

私だってこの学園内では氷を5秒維持するのが限界よ」


「そう言えば鬼を凍らせた後、一瞬で氷が解けてたし、

鉄球もそこまで長い時間大きくなかったな……」


 でしょ、とヘルが小さく返事した所で教室と思われる場所に着いた。


「あ、そう言えば……あんた何クラス?」


「Aだっけ……」


「へぇ~。あんたAに行けたんだ。私はてっきりFだと……」

 

 ヘルはそこまで言って言葉を失う。何か時計を見ているようだ。

しばらく見つめていたらいきなり教室の扉を勢い良く開け


「さっきのチャイムは何だったのよ!」


 と叫び教室に入って行く。すると先生らしき人が説明を始めた。


「おぉ! 君が元ナンバー5の! ……オッホン!

ここがこれから君が過ごすための教室だ。

それとさっきにチャイムは何者かがいたずらで鳴らしたようだな。」


「ここがAクラス……汚いわね……」


「まぁそう言うな。みんな仲良くしてやれよ!

ちなみは私はAクラスと体育担当のナパームだ!

称号は全力疾走之熱血教師!!

これからつらい事もあるかも知れんが

共に乗り越えて行こう!! よろしく!! 」


「は、はぁ……」


 半分困り顔のヘルはそのまま奥に入って行く。

すると、Aクラスの生徒たちが次々にヘルに話しかける。


「ヘルさんにこうしてあえて光栄です!」

「これからよろしくお願いします!」

「また、ナンバー5にも戻るのですか?」


 などなど、しかしヘルはクールに返事をする。


「力ずくで解決するのは良くないわ。」


 その言い方と顔はキラーンと言う擬音語が良く似合う。

紅葉その横でどの口が言ってんだ、と小さく漏らし自分の机を探す。

すると、コウハと言う文字がでかでかと

書かれている紙が張り付けられている机があった。

そこに座った途端、熱血教師が走ってやってくる。


「きみが新入生のコウハ君か! よろしく!!

なんだ? おどおどしてるじゃないか、大丈夫だ!

ここは怖い所ではない! 心優しい仲間たちが待っているぞ!

そんな君に学園の豆知識を教えよう!

君はAクラスと認定されてからここに来たよね。

そのわずかな時間に君の机が用意されていた。

すごくないかい? 実はな、君がAクラスと認定されて

認定した先生が機械にそれを打ちこむんだ、

コウハ君はAクラスと……

すると地面からにょきっと机が生えてくるんだ

ハッ! ハッ! ハッ!」


 紅葉はどうでもえ~~~っと、心の中で叫び

熱血教師に別の事を問う。


「ところで、あの検査の先生はなんですか? あの白髪が垂直の……」


「白髪が垂直の? 誰だいそれは? 検査の先生はそんな髪型じゃないけど……

眼鏡をかけてて、黒の短髪で心剣の科学者のはずだが……」


「私の事かな、それは。」


熱血教師が、いい感じにうざくなったのではないでしょうか?

ハッ! ハッ! ハッ!

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