第34話:午後の部スタート
【続いて、第13種目、1000m走です】
午後の部はここからが本番で、いよいよ採点競技が始まっていく。まずは1000m走だ。陸上部やサッカー部などのスタミナ自慢が1キロを走ることになる。
【次の、第14種目の借り物競争に出場予定の選手は、入場門にお集まりください】
「お、鈴乃、出番じゃん」
「簡単なものになるといいんだけど」
「日頃の行いが悪いから無理ね、きっと」
「鏡子には言われたくないわ。むしろ鏡子が暴走しないように面倒見てるんだから、そろそろ報いがあってもいい頃よ」
「ま、頑張って。“親友”って出たら付いてってあげるから」
「“あんまり仲良くないクラスメイト”って出たらお願いすることにするわ」
「んなこと言ってるから天に見放されるのよ」
「言わせないような努力をしてくれないかしら?」
それで鈴乃はこの場を離れて、入場門へと向かって行った。
さてその前に1000走があるのだが。
「「「紗々羅の姉御ーーーーーっ!!」」」
黄色い声援とは正反対の、野太い声援が飛んで来た。
「あーうっせぇ! 静かにしてろ!」
その野太い声援に対しツッコミを返してるのは、四天王の一角、八雲紗々羅 (やくも・さざら)。窓咲市内をシめていて周辺自治体を含めても大きな影響力を持つ暴力団・八雲組のボスの1人娘だ。180センチの長身で顔立ちもよく、今はポニーテールにまとまっているが普段は黒髪ロングのストレートがサマになっている。
校内では1匹狼のような存在であるが、八雲組のメンバーが生徒や教師にもいるのと、街中でもメンバーが目を光らせているので、中々に厳重な警護体制となっている。
「「「姉御ーー! 頑張ってくだせーーーっ!」」」
「だからうるせぇ!」
なんとも微笑ましい光景を見せている八雲組の面々だが、彼らもただのファンクラブではないので、八雲さんをつけ狙おうものなら指の1本は覚悟した方がいい。
窓咲市内には普通の不良グループもあるが、八雲さんに手を出すようなアホはいない。むしろ、不良グループ同士の対立に八雲さんが割って入ることもあり、ある種、彼女の存在によって治安が保たれている部分もある。無論、そんじょそこらの不良少年少女が寄ってたかったところで八雲さんには勝てない。勝ったとしてもその時は指を失う程度では済まないので普通にみんな逃げる。
【さぁ、選手たちがアップを始め、1000mの距離を走る準備を整えていっています!】
実況も八雲組にはノータッチ。公立高校の体育祭に反社会勢力のメンバーが応援に来ているという状況であるが、教育委員会の重鎮たちも沈黙を貫いている。誰だって我が身は可愛い。
【それでは女子の皆さん、スタートラインへの移動をお願いします】
1000m走は、男女は分かれてるが1~3年まで合同で走り、各クラス2人ずつの選抜で48人同時なので、選手たちがぞろぞろと集まっていく光景は長距離走って感じも出てる。
48人同時ということもあり1位には団体競技並みの40点が入り、2位との点差は5で下位になるにつれて順位間の点差も小さくなり”45~48位:2点”なんてことにもなるが、個人競技にしては中々のウェイトなので人選は割と真面目に行われる。
それでも、みんな運動部で授業の体力測定も済んでいることから勢力差は各人が把握しており、一部が自主的に後ろに回るなどして、準備完了。
八雲さんは一番外側の先頭を陣取っている。トラックを走るためカーブがあるのでスタートラインは反っており、内側の選手よりも前に出ている。
メンドくさがりな八雲さんが1000mに出た理由は謎だが、頼み込まれたとか、八雲組のメンバーが午後にしか来れなかったとか、そんなもんだろう。なんだかんだで人情に厚いようである。
八雲さんは2年8組所属で、チームカラーの緑のハチマキをキュッと締める。みんなと同じ体操服を着ているが、彼女は普段の授業からスパッツを着用していて、足首までが黒の合成繊維で覆われている。普段の制服もロングスカートなので、彼女の生足を拝める機会はほとんどない。もっとも、そんな目を向けようものなら指が何本あっても足りないが。
「位置について、よーーい、」
パァン!
さすがと言うべきか、本職の陸上部もいる中で八雲さんは先頭集団に入っている。普段からトレーニングもしているだろう。真面目にやっているのは、組を代表する1人としてシャバの人間に負ける訳にはいかないというプライドか。応援も来てるし。
「「「紗々羅の姉御ーーーーーっ!!」」」
八雲さんが組のメンバーの前を通るタイミングでまた野太い声援が飛んだが、競技中であることから八雲さんのリアクションはなく、ポニーテールを揺らしながら黙々と走り続けている。
その後も、先頭集団から脱落する人がチラホラ出る中で、八雲さんはトップ争いに食い込んでいる。トラックは1周200mなので全5周だが、ゴールテープは周回遅れを通す部分を開けて、本部のマジ真ん前に張られる。
3周半した辺りから先頭集団の1人がペースを上げてスパートの準備に入った。それに八雲さんと、もう2人の選手が追従する。周回遅れがいるのでカーブをやや遠回りすることになり、その後も周回遅れは点在するのでトラックの線ぎわには戻らず、八雲さんを2番目にして4人が縦に並んだままレースが続く。緑組が2人いて赤組がいないというね・・・。
【あぁーーっと! また1人先頭集団から遅れていくーーーっ!】
目では分かりにくいがグラデーションで着実にペースが上がって行き、4周を過ぎた辺りで4位にいた緑組の選手が遅れ始めた。3人でのトップ争いが続き、カーブ、それから直線に入る。残り半周でスパートが始まるのだろうかと思ったら、3位の選手が前に出た。
【さぁ最後のスパートが始まりました! この三つ巴でのトップ争いになるようです!】
他の2人は下手に抜き返すことはせず、後ろに張り付いたままカーブに突入した。
【最後の直線勝負となるようです! 黄組の選手が逃げ切るか、青組か緑組の選手の逆転があるの…あぁーーっと! 青組の選手が遅れ始めました! 緑組の選手が抜いて2位に浮上! 最後は一騎打ちだぁーーーっ!】
「「「紗々羅の姉御ーーーーーっ!!」」」
八雲さんは“緑組の選手”であり、カーブの最中ではあったが青組の選手に合わせてると逆転1位が不可能になるので、やむなく外側に出て抜き去った。カーブも終わりに近付いているので、そのままラストスパートに入るべく右の方に出ていく。
【うおぉぉぉーっ! ここで2人そろって加速ぅ! まだ余力を残していたーーっ!!】
2人が最後のギアを入れ、正真正銘のラストスパートに入った。どっちが競り勝つかに注目が集まるが、
【緑組! 黄組の選手に追い付いたーーーっ! そのまま逆転!! 黄組の選手、これ以上は厳しそうだぁ!!】
赤組の応援席の位置だとほぼ後ろから見ることになるのだが、それでも何とか分かるぐらいには八雲さんの方が速く、前に出たようだ。放送席は横からくっきりと見えているだろう。そしてそのまま、
パン、パァン!
【ゴ~~~~~ル!! 緑組の八雲さんが1位を勝ち取りましたぁーーーっ!!】
「「「ワーーーーーーッ!!」」」
八雲さんが勝った。緑組の応援席が沸いているのと、
「「「うおぉぉぉーーっ!! 紗々羅の姉御ーーーーーっ!!」」」
八雲組の皆さんも大盛り上がりである。
【続いて3位で青組、4位で緑組の選手がゴール! 5位以下の選手も続々とやってくるぞぉ~~っ!】
もちろん、全員がゴールするまで競技は続く。ゴールした人たちが両手を膝についてゼェハァ言ってる中、八雲さんは1人、さすがに息は切らしているものの涼しい顔をしており、クールビューティのイメージを崩さないどころか凛々しさが増して見える。
【いや~~っ、素晴らしいレースでしたねぇ】
【普段の授業では流してやってる部分のある八雲さんの本気が見れたのは貴重でしたね。家族の応援が来ていたようなので、それに応えたのでしょう】
さすがに総勢48人のレースで1位になった八雲さんを無視する訳にもいかず、解説が軽く触れた。“家族の応援”って・・・。
やがて全員がゴールし終え、1000m走が終わった。さて次は、
【続きまして、第14種目、借り物競争です。コース中に置いてある紙を拾い、そこに書いてある物や人を連れてゴールする、定番競技ですね。
ハチマキ10本や他校の制服を着た異性、生徒会長や校長先生などの定番から、バレー部主将のスパイクを受ける、吹奏楽部とマーチングをするなどもありますので、参加しない方もぜひ楽しんでご覧ください。それと、参加者から声を掛けられた場合は協力してあげてくださいね~~】
鈴乃の出番である、借り物競争だ。レースは8人同時×10セットぐらい(?)で、鈴乃の出番は3番目。
「位置について、よーーい、」
パァン!
まずは1組目が始まった。選手たちが走って紙が置いてある場所に向かい、拾って、開く。
「うわ~っ、マジかぁ!」
それぞれがリアクションを見せ、借り物を調達しに駆け巡る。で、
「スマン厳木! 一緒に来てくれ!」
「はぁ?」
私のもとに来たのは、いつしか可愛い彼女とくっつけてあげた黒田くん。こいつは3組なので、青いハチマキをしている。最初のレースに2年の黒田くんが出てるが、この競技、各クラスから男女何人ずつという普通のエントリー方法であるが、競技順は完全たるクジ引きで決めているらしく男女も学年も分かれていない。
「お題が“黒と茶髪以外の人”なんだよ! 思い当たるの厳木しかいなくって!」
あぁ、そうなのね。中々にハードルの高いお題だな。ちなみにマドコーの生徒は参加者の頼みを断るのを禁止されているので、敵チームが来ても断れない。付いていくのは別にいいのだが、
「カノジョの横で私をデートに誘ってもいいのぉ~?」
黒田くんの愛しのハニー、白鳥さんは私と同じクラスなのですぐそばにいる。
「きゅ、厳木さん・・・」
はいはい、純情な乙女をからかうのはこれくらいにしておきましょうかね。白鳥さんの可愛い姿が見れたことに満足し、立ち上がって黒田くんと共に走り出す。
「あ! 厳木さん取られた! くっそぉ~」
通りかかったのは、既に女子を6人ほど連れている田邊さん。
「“各チームから女子を2人ずつ”だったのに~」
なんだそのハーレムなお題。引いたのが女子だったからただの花園になるが。
サッカー部とPK対決してる人や書道部と一緒になんか書いてる人がいるグラウンドを突っ切り、ゴールを目指す。
「あ、厳木さんだ! べーーっ! 勝たせてもらうよ~ん!」
“放送席の人”というお題でもあったのか、あの癪なヤツが男子生徒と一緒に前の方を走っていた。
「黒田くん、あいつ、抜かすわよ」
「はぁ? 前のやつも青組だから別にいいじゃねぇか」
「勝ったら借金の利子を“ロイヤルコース”から“ブルジョワコース”に下げてあげる。それでどう?」
黒田くんには10万の金を貸しており、その利子として“焼肉エンペラー”の“ロイヤルコース”(5000円)を要求しているが、“ブルジョワコース”(4000円)に下げてあげようというのだ。私ってば超お人好し。
「わぁったよ、勝ちゃいいんだろ」
(言うこと聞かねぇと後が怖ぇし)
という訳でダッシュ!
「あっ! ちょっと、君! 急ぎましょう!」
私たちの急加速に、放送係のアイツが慌てる。
「え・・・でも同じ青組だし」
「いいから急ぐのよ! あなたには意地ってもんがないの!?」
なんてヤローだ。こんな奴が体育祭実行委員をやってるなんて、世も末だぜ。
「で、でも・・・ゼェ、ハァ・・・」
「あぁ!? ちょっと!!」
残念ながらその子は運動が苦手なようで、私&バスケ部の黒田くんからグングンと詰められてしまい、
「お生憎さま~っ。あんたなんかにゃ負けないよ~だ」
「キーーーッ! 悔しい~~~!」
選手の方がバテてスピード出ないんじゃ、どうしようもないよね~。パートナーに恵まれないなんて、日頃の行いが悪いんじゃないの~? オォ~ッホッホッホッホッ!
そのまま、放送係と男子生徒を置いてゴール。順位としては3位のようだが、ヤツにさえ勝てば問題ないね。
「厳木、お前なぁ・・・」
「ふふん♪ 私に仇為す者には苦汁を飲ませるまでよ」
さぁ~て気分よく勝ったし、テントに戻りますかね。
続く2組目では特に巻き込まれることはなく、鈴乃の出番が回ってきた。我が親友の日頃の行いの良し悪しが、今、試される。
「位置について、よーーい、」
パァン!
スタート。これまで同じように走って紙を拾い、散らばる。リアクションからは鈴乃がどんなのを引いたかは分からない。グラウンド外に出て行ったので時間がかかりそうだ。他の選手が教育委員会の重鎮3人をロープで繋いで連行したり、他校の学ランやブレザーを集めまくったりする参加者の姿を見ながら暇をつぶす。
「鈴乃ちゃん、戻って来ないね・・・」
白鳥さんの言うように、もう6人がゴールしたというのに鈴乃が戻って来ない。
「あ」
7位の選手が来た。しかし、鈴乃ではない。ナース服を着て仰向けの状態で担架で運ばれており、恥ずかしいのか手で顔を覆っている。そういうお題だったのだろう、可哀想に。しかもあれ、男子生徒か?
「あ! 厳木さん、あれ!」
ようやく現れた鈴乃は、荷車で運ばれて来た。ちょこんと座った状態で、猫っぽい衣装を着て。
「あっはははっ! 鈴乃、まじウケる・・・!」
衣装は、着ぐるみというよりは萌え系の猫の獣人っぽい感じで、もちろん耳と尻尾も付いている。短パンで、鈴乃が体育座りをしているために分かりにくいが、背中の見え方から言ってヘソ出しスタイルだ。
荷車は“ねこ”とも呼ばれる一輪のタイプで、カゴはそんなに深くなく上辺が長い台形みたいな感じで開いているので、萌え猫の姿をした鈴乃がバッチリ見える。そして首輪には鈴。控えめに言ってケッサクだぜ!
「厳木さん・・・」
友のあられもない姿を笑う私に白鳥さんは呆れる。
「前の選手を抜かしましょう!」
「いいから! ビリでもいいから揺らさないで!」
「最善を尽くすようにという生徒会からのお達しです!」
「嘘でしょ~~!!」
どうやら、担架で運ばれてるナース服の男子を抜かそうとしているらしく、荷車を押す係の人がダッシュを始めた。鈴乃が何か叫んだようで担架組が気付き、そちらもダッシュ開始。どちらも客人は1人で、担架は2人で運ぶ一方で荷車は1人で押すのだが、担架はコントロールが難しいのか差が詰まっていく。
【おぉーーっとっ! 7位争いが白熱しております! 担架に乗ったナースと“ねこ”に乗った猫ちゃんのデッドヒートだぁ!!】
中々に見ごたえのある構図に、会場の注目度も上がっている。
「もう、やだ・・・」
鈴乃もついに、両手で顔を覆ってしまった。
【今! 猫ちゃんが! ナースに追い付きます!】
この分だと鈴乃が勝ちそうだな。と思ったその時、
ピューーーッ。
突風と、それに伴う砂嵐が選手たちを襲う!
「「わーーーーっ!」」
「えっ、何!? あ゛あ゛~~っ!!」
荷車が担架のすぐ横を通って抜かそうとしていたこともあり、風にあおられた担架が横に流され、クラッシュ。
【あぁーーっと! ここでクラッシュ~~ッ!! 両選手、転落してしまったーーっ!!】
ぶつかった衝撃で鈴乃は投げ飛ばされ、担架の方も、ナース服の男子生徒が荷車を飛び越えて落ち、2人してうつ伏せで地面に屈伏。担架部隊の2人も転倒しており、荷車を手にした男子生徒だけが立っているという構図になった。
【これは大惨事になってしまったーーっ! 先に起き上がり、ゴールに向かうのはどっちだーーっ!?】
「赤組ーーっ! 頑張れーーーっ!!」
「青組ーーっ! 負けるなーーーっ!!」
鈴乃は赤組、ナースは青組で、それぞれの応援席から声援が飛ぶ。
「いたたたた・・・」
鈴乃が地面に手を着いて体を起こす。
「大丈夫ですか!」
荷車担当が荷車から一旦手を離し、鈴乃に手を貸す。
「こうなったら、勝ってやる・・・!」
ナース服も立ち上がり始めたが、担架と荷車では乗るまでの手間に差があり、鈴乃の方が先にスタートできた。
【赤組ゴーール! 苦難を乗り越え、なんと7位に滑り込みましたーーっ!】
(本当に苦難だったわよ・・・!) by 大曲鈴乃16歳
その後、担架のナースがゴールして、終了。
【いやぁ、熱い戦いでしたねぇ。まさかコスプレ対決が見られるとは。あ、ちなみに、配置されるクジも完全にランダムで決まりますので、男子が多い時に女装を入れるとか、女子が多い時に露出のある衣装を入れるとか、そういった恣意的な操作はないので恨みっこナシですよ~。恨むなら自分の日頃の行いの悪さを恨んでくださいね~~】
全く持ってその通りである。鈴乃よ、自らの行いを省みる時だぞ。
着替えに時間が掛かったのか、次の組が終わる頃にも鈴乃は戻らず、その次の組がやってる最中に戻って来た。
「おっつかれ~。いやぁ、いいモン見せてもらいましたわぁ」
「鈴乃ちゃん、大丈夫・・・?」
「ホントもうサイアク。なんであたしばっかりこんな目に遭わなきゃなんないのよ~っ」
「日頃の行いが悪いからよ。だいたいねえ、借り物競争なんてイロモノ競技に出るからこうなるのよ」
「ジャンケンで負けたのよ!!」
「それこそ日頃の行いが悪いとしか言いようがないわね」
借り物競争は、出たい人と出たくない人に別れる競技で、うちのクラスは出たい人が1人足りず、ジャンケンで決まった。ドンマイ♪
「なんで鏡子がのうのうとしてる中あたしだけ・・・」
いや、私だってスコールに襲われたり靴投げつけられたりしてるんだが? 萌え猫のコスプレよりはマシだけど。
その後も借り物競争は、クジを取った場所からブリッジしてゴール目指す人がいたり、魔女の格好をしてホウキにまたがってピョンピョン跳ねてゴール目指す人がいたり、ボディビル部と一緒に色んなポーズを取りながらゴール目指す人がいたりしながら進んでいった。うん、やっぱり出るのが間違いなんだと思う。イロモノ枠でありながら配点が自転車パン食いや400m走と同じって辺りが罪深い。
【続きまして、第15種目、“プリンセスロード”です。王子様が、様々な障害を乗り越えながらお姫様をゴールまで運ぶ、とってもおアツい競技となっております。皆さん、ゴールインを目指して頑張ってください!】
さて次は第2のイロモノ枠、“プリンセスロード”だ。一言で言うと、お姫様抱っこで障害物競争。各学年チームごとに1人ずつ王子役と姫役を選出し、12人ずつの王子と姫が一斉にゴールを目指す。こちらは順位ごとに1点差しかつかない良心設計。
既に着替えを終えている王子と姫が入場門に集まっており、自身の純白ドレスや人気ある男子生徒のタキシード姿にテンションの上がる女子たちで盛り上がっている。さあ、姫君のための道の始まりだ。
次回:プリンセスロード




