秘密の通路でお外へ
今日も皇子に捕まって、しっかり朝ごはんを食べさせられた。
ルーナはなにもご飯を食べたくないわけじゃない。
ただ、決まった時間に食べるのが嫌なだけ。
お腹がすけば食べるのだから、邪魔しないで欲しいのだが
皇子は、とにかくご飯、ご飯と煩いのだ。
お前は、私のお母さんかと言ってやりたい。
そんなことをいうと、レオニスは何倍にもして返してくる。
だから言わないだけ。
ともかく朝ごはんはすんだ。
だから昼ご飯までルーナは自由なのだ。
ずっと調べたかった秘密通路。
今日こそ探検するつもりだ。
皇子には手紙を書いた。
「レオニスへ
オレンジジュースとパンを持って行きます。
夕食まで絶対に探しにこないで!
ルーナはとても忙しいから」
そしてバッグには、ジュースとパンが入っている。
これで夕方までは自由のはずだ。
ルーナは嬉々として見つけ出した秘密通路を進んでいく。
下ったり、登ったり
狭かったり、広かったり
とにかくとても長い。
実はルーナはちょっとばかり体力がない。
途中で疲れてしまった。
それで持ってきたオレンジジュースをごくごく飲む。
おいしー
すこしぬるくなってしまったけれど
いっぱい歩いたからね
美味しいにきまっている。
では、もうひとふんばり
オレンジジュースが無くなって
鞄にはパンが1つ。
随分軽くなったから
歩くのも楽になった。
はずだけど……
眠い
ルーナは6歳だから
お昼寝の必要はないはずなのだけれど
眠い
こういう時には無理をしない。
少しだけ眠ることにする。
ぐっすり眠って起きたら
なぜか自分のベッドだった。
どうやらレオニスに回収されたらしい。
夕食まで来るなといったのに。
むくれているとレオニスがやってきた。
「聞きたいんだけど、お前は何がそんなに忙しいんだ
俺は仕事と勉強と剣術と魔法と乗馬の訓練で
ほんとーに忙しい中
お前の回収作業と、食事の給仕までしてやっているんだが?」
ぷりぷりと怒っている。
だから別に回収してもらわなくてもいいのだけれど。
そう言うときっとマシンガントークが始まるのだ。
主にいかにルーナがポンコツかと証明するだけのお話だけど。
そもそもルーナが
この面倒くさい皇子と暮らすようになったのには
ふかーい、深い、海よりも深い理由がある。
その話をしようとするととても長くなるので、
生まれてから、これまでの事は
お父様とお母さまに説明してもらおうと思うのだ。




