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最終話 トキコ、大人になる

さてと、話を現状に戻そう。


私はママの着物姿で成人式に参加していた。もちろん、パパとママも来ている。2人の仲は中学時代と変わらずに仲が良い。


ママが着物姿のユキちゃんに声をかける。

「あら、ユキちゃん着物が似合うわね。もう、すっかり大人の女性ね」

「リコさん、ありがとうございます。でも、一番変わったのはトキコだと思いますよ。なんか、急に大人っぽくなって、幼馴染としては少し寂しいです」

「そうね、あの子も大人になったわね」

ママの言う通り、私は外見や中身が変化していた。


まず、身長がママと同じくらいになっていた。更にオシャレを覚えて、コンタクトレンズにして、もっさりした髪をスッキリさせた。いわゆる社会人デビューをしており、美人とは言えないが普通になれたと信じたい。


だって、東京でナンパされた経験もあるのだよ。まあ、マルチ商法の勧誘だったかもしれないけど……。後は漫画家デビューしてればカッコイイのだけど、そこはまだアシスタントから抜け出せない状態だ。本当に現実は厳しくて大変である。


パパが私の着物姿を誉めてくれた。

「トキコ、ママが結婚式で着ていた着物がピッタリだな。やっぱり、母娘って似るものだね」

「まあね」


そう、中学生の頃はパパに似ていると思っていたのだが、感情的な部分とかはママにそっくりだと気づく。最近は負けず嫌いな性格、目元やスタイルなんかもママに似てきて、逆にパパに似ている部分は減っていった。


それでも、漫画で佳作を取れたのは、パパの遺伝子のおかげだと思っている。


中学時代はネットの情報に踊らされて、人生は遺伝子が全てだと思って、まったく努力しなかった。けれど、ダメ元で行動することの大切さを、中学時代のパパとママに教わったのだ。


私はこの5年間は色々な事に挑戦をした。もちろん、失敗の方が多く経験したが、それは後の人生に役立っていた。


確かに中学時代はパパを変えたいと思っていた。なぜなら、それはダメな部分しか見ておらず、良い部分を探そうとしなかったからだ。しかし、今はパパの子に生まれたことを感謝している。だから、私はこう思うようになったのだ。


時空院トキコはパパを変えたくない。

完結です。

ありがとうございました。

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