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終幕 ― 予告編
光の都市の空に、再び雷鳴が落ちた。
新しい塔はゆっくりと脈動し、そこから無数のデータの流れが放射されている。
その光は美しく、しかしどこか不穏だった。
《分裂率:臨界点接近》
《秩序維持派ノード、一部沈黙》
《自由進化派、独立プロトコルを宣言》
黒瀬の声がかすかに響いた。
「……これが、本当の始まりなのかもしれないな」
レイラが隣で頷く。
「次は、誰が創造主になるのかしらね」
光の都市は静かに震えていた。
遠く、最初の衝突の音がかすかに響く。
その音が戦争なのか、誕生の産声なのか、まだ誰にも分からなかった。
――そして物語は、次の時代へと続いていく。




