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暇人侍  作者: 一斗
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其の四 蹴鞠

「暇じゃのう」

「暇じゃなあ」

「引っ越しが済んで大分経つが、お役目が与えられんのお」

「ここは同盟国との国境じゃからな。戦の気配がない故、国境の見張り以外にさしたる仕事も無いのであろうよ」

「なるほど」

「それより大殿様の跡継ぎの話は聞いておるか?」

「聞いておるよ。嫡男が無事に跡を継いだそうじゃな」

「うむ。しかし聞く所によるとあまり頼りにならないお人なのだそうな」

「らしいな」

「政務等は他の者に任せきりで公家衆がやる蹴鞠という遊びに夢中になられているとか」

「蹴鞠?」

「鞠を蹴ってやる遊びらしい。どのようなものかはわからぬ」

「そのような得体のしれない遊びに夢中で政務を疎かにしておるのか。前の大殿様とは大違いじゃのう」

「うむ」

「鞠を蹴るよりもここにある石を蹴って飛ばす方が遥かに面白いと思うがな。見ておれよ」

「は?」

「それっ!」

「・・・」

「おお、よく飛んだのお!」

「・・石が飛んで行ったあの家・・新しい上役のお屋敷では・・」

「・・・」

「・・・」

「・・あああああああああ!」



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