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暇人侍  作者: 一斗
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其の十 幽閉

「最近同盟国で不可解な事があったようだ」

「不可解な事?」

「国主の嫡男が幽閉されたらしい」

「幽閉?何をしでかしたのじゃ?女遊びか?」

「それくらいなら幽閉などされぬじゃろう」

「しかし、あちらの国主が父親を追放したのは配下の女房を無理やり妾にしたりしておったからではなかったか?」

「父親の方は現在の国主を排してその弟に家督を譲ろうとしていたから、との情報もあるぞ。どちらにせよ、嫡男が幽閉されたとあればちとまずい事になる」

「まずい事?」

「大殿様の身内がその嫡男と婚姻関係にある。それが切れてしまえば一気に両者の関係が悪化してしまう可能性が高い」

「と、なると・・戦か」

「うむ」

「ようやく武功を立てる機会が巡ってきたか。腕が鳴るのお!」

「今度の相手はちと厳しいが、やらねばなるまい」

「投石部隊が何じゃ!こちらは蹴り石部隊じゃ!」

「あ・・」

「今度は上役の屋敷の方向には蹴っておらんぞ。家の障子が破れた音がしたが、気のせいじゃろう」

「あ、れ、は、わしの家じゃあああああ!」

「ゆ、許してくれええええええ!」

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