レフィノックの森へ
本編に戻ります。
今回はちょっと短めです。
いつの間にか眠っていたようで、目が覚めたら…ここはどこ?
うおおっと。
地面が揺れる、なんかやわらかいしあったかい。
私は必死にバランスをとって体勢を整える。
気づけばそこはレフィさんの背中の上だった。
ああ、そういえば例の湖について聞いた後、現地に連れて行ってくれることになって、
「よろしければ私の背にお乗りになられるか?それほど遠いわけではありませんが、体格の差もありますし、何よりそこまで走らせるのは気が引けますのでどうかご遠慮なく。」
と言われ、やんわりと断る選択肢を外され、屈んだレフィさんに恐る恐る乗り、今に至る途中でどうやら眠ってしまったらしい。
思っていたより短かい毛は柔らかく、体温のぬくもりもあって心地いいのはわかるが、この状況で寝るかっふつう!
まぁ眠ってしまったのはわずかな時間だろうけど。
前足で必死に掴んで振り回されながらなんとか落ち着ける。
ちょとだけ、濡れているところがあって、何か大事なことがあったような気がするけれど、集中しているうちに抜けていってしまった。
しばらく走り、慣れてくると、周りを見渡す余裕が出てきた。
ノワーロさんの、スーカの森は全体的に濃い緑の森だったが、徐々透き通った緑になっていく。光が透けて森の中なのに妙に明るい。
ノワーロさんには悪いが、こっちのほうが好きだな。
レフィさんの体温でぬくぬくしながら流れ行く景色を楽しみつつ、レフィノックの森へと近づいていった。
また、マーニ君に怒られるのだろうな・・・とちょっと嫌な顔を一瞬したのは仕方ないだろう。




