第1話① 隣の席
「今日も…か。」夜の街を見上げながら呟いた。明日からは仕事場が変わる。お偉いさんからの命令らしい。人間の言葉で言うと”転勤”か。ただでさえ多い仕事がもっと増えると考えたらおぞましい(本心はありがたい)。ん?さっきからなんの話をしてるって?何って…仕事だよ。”死神”のね。
~日坂田中学校~
先生の声がしてからガラガラと扉を開けた。それと同時に教室がざわめいた。「睦月神徒と言います、よろしくお願いします。」その後に先生から説明があってから指示された席に座った。騒ぐのも無理ないだろう、急に転校生なんてな。視線が痛い。なんだかんだで朝のホームルームが終わった。さて、授業の準備を…。あ、あれ、動けない。あ、そっか。周りに人が集まり過ぎてるんだ。うるさい。質問が多すぎる、わしゃ聖徳太子か。「ちょっと睦月くん困ってるでしょ!?」クラスの女子が声をかけた。少し群衆の動きが鈍った。よし、今のうちに…抜けれた…。人が多いのは好きじゃない。ボフッ。しまった、前方不注意だ。誰かにぶつかった。「ご、ごめん」ぶつかったのは背の高い女子だった。「大丈夫、こっちこそごめん」名札には”如月”とかかれている。「あ、隣の」思わず声が出てしまった。というか隣だったらすぐ気づくだろ、とりあえずあの群衆のせいにしておこう。「うん、そうだよ。私如月甘奈って言うのっ。」やっぱり転校生だからかこいつも興奮してるな。まぁこれぐらいなら可愛いが。隣の席だから長い付き合いになりそうだな。「授業始まるから席、戻ろうか。」色々なことを考えながら席に座った。キンコンカンコーン。
~日坂田中学校、売店~
4時限目が終わり、売店に向かった。朝から質問攻めでげっそりしてしまった。転校生は辛いよ。そしてパンと牛乳を購入し、隅っこの椅子に座った。あぁ、落ち着くぅ…。やっぱり1人がいいなぁ。そう思えたのは一瞬だった。「隣…いいかな?」「き、如月さん」「覚えててくれたんだ、嬉しー」と言って笑みを浮かべた。そしてなんの抵抗もなく如月は隣に座った。別に嫌なわけではないのだがやっぱり気を使うから疲れる。如月は僕より背が高い、いや僕が小さい。成績良さそうだし、顔も可愛い。だからこそ奇妙だ。転校生とは言えどこんなに絡んでくるのは。そしてあの群衆のようにたくさん質問された。まぁ、1人なら悪い気はしない。キンコンカンコーン。次の授業の予鈴がなった。「あ、そろそろ教室、戻ろっか」「うん」そう言って如月は立ち上がった。その後ろ姿を見ながら急いでパンと牛乳を口に突っ込んだ。
~あとがき~
初めてお話を書かせていただきました、EMUCEと申します。急に考えつき、書いたものなのでクオリティは低いと思います。皆さんの意見等ありましたらコメントお願いします。絵とか描いてくれたら嬉しーな…そんなこんなでこれからも死神青春記をよろしくお願いしますします!




