phase59 興亡
短め
自分の部屋に戻るか……。
部屋で一人で考えたい。
「カルビン。少し一人にさせてくれ。部屋に戻る」
「……わかりました」
そう言って足早に部屋を出る。
現実を見たくないが、見ないといけない。見ないと、死んでしまうかもしれない。
貴族用の区画まで歩いている途中、思考が定まらない。
自分用の部屋に戻り、ベッドに寝っころがった。
「俺はどうすればいいのかなあ……」
要の言葉に返してくれる人はもちろんいない。
適当に、水晶を手から生やして遊びつつ思考に耽る。
「……英雄を殺したところで意味はないか」
仮に英雄を殺したとしても国が混乱するだけで何も意味がない。
現状、英雄がいるおかげでこの周辺の国とクリノクロアは保っているが、いなくなってしまったら帝国に、カヌザーヤに対抗することはできない。
逆にそれを利用して要が指揮を取れるようになったとしても、特に経験のない無能な指揮官となるだけで何も意味がない。
「研究者に、期待するか」
そう言って目を瞑った。
ーーコンコン。
ドアがノックされた音が聞こえ、カナメは目を覚ました。
既に日も暮れている。
「……ご飯の知らせか?」
疑問を呟きながらドアを開けると、完全武装した騎士が、敬礼をしたまま立っていた。
「何?」
「緊急の会議が今から一時間後に始まります! 今から身支度をしていただき、会議室の方にいらしてくださるようお願いいたします!」
「……はあ」
あまりうまく飲み込めない。
「戦争が始まります! カヌザーヤの糞どもが北の大国、メルキリムを降しました!」
そう言って騎士は足早に去って行った。
「はあ。はあ?」
北の大国、ってカヌザーヤと同じくらいの国だろ?
国が滅びた、ってことは、いや、今までの戦争でカヌザーヤはあちら側に力を入れていたって話だしそれに力を割く必要がなくなったってことはーー。
カナメは急いで身支度を整え、会議室へ走り出した。
会議室は貴族でごった返しになっていた。
席は既に決まっているらしく、侍女が一人一人案内していた。
しばらく順番を待ちつつ、犬の尻尾みたいなものが生えた侍女に案内してもらう。
全貴族が集まれるように配慮されているのか相当に広い。
子爵位以下も集まっているのか、公爵位など高い爵位を持つものより幾分か服は上質そうに見えなかった。
案内してもらった席は真ん中よりも前側だった。
席に着席した瞬間、後ろから紅茶が差し入れられ、気を落ち着かせるために口に含む。
「これはこれはカナメ子爵」
声をかけてきたのはブッド伯爵だった。
席次は英雄などを除いて爵位順になっていたみたいだが、本来カナメの隣でいたはずの子爵はいなくなっており、代わりに座っていた。
「……。これからどうなるのでしょうかね?」
「戦争がまた始まるでしょうな……。それはしょうがないことです。我々は抗わなければならないのです」
そうだけど、俺まで巻き込まないで欲しかったなあ……。でもあの国は英雄の策略とかもあったけどあまりいい印象は持っていないから嫌なんだけど……。
「勝てる見込みは……?」
「難しい、としか言いようがありませんな。それでもどうにかせねばなりませぬな」
「……」
双方とも黙り込み、紅茶を飲む音だけが静粛を紛らわした。
いつの間にか貴族でごった返しになっていた会議室も、席に着席し終わったのか静粛になってきた。
「王の、入場である!」
侍女長のような、年配の女性が声を張り上げ、ドアをゆっくりと開けた。
更新する意思はある。時間がないだけで。
プロットもどうにかしたい。
応募用のやつがあと一話書けば完成する状況まで来ました。感想を書いてくれるのなら魅せます。
記事は文構造全部変えてね、って編集長に言われたので死にそう。
艦コレは始めて一ヶ月程度になりましたが5-3がクリアできない。
って感じです。
頑張る。




