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021-総合レプレプ研究所 part3

 真っ暗な地下空間をほんの僅かだけ照らす紫色の球体……。

 僕達二人を包むそれが前進を止めた。

 先頭に立つレプテリアンとの距離は十メートル程だ。


 アイネスの瞳には、この地下空間に潜む百を超えるレプテリアンが映っているらしい。

 暗闇のあちらこちらから聞えて来る様々な音が、それが真実である事を証明してくれている。


 そんな状況の中、地面の岩をも踏み砕くかのようなずっしりとした足音が近づいて来た。


『ステファン、あれがリーダーかもしれないわ』


 僕の暗視能力は約三十メートル……。

 その範囲内に一際巨大なレプテリアンが現れた。

 足音の主で間違いなさそうだ。


「二家族七人……あれはお前達の仕業か?」


 きっと町長一家と校長先生一家の事だろう。

 それ以外は思い当たらない。


 って言うか、本当に罠だった感じ?

 じゃないと、そんなセリフは最初に出てこない……よね?


 まあ、僕的には良い流れだけれど……。


「くふふふ……貴様の仲間達ならば、我等のアジトに――」


「ハゲとその仲間達ならば、このあたしがぶっ殺してやったわ!」


 ――あ、煽るのは止めてっ!


 ここは会話で情報を引き出す場面だよね?

 相手もその氣だったよね?


「グハハハ……お前達人間にそんな事ができるものか…………我等レプテリアンは遥か昔に……数千年以上も前にこの惑星へとやって来た……グフフ……分かるか? 既にその時点で現在の――」


 数千年以上も前に、現在の地球よりも遥かに高度な文明を築いていたらしきレプテリアン。

 しかも、その肉体に宿る身体能力も遥かに人間を凌駕している。

 そんな彼等に僕達人間が一対一では敵うはずがない……そう言いたいようだ。


 十メートル程前方まで歩いて来た一際巨大なレプテリアン。

 隣に立つ個体の二倍近い背丈が有りそうだ。

 ひょっとすると、四メートル以上あるかもしれない。


 短剣を抜き、腰を低く落としたアイネス……。

 完全にやる氣モードだ。

 周囲の空間も紫色に染まり始めた。


『ア、アイネス……この馬鹿でかいのは――』


『貴方に任せたわ。あたしは最奥に陣取っているアイツ等を殺るわ』


 ――え……?


 一際巨大なレプテリアンの周りには何かが浮いている。

 パチンコ玉程の大きさの多面体らしき物体が複数……。


 それらがグルグルと螺旋運動を始めた。


 周囲の空間は紫色……。

 極限まで濃くなっている。


 だが、レプテリアン共はやはり何の反応も示さない。


「それが高度な文明によって生み出されたご自慢の武器なのかしら?」


「ガハハハ……知能が低いお前達でもその程度は理解できたか」


「ふっ……恐るるに足りないわ」


「……何? 虫けらの如き人間が大口を叩きおってぇぇぇ!」


「あたしは――――――ダークエルフよっ!!」


 アイネスの叫びに呼応するかのように、紫色の魔力が凄まじい勢いで膨張を始めた!

 途轍もないスピードで四方へと広がり、一瞬にして地下空間を突き抜けてゆく――――!


 だけれど、僕は何も感じない。

 髪の毛一本すら揺れてはいない。


 だが、特殊な波動は確実にダメージを与えるはずだ。

 レプテリアンの骨に含まれているという地球には存在しない特殊な物質のみにっ!


「ダークエルフ……? そんな種族など――――――グギャァァァアアッ!!」


 一際巨大なレプテリアンが眼球を上転させ、白目を晒した。

 バランスを崩し、片膝を突き、巨大な体躯を数回大きく震わせた。


 周囲を見渡せば、殆んどのレプテリアンが岩の地面に倒れ込み、藻掻いている。

 紫色の波動は想像を遥かに超えるダメージを与えていた。


 いや……藻掻くどころか、微塵も動かない個体も数多い……。

 全身の骨が粉々に砕けたのか、体型が大きく崩れた個体も少なくはない。

 既に殆んどのレプテリアンは立つことすら叶わない……。

 

 そんな強烈な魔法を放ったアイネスの姿は既に消えていた。

 転移魔法を発動したようだ。


 きっと最奥のアイツ等とやらを討ちに行ったのだろうけど……。

 遠すぎて僕の暗視能力では視認できないね。


 まあ、それはさて置き……。


「ア、アイネスの奴……マジでコイツを僕に押し付けやがって……」


 一際巨大なレプテリアンがゆっくりと立ち上がった。

 膝はガクガクと震えてはいるが、二つの眼球でしっかりとこちらを見据えている。


 宙に浮く複数の多面体……そのうちの一つが再びグルグルと螺旋運動を始めた。


「……あ、あ、あの小娘め…………一体何者だ?」


「ん? 本人がダークエルフと言っていただろうに……くふふふ……貴様は馬鹿なのか?」


「ぬう……お前のような人間のガキ如きが……そのような口を叩くとは…………ぜ、ぜ、絶対に許さん!」


 複数の多面体が螺旋状の軌跡を描いた。

 すると、そこからはフラッシュのような強い光が――――!


 レーザーとは違う放射状の光だ。

 様々な色の光が照射される度に、ガラスが砕けたかのようなバリバリという激しい音が響き渡る。

 アイネスが残してくれた紫色の球体……その表面では荒く波立った海面の如く激しく魔力が揺れている。


 未知なる兵器……。

 電飾のように美しい光の束だ。

 だが、その威力は想像を絶していた。

 アイネスの魔法結界(バリア)がまるで悲鳴を上げているかのようだ。


 だが、破られない。

 紫の壁はその光の束を完璧に遮っている。


 やがて複数の多面体はその動きを止め、空中に制止した。

 燃えるように赤くなっている。

 強烈な熱が発生していたようだ。


「くふふふ……数千年……だったか?」


「むう……」


「……例え千や万という年月を重ねたとしても……くふふふ……所詮は目に見える世界から抜け出せぬ者共の稚拙なイメージが生み出した兵器…………そうは思わないか?」


「ぬう……小僧、何が言いたい?」


「くふふふ……我等の勝ちに揺るぎはない」


「ぐぬう……劣等種の人間如きが……な、何故そう言い切れる?」


「くふふふ……冥途の土産に教えてやろう。この宇宙はエナジーで満たされている……そしてその内側では、イメージの法則こそが最も優先度の高い法則なのだ…………ふっ、貴様等レプテリアンが長い年月を掛けて解き明かしたであろう全ての物理法則よりもなっ!」


「エナジー……? イメージの法則……だと?」


 紫色の球体が跡形もなく消滅してしまった。

 込められていたアイネスの魔力が全て消費されてしまったようだ。

 それもほんの数秒で……。

 それだけ強烈な攻撃だったのだ。


 でも、僕は怯んだりはしない。

 だって、心の底から信じているから……。

 

「ああ、そうだ。とは言え……ふっ、貴様等のような凡愚共……レプテリアンの脳ミソでは理解すらできないだろうがな……くははは!」


「……わ、我等を凡愚……だと?」


「くふふふ……イメージは無限だ。故に――――ファンタジーに勝るものなど、この宇宙には存在しない(ない)っ!」


「ファンタジー……? ちっ、下らん戯言を…………我等レプテリアンが人間如きに敗れる事など絶対になぁぁぁぁぁいっ!!」


 一際巨大なレプテリアン……その超巨大な尻尾が振り回された。

 岩をも容易く砕く強烈な一撃であろう事は疑う余地もない。


 だが、僕はそれを迎え撃つ。

 右手の人差し指……。

 その一本に全意識を集中させ、真っ向から突く――――――!


「――あたあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」


「ぐぎゃぼひゅっ……ぺ」


 一際巨大なレプテリアンは一瞬にして粉々に砕け散った。

 嘗て僕が一撃で砕いた伝説のストーンのようにっ!


「くははは……理解したか――――――これがファンタジーの力だっ!!!」


 霧状となり宙を舞っていたレプテリアンの血液が暗闇の中へと霧散してゆく……。




△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 




「あたしは――――――ダークエルフよっ!!」


 一際巨大なレプテリアンに対しそう叫んだ瞬間、アイネスを包む紫色が膨張を始めた。

 レプテリアンの骨に含まれる地球外物質のみを破壊するという特殊な紫色の波動だ。


 そんなのが途轍もないスピードで四方へと広がり、一瞬にして地下空間を突き抜けてゆく――――!

 

「ダークエルフ……? そんな種族など――――――グギャァァァアアッ!!」


 悲鳴を上げ、白目を剝き、片膝を岩の地面に突いた一際巨大なレプテリアン……。

 それを確認すると、アイネスはステファンを一瞥し、転移魔法を発動した。



 岩壁に背を預け、三体のレプテリアンをその背後から眺めるアイネス……。

 彼等……いや、彼女達の顔にアイネスは見覚えがあった。

 先程までの人間の姿をしていた時の彼女達の顔には……。

 だからこそ、この場に転移して来たのだ。


「……そろそろあたしという存在にも氣付いてくれないかしら?」


「「「――――ッ!」」」


 後方を振り返り、驚愕を露わにした三体……。

 慌てて戦闘態勢を整える。

 六つの眼球がアイネスの姿を捉える。


「うふふふ……喜びなさい、あたしの質問に答える氣があるのならば、その間だけは生かしておいてあげるわ」


「「「……」」」


 三体のレプテリアンは言葉を返せなかった。

 ただただ後退りをするばかり……。

 意識とは関係なく、勝手に体が動いてしまうようだ。


 だが、それも仕方あるまい。

 百を超えるレプテリアンが一瞬にして岩の地面へと崩れ落ち、苦しみ藻掻いている。

 そればかりか、既に屍と化しているであろう個体も少なくはない……。


 そんな状況を生み出したのが、音も無く色も無い未知なる攻撃……少なくとも彼女達の眼球にはそう映ったはずだ。

 そしてそれは、今目の前に立つダークエルフの少女によるもの……。

 例え暗闇に遮られ見えなかったとしても、それだけは本能が感じ取っている。


「先ず一つ目……貴女達は最近デビューしたばかりのアイドルグループ……確か、レプ乳キョキョン……よね?」


 一際巨大なレプテリアンは、元々はこの辺りに立っていた。

 胸の大きな人間の少女の姿にトランスフォームしていた三体のレプテリアンと共に……。


「……そ、そうだ」


 そう答えたのは真ん中に立つ最も小柄なレプテリアンだ。

 それでも、二メートル近い巨体を有している。


 アイネスが質問を口にすると、ほんの少し前に出る事で質問に答える意思を示していた。


「あら? 随分としゃがれた低い声ね。それにその体つき……男だったのかしら?」


「せ、性別は女だ。わ、我等レプテリアンは外見上の男女差はお前達より少ない」


「それは知っていたけれど……まあ、いいわ」


 ほんの一瞬、アイネスの視線が真ん中に立つレプテリアンの胸部に向けられた。

 その後、その両脇に立つレプテリアンのものに……。


 左側には少し胸の膨らんだレプテリアン。

 そして、右側にはガタイが良い筋肉質な……。


「……む、胸なら……お、お前と同じ理由だ」


「ちっ……無駄口を叩いたら、次は容赦なく殺すわ!」


「――ひぃっ!」


 小柄なレプテリアンが尻もちをついた。

 だが、直ぐに立ち上がり、アイネスの顔を見つめた。


 兎に角質問には答える……そうアピールしているつもりだろう。


「では、二つ目……レプ乳キョキョンがデビューしたその目的は?」


「……きょ、巨乳ブームの為らしい」


「――わ、私も巨乳ブームを盛り上げる為って……そ、そう聞いて……い、います」


 左側に立っていたちょっとだけ胸の大きなレプテリアンが慌てた様子でそう答えた。

 彼女なりの命乞いなのだろう。


「はあ? 巨乳ブームを盛り上げる、ですって?」


「そ、そうだ。そもそも”巨乳”という言葉を世に流行らせたのは我等レプ――――ギャハッ!」


 アイネスの問いに答えていた小柄なレプテリアンの耳から黒光りした金属の棒が生えていた。

 その棒は、その左側に居たレプテリアンの頭部をも貫いていた。


「うふふ……ありがとう、手間が省けたわ……少し早かったけれど。それで……貴女……いえ、貴方はあたしの質問に答える氣はあるのかしら? 確か……ユリアとか言う芸名だったわよね?」


「ん? 貴様……もしや、レプ乳キョキョンのファン……なのか?」


「そんな訳ないでしょう……知り合いの男の子の部屋に、レプ乳キョキョンのグラビアが載った雑誌が置いてあったのよ。彼ったら目が腐っていたらしく、トランスフォームした貴方の画像を度々見ていたわ」


「ククク……つまり、貴様よりもこのオレの方が可愛いと……ガハハハ……貴様の彼氏はいい趣味しているじゃないか!」


「……ちょっとイラっとしてしまったわ。貴方のその顔……破壊しちゃってもいいかしら?」


 表向きはクールだ。

 だが、アイネスの琥珀色の瞳には激しい怒りの色が浮かんでいる。


「ガハハハ……そんな事できるものか……この武器は我等の最先端技術を応用したものだ。こうして起動さえしてしまえば、貴様など一瞬であの世に――――バヒャッ!」


 他よりも筋肉質なレプテリアンが後方に吹っ飛んだ。


 アイネスの膝だ。

 転移と見紛う程のスピードで彼の懐へと飛び込み、そして垂直にジャンプする事で背丈が二メートル以上はあるであろうレプテリアンの巨大な顎を砕いたのだ。


「ふふっ……科学技術は進歩したようだけれど、身体能力は大したことがないのね」


「グヌゥ……貴様……よくもこのオレを……」


 鋭利だった前歯は綺麗に抜け落ち、下顎からは血液らしき液体がポタリポタリと地面に落ちてゆく……。


 よろけながらも立ち上がった筋肉質なレプテリアン……。

 その右手の人差し指には最先端技術を応用したという武器が装着されている。


「それで……その一瞬というのは何時やって来るのかしら?」


「ちっ、小生意氣な口を…………だが、これだけ離れていれば……ガハハハ――――――コレの方が断然速いっ!」


 弾丸にも勝るスピードで伸びる金属の棒――――!

 その鋭利な先端がアイネスの喉元へと――――――!


 だが、それに対するアイネスの反応は速かった。

 まるでその攻撃を予知していたかのように、前方へと右手を突き出し――――!


「――――――な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!!」


 黒光りした金属の鋭利な先端――――。

 それがアイネスの人差し指……その先端で静止していた。


 刺さるどころか薄皮一枚すらも切れてはいない。

 それどころか、鋭利なはずの先端は捻じれ、不規則に折り畳まれていた。

 まるで細く柔らかな針金を硬い壁に力任せに押し当てたかのように!


「ふんっ、ご自慢の科学技術も大したことはなかったわね」


「ば、ば……ば、馬鹿な……わ、我等が知る限り最も宇宙で硬い物質……Ω666オメガトリプルシックスを…………ゆ、ゆ、指先だけで……う、受け止め……た!?」


 アイネスはアダマンタイトキャットと融合している。

 それにより、皮膚をアダマンタイト化させることが可能なのだ。


「はあ? これが宇宙一硬い物質ですって? 興醒めね……魔銅、魔鉄、魔鋼、魔銀、魔金……ああ、ブルーメタルや何ちゃら合金なんていうのもあったわね。そして、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイト……うふふ……マイナーものを含めれば、更に百はあるはずよ?」


「な……な、何がだ?」


「……馬鹿なのかしら? そのΩ666よりも硬い物質が山ほど存在している、と教えてあげているのだけれど…………はあ、これ以上貴方と会話をしても無意味だわ」


 アイネスは短剣を前方に突き出した。

 その切っ先には紫色の光が……。


「――ま、ま、待て……そ、それらの超硬物質は……い、一体何処に存在している?」


「言ったはずよ? 生かしておいてあげるのは、あたしの質問に答えている間だけだと……」


「――ま、ま、ま、待ってくれ! せ、せ、せめて――」


「さようなら――――あの世でラノベでも読み漁ってなさいっ!!」




△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼




 一際巨大なレプテリアンを屠ると、僕は素早く周囲を確認した。

 アイネスから忠告を受けていたからね。

 勝利後の油断は命取り、とか色々ね。


 にしてもさ、アイネスのあの一撃は強烈だったよね。

 もうこの地下空間には、自力で動けるレプテリアンは居なそうだよ。

 多分ね、地べたに転がっているほぼ全てが既にくたばっているんじゃないかな?


 そうそう、優凛も結構活躍していたんだ。

 レプテリアン共も、まさか地面から攻撃されるとは想像すらしていなかっただろうね。

 

 などと思っていると、暗闇の中からレプテリアンの命乞いが聞えて来た。

 恐らくそいつが最後だろうね。


「――ま、ま、待て……そ、それらの超硬物質は……い、一体何処に存在している?」


 何だろうね?

 レプテリアンは何かを探していた感じ?


「言ったはずよ? 生かしておいてあげるのは、あたしの質問に答えている間だけだと……」


「――ま、ま、ま、待ってくれ! せ、せ、せめて――」


「さようなら――――あの世でラノベでも読み漁ってなさいっ!!」


 アイネスは敵に容赦ないからね。

 魔法を食らったレプテリアンは断末魔の叫びすら上げられなかったみたいだね。

 きっと瞬間灰化の刑を食らったね。


 にしても、意味不明な会話だったよね。

 だってさ、最後の決め台詞が「あの世でラノベでも読み漁ってなさいっ!!」だよ?


 ま、どうでもいいけど……。


「あれ? そう言えば優凛は何処に行ったのかな? 彼女なりに頑張っていたのは知っているけど…………んんっ?」


 よくよく目を凝らしてみると、暗闇の中で一人寂しく……いや、一人で楽し氣にグラビアポーズをキメている優凛の姿があった。

 遺跡のような構造物を背景に自撮りしている……?


 僕は細心の注意を払いつつ優凛に近づいた。


「ねえ、何してるの?」


「あ、ステファン、お疲れ様……あのね、事務所にここで撮った画像を持って帰って、次の仕事をゲットしようと思っているの!」


 かなりノリノリな優凛……。


 ま、確かに雰囲氣はあるよね。

 それに優凛の次のグラビアを一刻も早く見てみたいけど……。


「ふーん……でもさ、優凛が所属している芸能事務所……えーと、プレプレドール……だったけ?」


「うん、明日からその社名に変わる予定だけど……それが何?」


「えーとね、きっと多分明日辺りにはつぶれちゃうと思うんだ」


「はあ? 何でよ?」


「だってさ、資金を出してた会社の人達……じゃなくて、レプテリアン共を皆殺しにしちゃったじゃん? それにさ、プレプレドールの新社長とかもここに居たかもよ?」


「……あ」


 あれ?

 もしかして、そこまで考えが及んでいなかった……みたいな感じ?




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