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抗魔大戦記綴  作者: 語部きゅうり
第2章 〜攪乱編〜
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第1話 〜2年後〜

すみません!遅くなりました


 2020年7月28日



 福岡県福岡市


 この日の午後、退魔師団福岡支部では多くの新団員を迎えていた。第2騎士団第3騎士隊も例に漏れず新団員が配置される。第3騎士隊の事務室に騎士隊員ほぼ全員が集まっている。隊長の巧次が3人の新たな仲間を連れて部屋に入ってくる。「おう、お前ら随分お待ちかねみたいだな」巧次が部屋で待っていた隊員たちに言う。「そりゃ、そうですよ。新しい仲間たちをずっと待ってたんですから」隊員の藤田が言う。「それじゃあ早速自己紹介してもらおうか。まずは進、お前からだ」と巧次が新メンバーの1人を指名する。「はい。佐山進、年齢は20歳、出身地は岐阜です。私は二歳のときに力に目覚めて以降退魔師団にお世話になっております。専門学校卒業を機に正式に騎士団のメンバーとなりました。これからよろしくお願いします」進は軽く頭を下げる。皆が歓迎の拍手をする。「じゃ次は渡」もう1人の少年ヘ声をかける。「坂上渡、16です。出身は佐賀県、唐津の方です。まだまだ若く未熟ですがよろしくお願いします」渡への拍手の後、巧次は最後の1人に視線を向ける。それは勇二たちの見知った少女だった。「ラストは涼香だな」「はい。16歳です。まだ分からないことだらけなので、しっかりと学んでいきたいと思います。これからよろしくお願いします」皆が拍手を終えた後巧次は3人に指示をする。「まずは3人は騎士隊本部の配置となる。大体2〜3ヶ月位かな。その間にここの小隊での業務とか覚えていってくれ。その後は1分隊に進、2分隊に渡、3分隊に涼香を配置する予定だ。分隊配置後は本格的に唐津支援の現場にも行ってもらう。危険を伴うからしっかりと新人たちの面倒を見てやってくれ。訓練によっては配置されてる分隊員として訓練してもらうからそのあたりは臨機応変に動いてくれ。以上で自己紹介の方は終わりだ。近いうちに歓迎会とかもやらなきゃなそのへんは叶よろしくな」「はい!任せてください」「それじゃ前に示した指導係以外は各々の仕事に戻ってくれ」巧次がそう言うと巧次と新人の3人、そして指導係に示されていた3人以外は各人は自分の仕事へと戻る。「よし!それじゃこっちがお前らの指導係になる3人だ」新人に向け巧次が紹介する。「進の担当が和樹だ」短髪のガタイのいい男が「川本和樹だ。よろしくな」と進に挨拶し進も「よろしくお願いします」と挨拶を返す。「渡は良人が面倒を見ることになってる」「冴津良人だ。これからよろしくな〜」「あ、はい!よろしくお願いします」渡が頭を下げる。「ラストは勇二と涼香だな。涼香が正式に入団前も仕事したことがあるもんな。しっかりと教えてやれよ」「はい」と巧次に返し涼香へ向き直る。「久しぶりだね、涼香ちゃんこれからよろしく」「お久しぶりです!これからよろしくお願いします!」それぞれの組の挨拶が終わると「顔合わせも済んだことだし、次は書類を書いてもらうぞ。といってもそんなに難しいものじゃない。生年月日とかの個人掌握のための資料とかとか保険に関する書類とかだ。俺は業務に戻るから何か分からないことがあれば指導係に聞いてくれ」と巧次が指示をする。新人の3人は指導係に教わりながら様々な書類を記入していく。と言っても指導係は分からないことだけ答えるといった形であとは6人で談笑しながら書類を記入するといったものだった。

 「ふ~やっと終わった!」渡が呟く「意外と量多くて大変だったね。腱鞘炎になりそう」と涼香が腕を擦る。「お、全員終わったな。それじゃこのあとは施設の案内だな」良人が言う。「それじゃとりあえず6人で色々見て回るか。とりあえずこの書類隊長に出してくるわ。5人は下で待っててくれ」和樹が書類を持って巧次の元へ向う。「それじゃ下行くか」勇二が言うと5人は部屋を出て階段を降りていく。「勇二さんたちと同じ隊になるとは思いませんでした」涼香が言う。「たしかに俺らも新団員の名簿に涼香ちゃんの名前が書いてあったのはびっくりしたよ」良人が返す。「私も配置が第2騎士団の第3騎士隊って聞いたときはびっくりしました!」退魔騎士団では騎士団に正式に入団する際、新団員を全員集め教育隊を編制し約4ヶ月間基礎的な事を学ばせる。その教育を終えると各部隊へ配置される。自衛隊や警察などのやり方を真似ている。

 5人は退魔騎士団の事務所となっている建物の階段降り、裏玄関から外へ出る。「ここが訓練場だ」そこには広い芝生のグラウンドが広がっていた。その中には異形を模したハリボテや筋トレの器具など訓練で使うため道具があった。「ここの訓練場はどこかの隊が訓練で使ってなければ勤務時間外自由に使っていいから。んで右手側に駐車場があるけどそのへんはまた明日詳しく教えるから」良人がそう説明すると5人は裏玄関へ戻り、正面玄関側から外に出る。「このあとは生活寮に行くけど和樹を待ってようか」勇二が言う。「3人とも教育隊はどうだった?」勇二の問いに進が「いや、なかなかの地獄でしたね。訓練はしんどいですし覚えることはかなり多いし」と答える。「あと色々と時間厳守とか整理整頓とかも厳しくて大変でした」と渡も答える。「たしかにな〜、あれは異常に厳しいよな。教官とか元自衛官とかも多いからそういうのが厳しくしてるんだろうな〜。俺らのときもよく連帯責任とかで腕立てさせられてたわ」と良人が言う。「お二人は同期なんですか?」と渡が聞く。「そうそう、それに和樹も同期だ。勇二のことは元から知ってたんだけど和樹は教育隊で知り合ったんだよ。といっても区隊が違ったからあまり話す機会はなかったんだけどな」区隊とは教育隊における部隊の単位であり、学校で言うところのクラスである。合同で訓練をすることもあるが基本的には区隊ごとに訓練や教育を行っている。退魔騎士団では新規の入団者数によるが毎年2〜3個区隊を編制して訓練を行っている。「基本的には新人の面倒を直接見るのは俺らみたいな3年目の奴らがやるんだ。訓練や職務の事だけじゃなくは生活のこととをサポートするからなんでも聞いてくれ」退魔騎士団は基本的には寮に住み込み、即応体制を取っている。そのため退魔騎士団の騎士たちは皆寝食をともにすることになる。「ちなみに涼香ちゃんの生活面はまた別の清水っていう人が見てくれることになってるから。たぶんその人と部屋は一緒のはずだからまた後で紹介するよ」と勇二が涼香へ伝える。「はい。よろしくお願いします」「ちなみにそいつも俺らの同期だから〜。もしいじめてきたら俺らに言ってくれればしばいてあげ、いっって!!」良人がそんなことを言っていると後ろから何者かに頭を殴られる。「誰が誰をしばくって?」後ろを振り向くと和樹とともにボブカットの少女が立っていた。「陽菜!いてーよ!」良人がその少女に文句を言う。「あんたが人の陰口言うからよ!あったこともない子に変なこと吹き込もうとして!」この少女こそが先程話に出ていた清水陽菜である。「はじめまして!あなたが涼香ちゃんだよね、第2騎士隊の清水陽菜です。よろしくね」「よ、よろしくお願いします」突然の登場と良人とのやり取りに驚きつつ涼香は返す。「安心してね。あたし別にいじめたりとかしないから。このアホの言うことは真に受けないでね」「えっと〜」涼香は返事に戸惑う。「おい、涼香ちゃん困ってるだろ。というかどうしたんだこんなところで」勇二が聞く。「さっき和樹と階段でばったり会ってね。新しい子たちの案内するって聞いたからあたしもついでに挨拶しとこうと思って」陽菜が答える。「あたしは騎士隊は別だけど部屋は一緒だしなんでも困った事は聞いてね」「はい、よろしくお願いします」「他の2人の子もよろしくね」渡たちにも手を振る。「「よろしくお願いします」」ふたりも軽く頭を下げる。「それじゃ陽菜の挨拶も終わったし案内続けるか」良人がそう言うと一行は再び案内を開始する。

 2分ほど歩いたところで6階建てのマンションへとたどり着く「ここが俺らの寮だ。」と良人が説明する。「1階〜4階は男子寮、5、6階は女子寮になってる。大体3人部屋だな。基本的には担当についてる先輩と同じ部屋になってる。今日はもう仕事あがっていいからそれぞれの部屋に戻っちゃおうか。まだ荷物の整理とか出来てないだろうし」

 一行は解散し、それぞれの部屋へと別れていった。

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