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戦国ちびっこ店長  作者: 東のマ王


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51/64

51話、魔王の逆ギレ急襲と、極楽要塞の罠。

ーー岐阜城での敗北から数日後。


プライドをズタズタに引き裂かれた織田信長は、わずかに残った直属の鉄砲隊を率い、狂ったように南信濃の深い山奥ーー遠藤領へと攻め込んできた。


織田信長「おのれ武田! おのれ3歳の小童! 儂の天下布武の夢をコケにしおって! あの物置の裏の庵さえ灰にすれば、我が三段撃ちは再び無敵よ! 焼き払えーーーっ!」


ーーしかし、深い山道の入り口。


作兵衛「(手作りの見張り台から叫んで)殿! 織田の残党どもが、目を血走らせて山道を登ってくるべ!」


頼重「がははは! 待っておったぞ信長! この山奥は、松千代のお蕎麦とお芋で、兵糧など何ヶ月分も備蓄されておる! さらに、者ども、あの『透明な盾』を並べよ!」


ーー遠藤家の領民兵と家臣の権三たちが、ポリカーボネート製の透明な防護盾を狭い山道にガチッと並べて「防壁」を作る。


織田の足軽「お、おのれ、放てぇ! ーーバババン! ババババン!!」


遠藤の領民兵「カン! カーン! ーーゴトッ。(盾で弾を全て弾き、怪我一つ負わない)」


織田の足軽「ひ、ひえぇぇっ!? やっぱり弾が効かん! 傷一つ付けずに、透明な壁がグイグイ迫ってくるべぇ!」


本多忠勝「(黒い防弾チョッキを着て、闇から飛び出し)信長ぁ! 松千代様のお昼寝の時間(13:00〜15:00)に、大声を張り上げて攻めてくるとは何事じゃ! 蜻蛉切の餌食になれぃ!」


ーードカッ! バキッ! と、忠勝や権三たちの圧倒的な武力と、隠密のクナイによって、織田の鉄砲隊は山道で一瞬にして包囲され、ボコボコに叩き潰された。


織田信長「(刀を叩き落とされ、本多忠勝にがっちり羽交締めにされて地面に転がりながら)う、うわあああ! 儂の鉄砲隊が、また一矢も報いずに全滅だと……! 離せ、離さぬか不届き者め!」


隠密「がはは! 魔王信長! ひっ捕えたり! これより、松千代様のおもてなし(拉致)へご案内いたす!」


ーー一時間後、お風呂エリア・四畳半のお座敷風呂&ミストサウナ。


信長は抵抗する間もなく服を剥ぎ取られ、お座敷風呂の湯船へと叩き込まれた。


織田信長「(なみなみとお湯が張られた湯船の中で、畳の床に驚きつつ、お湯に肩まで浸かって)……は、はふうぅぅぅぅぅぅぅん…………っ!!! な、なんじゃこの温かさは……。毎日、裏切りに怯えてガチガチに冷え切っていた儂の身体が、芯から溶かされていくようじゃ……(両目から涙が溢れる)」


羽柴秀吉「(隣のミストサウナののれんから顔を出して、おろなみんCを片手に)がはは! 信長様、観念してサウナに入るべぇ! 息を吸うだけで極楽だべ!」


織田信長「ひ、秀吉!? お主、そんなツヤツヤの顔をして……おのれ、儂を裏切りおって……でも、このお湯きもちいい……(アヒルちゃんを掴んで、きゅ〜っ♪ と鳴かせてしまい、顔をフニャケさせる)」


ーーお風呂上がり、夜のテラス席。


松千代「おじさん、お待たせぇ! 怒りん坊でお顔がまっくろだから、特別なご褒美だよぉ! ぷるぷるの『ぷりん』、あむしてねぇ!」


織田信長「(長椅子に座らされ、差し出された黄色いプリンを、プライドを捨ててパクリ)……。……っ!!?!? (一瞬で全身の動きが止まり、目から大粒の涙をハラハラと流して杉のテーブルに突っ伏す)」


織田信長「(号泣しながら)う、美味い……美味すぎるぞおぉぉぉ!!! 噛まなくても口の中でとろけて消えていく! この濃厚な甘みとほろ苦い汁(カラメル)……っ! 儂は天下を求めて戦い続けてきたが、こんな優しくて美味いものは食べたことがないわ! 儂の負けじゃ! 降伏する、全面降伏じゃあーーーっ!」


徳川家康「(隣の席から生ビールジョッキを掲げて)がはは! 信長殿、素直になってよかったべ! 今日からお主も、松千代様の常連客(使い走り)だべぇ! 乾杯ーーーっ!」


柴田勝家「信長様、明日から一緒に冬野菜の畑を耕しましょうぞ!」


逆ギレして攻め込んできたはずの織田信長だったが、お座敷風呂とミストサウナ、そして一個のプリンの前にプライドを完璧に粉砕されて完全陥落。

戦国時代のラスボスは、遠藤領のテラス席で、徳川家康やかつての部下たちと肩を並べて、生ビールを片手にヘラヘラと笑い合う「ただの温泉上がりの常連おじさん」へと、見事に生まれ変わるのでした。

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